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株式会社エストルクトゥーラ

「適合性判定」対策に最適のソフトを導入。連続傾床の設計・計算が自由自在で、複雑な建築物への応用にも期待

大阪と東京を拠点に建築・土木および構造物の企画・設計・監理などを行う株式会社エストルクトゥーラ。若手の建築士ら16名の精鋭スタッフが結集した志の高い「アーキテクト集団」だ。マンションなどRC造の建造物のほか、駐車場、工場などのS造も数多く手掛けている。連続傾床タイプの自走式駐車場の設計・構造計算も得意分野のひとつであるが、建築基準法改正に伴う「構造計算適合性判定制度」の実施に伴い、従来の構造計算ソフトによる設計・計算では建築許可が下りにくくなった。そこで大塚商会を通じて、連続傾床の設計・計算も自由自在の最新鋭ソフトを導入した。(2008年12月取材)

導入の狙い
連続傾床タイプの構造計算を実現し、適合性判定をクリアする
導入システム
構造計算プログラム『ASCAL』
導入効果
自走式駐車場などの適合性判定に合格しやすくなった、複雑な形状の設計・構造計算にも応用できるため得意分野の拡大に期待

構造物に強いこだわりを持ち、主に建築・土木および構造物の企画・設計・監理などを行っている

若手アーキテクトらによる、構造にこだわりを持つプロ集団

株式会社エストルクトゥーラは、大阪と東京を拠点とする設計のプロ集団である。もともとは個人事務所を経営していた5名の建築士らが結集して、2006年10月に設立。現在は16名のスタッフが建築・土木および構造物の企画・設計・監理などを行っている。

社名の「エストルクトゥーラ」は、スペイン語で「構造」を意味する。同社の構造物に対する飽くなきこだわりが一言に集約されているといえるだろう。

少人数ながら、個々の優れた能力とセンスによって、これまで数多くの建造物の設計や構造計算を手掛けてきた。特にマンションをはじめとするRC造のほか、駐車場、工場などのS造も数多く扱っている。

若手のアーキテクト集団ならではの情熱と高い志を秘めているのも同社の魅力だ。

その活動方針として、(1)持続可能な建築および構造物の研究を続け、設計活動の方面から地球環境の保全と人間の健康と安全を図ることを目標とする(2)何事にも大いなる好奇心を持ち、既成概念にとらわれない自由な発想で設計活動を行い、それを可能にする努力を惜しまない (3)人と人との信頼関係を大切にし、社内外を問わず、全ての方々と楽しく幸せな時間を共有できる会社となる――の3つを掲げている。

設立から丸2年と若い会社ではあるが、若さがもたらすエネルギーと豊かな発想力によって、すでに多くの実績を上げており、これからも設計の世界に幾多の新風を巻き起こしそうな予感がある。

「適合性判定」の壁を乗り越えるために『ASCAL』を導入

さまざまな構造物を手掛ける同社だが、得意分野のひとつとするのが、自走式立体駐車場の設計および構造計算だ。

駐車スペースが制限されている都会では、狭い敷地に多数の自動車が停められる自走式駐車場のニーズは高い。路上駐車に対する取り締まりが年々厳しくなっていることもそのニーズを下支えしているといえる。

同社がこれまで設計・構造計算を手掛けてきた案件のうち、自走式駐車場はおよそ半分を占める。時代の要請であることはもちろん、「構造」を社名に掲げる同社のこだわりが、鉄骨が主体である自走式駐車場の設計・構造計算に対して真価を発揮した結果、数多くの引き合いを勝ち取ることができたのだろう。

最近では、立体駐車場を併設した大型ショッピングモールも増えており、駐車場の設計・構造計算を得意とする同社にとっては、新たなチャンスが広がっている。

しかし、その得意分野である自走式駐車場の設計・構造計算に大きな壁が立ち塞がった。

建築基準法の改正に伴い2007年6月20日から「構造計算適合性判定」が実施されたことによって、従来の設計方法では建築許可が下りにくくなってしまったのだ。

「自走式駐車場は1階から最上階まで、すべての床がつながっている連続傾床という構造になっています。しかし、一般的な構造計算ソフトでは床が複数の階にまたがっている状態を入力することはできません。やむを得ず、階ごとに床を切り離した設計をもとに構造計算書を提出したこともありますが、適合性の判定機関から『モデル化が違う』と言われ、認めてもらえませんでした」と語るのは、同社の関口 隆太郎取締役(一級建築士)。

適合性判定が実施される以前は、上記のやり方でもほとんど問題がなかったが、判定導入後は安全性重視の観点から、より厳密な設計と計算が求められるようになったのだ。

従来のソフトでは、問題を解決することは不可能だと考えた同社は、大阪本社の一部のスタッフが使用していた別のソフトに着目する。株式会社アークデータ研究所が開発したグリッドフリー/任意形状一貫構造計算プログラム『ASCAL』だ。

このソフトの最大の特長は、従来のグリッド形式の設計・構造計算ソフトでは不可能だった傾斜フレームや中折れフレームなどの建物形状も扱えること。

グリッドの制約がないので、軸を任意に定義できて、どのような形状の建物でも自由に入力することができる。1階から最上階まで床がつながった状態の自走式駐車場を設計するにはうってつけである。

しかも、どのような任意形状であっても設計に沿って自動的に荷重計算を行い、応力計算、保有耐力の計算から計算書作成にいたるまでの作業がスムーズに実現する。まさに求めていたソフトであった。

「判定が始まる前から導入済みでしたが、その有効性に気づいたのは、大塚商会さんが開催した『ASCAL』のセミナーに参加したのがきっかけでした」と関口氏は振り返る。

「構造計算適合性判定」が実施された2007年6月に大塚商会を通じてさらに追加導入を決定した。

「追加導入と同時に『ASCAL』で自走式駐車場の構造計算書を作ったところ、最初は3ヵ月近くかかりましたが、無事建築許可を得ることができました。その後は、判定機関の処理がスムーズになったせいか、1ヵ月前後で許可が得られるようなっています」と関口氏は語る。

連続傾床タイプの設計については、従来のソフトだけで作成した計算書ではほとんど許可が得られないので、必ず『ASCAL』を使用するようになったという。

取締役(一級建築士) 関口 隆太郎氏

取締役(一級建築士)
関口 隆太郎氏
「建物の形状に応じて適切な設計・構造計算ソフトを使い分けることで、付加価値を高めていきたい。大塚商会さんからの新しいご提案に期待しています」

計算書作成を効率化。「適合性判定」も確実にクリア

利便性はもちろんのこと、使い勝手の良さも選んだ理由のひとつだという。

「『ASCAL』のほかにも連続傾床タイプの一貫計算ができるソフトはありましたが、入力方法が面倒でした。このソフトも一般の構造計算ソフトに比べれば、使い方がやや難しいのですが、対話形式で操作できるので入りやすいと思います」と関口氏は語る。

グリッド形式の構造計算ソフトと違い、自由自在に建物形状を入力できる『ASCAL』は、その特性ゆえ、さまざまな形状を設定するたびに定義づけをしなければならない。いろいろなことができる半面、より多く入力の手間を要することになるのである。そのため、「わたし自身は、計算書が作成できるようになるまでに2ヵ月、自信を持って計算書が提出できるようになるまでに半年近くかかりました」と関口氏は明かす。

しかし、同業他社が連続傾床タイプの適合性判定をクリアするのに苦心する中、同社が数多くの許可を得られるようになったのは大きなアドバンテージである。

実際の使用方法は、まずスパン・階数・階高の定義を行う。次に柱・梁の部材を定義し、連続するフロアについては斜面定義を行う。さらに部材や床などを配置して、形状入力が完了したら、計算条件を入力。自動的に作成される計算結果を見て、部材などを調整すれば出来上がりだ。

自走式駐車場の場合、設計から計算書作成までに約2週間、その後の審査を含めれば約1ヵ月でクライアントに成果物が提出できるという。

適合性判定を確実にクリアできるだけでなく、スピーディに処理できるようになったことも大きな前進だった。

今後の課題は、できるだけ多くのスタッフが使いこなせるようになること。

現在は大阪本社と東京オフィスで、それぞれ3人ずつが使用しているが、より多くのスタッフが活用することで、受注の幅を広げていきたいと考えている。

「連続傾床タイプに限らず、複雑な形状の建築物を設計するうえでは非常に役立ちますね。特殊な設計を要する工場など、さまざまな受注に対応できる力にしていきたいです」と関口氏は抱負を語る。

大阪本社と東京オフィスで様々な構造物の企画・設計・監理などを行っている

大阪本社と東京オフィスで様々な構造物の企画・設計・監理などを行っている

「アルファオフィス」による顧客とのデータ共有も検討

同社と大塚商会との本格的な出会いは『ASCAL』の導入がきっかけだった。「これまではOA機器の会社だと思っていましたが、導入を通じて、幅広いソフトを取り扱っている会社であることを初めて知りました」と関口氏。

建築物の特性に応じて『ASCAL』以外にもさまざまな設計・構造計算ソフトを使い分けており、そうしたソフトも多数取り扱う大塚商会に対する期待は大きいようだ。中には、使い方の難しいソフトもあるかもしれないが、大塚商会の万全のサポート体制があれば、社内普及もスムーズに実現することだろう。

また、同社は現在、ファイルサーバのセキュリティ強化を図る一方、特定の顧客だけがアクセスできるFTPサーバを構築している。

設計や構造計算書などの書類は、紙で納品すると、段ボール数箱分にもなるため、データとして自社サーバにアップロードし、顧客に取り出してもらうのが狙いだ。

今後はASPサービスも検討しており、その際には大塚商会が提供する「アルファオフィス」が役立ちそうだ。「アルファオフィス」は社内外の情報をWeb上で共有できるサービスで、特定の顧客向けに重要なデータを安全な形で提供することができる。

ソフトウェアに限らず、ハードウェアから通信回線、各種ソリューションにいたるまで、幅広いサービスをワンストップで提供できる大塚商会は、同社の今後の成長を支える頼もしい力になることだろう。

『ASCAL』は現在、大阪本社で2本、東京オフィスで2本使用している

『ASCAL』は現在、大阪本社で2本、東京オフィスで2本使用している

株式会社エストルクトゥーラのホームページ

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株式会社エストルクトゥーラ

業種 建築・土木設計
事業内容 建築・土木および構造物の企画・設計・監理、建築・土木および構造物の材料・構造・施工法の開発・研究ほか
従業員 16名(2009年1月1日現在)

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