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大和小田急建設株式会社

建築・土木分野で3次元CADを活用。リアルな完成イメージを提示して、営業力や企業競争力を大幅にアップ

大和小田急建設株式会社は、1869年(明治2年)に創業された歴史ある総合建設会社だ。現在は大和ハウスグループの一員として、建築と土木を柱に広範囲な建設事業を展開している。同社では、建築3次元CAD『Revit Architecture』や土木3次元CAD『AutoCAD Civil 3D』をいち早く導入し、さまざまなプロジェクトで3次元データを積極的に活用。リアルな完成イメージを作成することにより、施主へのプレゼンテーション力の強化や社内のコミュニケーションの円滑化などを推進し、営業力や企業競争力を大幅に向上させている。

導入の狙い
建築・土木分野における3次元CADの導入
導入システム
建築3次元CAD『Revit Architecture』
土木3次元CAD『AutoCAD Civil 3D』
3Dアニメーション制作ツール『Autodesk 3ds Max』
導入効果
リアルな3次元モデルの作成
施主へのプレゼンテーション力の強化
社内のコミュニケーションが円滑化
営業力や企業競争力が大幅に向上

長年にわたり住宅・オフィス・商業施設・鉄道・護岸・橋梁・造成などあらゆる建設シーンで活躍している

長年にわたり住宅・オフィス・商業施設・鉄道・護岸・橋梁・造成などあらゆる建設シーンで活躍している

建築と土木分野において3次元CADをいち早く導入

大和小田急建設株式会社は、1971年に小田急グループに参画し、その後、2008年4月に大和ハウスグループの一員となり、同年10月に現在の社名に変更して新たなスタートを切った。大和ハウスグループと小田急グループの協力のもと、さらなる企業価値の向上に努めている。両グループ会社からの受注が約半数を占めており、そのうち小田急グループの鉄道関係が約40%で、建築や土木など広範囲な事業を展開。一方、大和ハウスグループの案件は約10%で、主にマンションや商業施設・宅地造成などを手掛けている。いずれも建築と土木が中心だが、最近ではリニューアル事業にも力を入れているという。また民間工事の割合が85%と多いため、昨今の公共事業の減少による影響が少ないことも同社の大きな強みといえる。

同社では、かねてよりCADの活用に積極的に取り組んでいる。建築事業では、1995年に2次元CAD『AutoCAD LT』を導入し、主にドラフターの延長として製図用途で使っていた。その後、3次元CAD『AutoCAD Architectural Desktop(ADT)』を導入したが、当時は使い勝手があまりよくなかったという。そうしたなか、建築3次元CAD『Revit Architecture』が登場し、そのセミナーに参加した際に、「すべての図面は必ず整合していく」という登壇者の説明に興味を抱き、2005年に大塚商会より導入することになった。

「当時、当社では意匠・構造・設備の3部門において図面の整合性が取れていませんでした。それを解消するために『Revit Architecture』の導入を試みたのです。専門的な知識がなくてもフリーハンドのような感覚で簡単に操作ができたので、これは使えると直感しました」と設計部 IT担当プロジェクトリーダーの長岡 拓哉氏は語る。

一方、土木事業では国土交通省のCALS/EC実用化計画に合わせて、10年ほど前に2次元CADを導入し、CADの操作に慣れるところから始めた。その後、次第に建設コンサルタント会社などからもCADデータで図面が送られてくるようになり、一から図面を作成する手間が省けるようになった。それによって CAD活用の有効性を実感。同様に、今後3次元CADデータの活用が広がっていくと判断し、他社との差別化を図るために3次元CADの導入を検討。建築事業で既に取引のあった大塚商会から2006年頭に土木3次元CAD『AutoCAD Civil 3D』を新たに導入した。

「お客様に2次元の図面を見せても、イメージがなかなか伝わらないのですが、3次元モデルだと一目瞭然なので、営業ツールとしても非常に効果があるのではと見込みました。また、積算など数量を算出する際にも役立つのではないかと期待したのです。宅地造成では計画段階で高さなどが頻繁に変更になるので、そういう案件を3次元でシミュレーションしたいという狙いもありました」と技術統括部 技術グループ 課長の小原 丈二氏は3次元CAD導入の目的を語る。

技術統括部 技術グループ 課長 小原 丈二氏

技術統括部 技術グループ 課長
小原 丈二氏
「私はCivil 3Dユーザ会にも参加しており、大塚商会さんのセミナーも便利に活用しています。そのほとんどが無料なので非常にありがたいですね。特にユーザ事例は大変参考になります。今後も業界の活性化に役立つ情報提供に期待しています」

先入観のない若手社員を中心に、3次元CADの文化が徐々に浸透

実際に3次元CADを活用していくうえでは、乗り越えなければならない課題もあった。例えば、『Revit Architecture』を導入した当初は、意匠・構造・設備の3部門で図面の整合性がなかなか取れずにフラストレーションがたまることもあったそうだ。というのも、『Revit Architecture』で積算まで行おうとすると、計画段階で事前に属性情報を数多く入力しなければならず、設計者の負荷が大きすぎるという課題に直面したのだ。そのため積算専用ソフトを別途活用するなどの工夫を行っている。また、手書きや2次元CADによる図面作成に慣れていたベテラン技術者から、 3次元CADでは線の強弱が伝わらないなどの不平が出ることもあったという。

その一方、若手社員には最初から『Revit Architecture』だけを使用させる取り組みを実施。余計な先入観がない分、3次元CAD特有の機能や考え方をすぐに習得し、その影響もあって設計者全体に3次元CADの文化が徐々に浸透していった。「実際、線の太さなどは大した問題ではないので、従来の慣習にこだわらずに中身で勝負しようと結束し、3次元CADの利用範囲が徐々に広がっていったのです」と長岡氏は語る。

また土木事業の『AutoCAD Civil 3D』についても、従来の『AutoCAD LT』とは異なる新しい専門用語が次々に出てくるので、当初はそれを理解するのに苦労したという。「日本語表記ならまだ理解できるのですが、英語表記をそのまま片仮名にしたような箇所はわかりづらかったですね。実際にその機能を試してみて、それがどのような役割を果たすのか一つひとつ確認しながら作業を進めていきました」と技術統括部 技術グループ 課長の亀子 浩靖氏は導入当初の苦労を振り返る。

こうした苦労を地道に乗り越え、建築・土木の両事業において、3次元データを活用した取り組みにいち早く着手したのだ。

技術統括部 技術グループ 課長 亀子 浩靖氏

技術統括部 技術グループ 課長
亀子 浩靖氏
「大塚商会のCADサポートを利用していますが、一度サポートしたら終わりではなく、その後のアフターフォローもしっかりしているので安心感があります。今後は、CADの操作だけではなく、効率的な設計方法なども教えてもらえるとうれしいですね」

新設工場の完成イメージのアニメーションを3日で作成

現在、同社の建築事業では『Revit Architecture』を設計部門に20ネットワークライセンス導入し、その他の部門は必要に応じてクライアント版を個別に導入している。その『Revit Architecture』の導入効果は明らかだった。

「建築事業の設計では、入隅(2つの面が接する内側の角度)と出隅(2つの面が接する外側の角度)が重要になるのですが、3次元モデルでは、それが一目でわかる利点があります。今は若い社員が3次元で設計を行っていますが、経験が少ない人でも3次元モデルを見れば、いろいろな意見が出やすくなるので、社内のコミュニケーションが活発になりました。施主様も3次元モデルだとすぐに理解してくれるので、営業力もアップしています」と長岡氏は語る。

具体的な事業案件としては、『Revit Architecture』と『AutoCAD Civil 3D』、さらに3Dアニメーション制作ツールの『Autodesk 3ds Max』を連携させることにより、新設工場の完成イメージを短期間で制作することに成功している。

「プレゼンまで1週間というタイトなスケジュールのなかで、『Revit Architecture』の構造データを使って急遽アニメーションを作ることになったのですが、『Google Earth』の地形データを組み合わせることで、わずか3日で完成させることができました。『Autodesk 3ds Max』でアニメーションを作るにあたっては、そこに地形データを取り込む必要が出てきました。そこで、土木担当の亀子に協力を仰ぎ、地形データを『AutoCAD Civil 3D』にいったん取り込んでから、『Autodesk 3ds Max』にデータを移行するという工夫を行いました」と長岡氏は語る。

今後は設備部門にも3次元データの活用範囲を広げていきたいという。例えば、最近の施設は空調・電気・水道などの配管が複雑で、現場で施工してみると協力会社から送られてきた図面どおりに配管が収まらないといったケースがよくあるそうだ。しかし協力会社も3次元CADを活用し、最初から3次元データでやり取りすれば、そうした問題も解消される。設計段階で設備の干渉チェックができるので作業効率が格段にアップするだろう。こうした環境を整えながら、将来的には建物全体を3次元モデルで管理するBIM(Building Information Modeling)を目指していく考えだ。

設計部 IT担当プロジェクトリーダー
長岡 拓哉氏

設計部 IT担当プロジェクトリーダー
長岡 拓哉氏
「大塚商会さんには、情報システムのサーバや設計部門のサーバ保守などでもお世話になっています。大塚商会さんはいろいろな会社とお付き合いされているので情報量が多く、マルチベンダーとしてよりよいものを提案してくれるので頼りにしています」

新設工場完成イメージアニメーション作成の流れ

新設工場完成イメージアニメーション作成の流れ 拡大画像(GIF)[48KB]

宅地造成などの土木事業で、リアルな3次元モデルを構築

土木事業では、主に計画段階のシミュレーションや営業のプレゼンテーションで『AutoCAD Civil 3D』を効果的に活用している。例えば宅地造成工事の案件では3次元モデルから土量を算出し、作業効率を格段に上げながらも従来の手計算の数値とほぼ同様の結果が得られることを立証するなどと大きな成果を上げている。しかも、土量算出で作成した3次元モデルを施主への提案用へも流用している。

「平面図から立体をイメージするのはとても難しいのですが、3次元モデルならば、バランスの取れた宅地造成計画になっているかどうかが一瞬でわかります。だからこそ、お客様に3次元モデルを見せたのです。それによって、例えば土地の傾斜が激しいので均等にするよう見直しを進めるといった積極的な提案がしやすくなりますね」と亀子氏は語る。

また、マンションの駐車場の造成工事では、『AutoCAD Civil 3D』で作成した3次元モデルによるリアルな完成イメージを提示することによって、施主である管理組合や住民の方へのプレゼンテーションがスムーズに行えるようになったという。「リアルな完成イメージを事前にお見せすることによって専門家ではない方からも、石積壁面デザインを変更してほしいといったような具体的な要望が出やすくなりました。とりわけ一番の利点は、後々こんなはずではなかったというクレームが生じないところですね」と小原氏は語る。

現状として施工段階では、どの程度利用できるのか未知数なところもあり、まだ3次元データは十分に活用されてはいない。設計から施工まで一元的に利用されてはじめて真の3次元CAD導入効果が発揮されることは同社も痛感しているので、今後は施工現場にも徐々に3次元データの活用を広げていきたいという。「国土交通省のCALS/ECアクションプログラム2008では、3次元データの活用を推奨しています。今後、建設コンサルタントや設計事務所などの上流分野から3次元データが送られてくるようになれば、下流の施工現場での活用も進むはずです」と小原氏は今後の展開に大きな期待を寄せている。

同社では、このように建築・土木の両事業にわたり、3次元CADを積極的に活用している。それが今後の同社のさらなる発展に寄与していくことは間違いないだろう。

2次元現況地盤のメッシュデータから現況の3次元モデル化、宅地地盤のモデル化へ。一目で全体像を掴むことができる

2次元現況地盤のメッシュデータから現況の3次元モデル化、宅地地盤のモデル化へ。一目で全体像を掴むことができる

大和小田急建設株式会社のホームページ

大和小田急建設株式会社のホームページ

大和小田急建設株式会社

業種 総合建設業
事業内容 建築・土木工事の請負・調査・企画・診断・測量・施工・設計・監理・マネジメント及びコンサルティングなど幅広く展開
従業員 800名(2009年3月31日現在)

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