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日本電子株式会社

業務改革の有効な手段として3次元CADデータを活用し設計品質と業務効率を大幅に向上

世界トップレベルの理科学機器メーカーとして市場から高い評価を得ている日本電子株式会社(JEOL Ltd.)は、より一層の飛躍を目指すため、業務改革の有効な手段として、3次元CAD『Autodesk Inventor Series』を全社規模で導入。これにより、設計図面のデザインレビューの質が向上し、設計品質と業務効率を大幅にアップすることに成功した。さらに、3次元CADのデータを設計以外の部門で有効活用することにより、更なる業務改善に積極的に取り組んでいる。

※本ページは大塚商会が発行している 「αソリューション」 から転載したものです。

導入の狙い
3次元データの活用による業務改革の推進
導入システム
3次元CAD『Autodesk Inventor Series』×60ライセンス
導入効果
デザインレビューの質が向上し、設計品質と業務効率が大幅に向上

3次元CADでは、設計段階から完成したイメージがつかめるため、1人ひとりの設計能力の向上にも役立っている

業務改革のトリガーとして3次元CADを全社規模で導入

日本電子株式会社は、世界トップレベルの理科学機器メーカーとして、その技術力を活かし、電子顕微鏡、核磁気共鳴装置などの理科学機器をはじめ、半導体関連機器、医用機器、産業機器などを手掛けている。JEOL製品は、基礎科学から先端産業分野まで幅広く使われ、国内だけではなく、世界各国へ輸出されており、現在では、その高い開発力と技術力を活かし、ナノテクノロジー、バイオテクノロジー、ライフサイエンス、光通信などの次世代技術へと活躍の場を広げている。例えば、同社のコア・コンピタンス(企業独自の強み)のひとつである電子顕微鏡は、現在のナノテクノロジーの研究に不可欠な高分解能像観察、微小領域分析が可能な装置へと進化を遂げ、基礎研究から半導体分野、超伝導物質などの最先端材料の開発までさまざまな産業分野で有効活用されている。

現在、JEOLグループは、先端科学技術と豊かな社会の実現のためのパートナーとして相応しい新世代のJEOLの構築に向け、新中期経営計画『Focus Plan 2006』を策定し、2006年度に連結売上高ミニマム1,000億円、連結経常利益ミニマム50億円を目指している。そのために、成熟するS-Core市場(科学機器市場)での新規市場開拓、I-Core市場(産業機器市場)での需要の拡大、世界市場での新製品の競争力強化、効率的な研究開発、トータルなコスト構造の改善など、直面する課題に積極果敢に取り組んでいる。これにより、市場環境の変化に柔軟に対応できる安定した収益構造を構築し、グローバルな研究開発型企業として更なる飛躍を遂げようとしている。

そうしたなか、社内の業務改革の一環として、全社規模での3次元CADの導入を推進しており、今回、2D設計から3D設計へのリスクのない移行を可能にする3次元CAD『AutodeskInventor Series』を大塚商会から60ライセンス導入し、パイロットプロジェクトにおける導入・活用を成功させるとともに、3次元データを社内で有効活用するための環境づくりに取り組んでいる。

その導入の狙いについて、技術統括本部技術システムグループ次長の安東 努氏は、「あくまでも3次元CADは道具と捉え、業務改革のトリガーとして導入しました。具体的には設計の品質向上とともに、開発期間を3分の2に短縮し、10%のコストダウンを図り、トラブルや設計変更などの原価を半減させることを目標に掲げました」と語る。

技術統括本部
技術システムグループ 次長
安東 努氏
「大塚商会さんはさまざまなCADを取り扱っておられ、そのうえ、ひとつの窓口でハードウエアとソフトウエアの両方のサポートを受けられるので有難いです。CADの周辺ソフトなどを含めた情報提供にも期待しています」

操作性の良さなどを評価して『Autodesk Inventor』を選定

同社では、2001年度に3次元CADの検討ワーキンググループを発足した。各設計部門の担当者を中心に、社内のシステム部門やCAD委員会のメンバーがアドバイザーとなり、総勢9名で構成され、全社的に導入する3次元CADの具体的な選定などを行った。その際、以前からCADの導入で取引のあった大塚商会のショールームに出向いたことがきっかけで、『Autodesk Inventor』を知り、当初はそれを含めた3次元CADを7本選び、そのなかから比較検討して2本に絞りこんだ。そして最終的に全員一致で『Autodesk Inventor』が採用された。

3次元CADの選定のポイントについて、安東氏は、「3次元CADを全社導入するためには、設計者全員が扱えるものでなければならなかった。新入社員から年配の方まで比較的簡単に使える操作性の良さを重視しました。また、以前設計検証用に導入した3次元CADソフトは、部品点数が増えると動きが極端に遅くなり、使用に耐えられなくなった。従って、5,000点から1万点の部品を入力してもスムーズに動くものを選びました。そのうえで拡張性やコストパフォーマンスも考慮しました」と語る。

また、3次元CADの選定を担当した第1設計技術本部第1グループグループ長 千葉 聡氏は、「時間をかけて2本に絞り込んだ後に、ワーキンググループのメンバー全員で、実際にその製品を使い実データをモデリングし、操作性などを実感してもらい、結果的に全員一致で『Autodesk Inventor』を選びました」と語る。

こうして3次元CADが選定され、2002年度からパイロットプロジェクトを立ち上げ、実際に『Autodesk Inventor』を使って、同社の中型の分析機器製品を最初から最後まで設計し、その具体的な効果を実証することになった。

第1設計技術本部
第1グループ グループ長
千葉 聡氏
「3次元CADを選定するにあたっては、実際に擬似データのモデリングなどを行い、その使いやすさなどを評価して全員一致で『Autodesk Inventor』を選びました」

操作性や拡張性などから『Autodesk Inventor』を選択した

社内教育などを実施しながらパイロットプロジェクトを始動

パイロットプロジェクトによる製品開発を本格的にスタートするにあたっては、事前に大塚商会のコンサルティングや教育サービスを有効活用し、万全な体制で臨んだ。

その点について、第1設計技術本部本部長の大井 公郎氏は、「3次元CADの『Autodesk Inventor』を使うのは初めてだったので、大塚商会のコンサルタントの方にいろいろ教えてもらいながら導入・運用していきました。同時に『Autodesk Inventor』の操作教育についても、2002年4月の準備段階から取り組みはじめ、その後はシステムづくりやデータの整備などを行い、10月から製品開発をスタートさせました」と語る。

このうち、『Autodesk Inventor』の操作教育については、基本的に社内で教育していくことを前提としたが、立ち上げ当初は大塚商会の教育サービスを活用した。「3次元CADを全社導入するためには、設計者全員に加え、研究開発部門やマニュアルを作成している人にも教育をしなければならないので、その対象者は100人以上にも上ります。そのため、基本的に社内で教育していこうと思っていたのですが、かといって我々に教育のノウハウがあるわけでないので、大塚商会さんに力をお借りすることにしました。最初は大塚商会のトレーナーの方に教育してもらい、そのやり方を社内の教育担当のメンバーが見て覚え、その後はその担当者が教育を行うようにしました。

ただ、教育担当者自身をブラッシュアップしなければならないので、現在も社内の講師が大塚商会さんのセミナーを受けながら対応しています」と安東氏は語り、社内教育を継続的に行っている。

また、パイロットプロジェクトの発足から実際の製品開発を行うまでの半年間に、これまで2次元CADで作成したデータをテーマごとに3次元データに移行するとともに、全社的に3次元CADを導入する際のルールづくりや標準化などの作業も併せて行った。

「3次元CADを使って、仕事のやり方を変えることが大きなテーマだったので、我々がやりたいことを、3次元CADを使って実現していく仕組みづくりに一番苦労しました。しかし、大塚商会のコンサルタントの方にいろいろ協力していただいたので、事前にやるべきことは一通りできたと思います」と安東氏は振り返る。

第1設計技術本部 本部長
大井 公郎氏
「今回、3次元CAD『Autodesk Inventor』を初めて導入したので、よくわからないこともあったのですが、大塚商会さんのコンサルタントの方にいろいろサポートしていただいたので非常に助かりました。今後もきめ細かなサポートをしていただきたいですね」

3次元CADの導入効果としてデザインレビューの質が向上

実際にパイロットプロジェクトで3次元CAD『Autodesk Inventor』を導入したことにより、完成した3Dモデルを関係者に見せて打ち合わせを行うデザインレビューの質がアップし、設計品質と業務効率が大幅に向上した。

「一番大きかったことは、3Dデータでデザインレビューをすることにより、仕様の完成度が高くなったことです。今までは2次元の図面で説明していましたから、その図面を理解してもらうまでにものすごく時間がかっていたのです。ところが3次元の場合は、特に説明しなくてもイメージが伝わりますから、すぐに中身の議論ができるようになり、説明する時間が大幅に短縮されました。また、以前はデザインレビューのときの意見をもとに、図面を一週間くらいかけて修正することもありました。しかし今では、デザインレビューをしながら、その場である程度修正することができるので、業務効率は格段にアップしました」と大井氏は3次元CADの導入効果を実感している。

その意味では、当初の目的である業務改善に大きく貢献しているが、今後は3次元データの他部門への応用が課題だという。例えば、現時点でも、サービスマニュアルの作成に3次元データが有効活用されている。

「以前はマニュアルを作成するために部品などの写真をたくさん撮っていました。したがって、製品が完成してからマニュアル作成をしていたため、マニュアル完成が出荷ギリギリとなっていたのです。しかし、今では設計している段階でマニュアル作成者に3次元データを渡せば、それを写真代わりに使い、開発と同時並行でマニュアルをつくることができるため、以前よりもマニュアル作成が効率的に行えるようになりました。

営業からも3次元データを使って、お客様に事前に製品の完成イメージをお見せし、アピールしたいという要望も上がっています。いずれにせよ、3次元データはそれ自体が直接利益を生むものではなく、設計以外の部門で情報をシェアし利用することによって、初めて本来の効果を発揮します。今後は他部門との連携を積極的に行っていきたいと考えています」と安東氏は語る。

また、設計図面を公開しているものであれば、『Autodesk Inventor』で作成した3次元データをビューアを使って社員が参照できる仕組みも出来上がっている。さらに、板金業者などに直接3次元データを送り、NCマシンに必要なデータとして利用することもできるが、今後は、3次元データをさまざまな製造工程のCAMといかに連動させるかが課題であり、そのための仕組みづくりもすでに検討されはじめている。このように、同社において、3次元データの有効活用による更なる業務改善には、大きな期待が寄せられている。

3次元CADの導入で設計の品質と業務効率の向上を実現している

日本電子株式会社

業種 製造
事業内容 高級精密理科学機器(電子光学機器・分析機器)、産業機器、 医用機器の製造・販売・開発研究、およびそれに附帯する製品・部品の加工委託、 保守・サービス、周辺機器の仕入・販売
従業員(連結) 3,086名(2004年3月末現在)

世界トップレベルの理科学機器メーカー日本電子株式会社

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