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有限会社モノリス

製品・パッケージ・インターフェースデザインを一貫して担い、
より明快なイメージ伝達を可能にする点も有限会社モノリスの強みの一つ

製品・パッケージ・インターフェースデザインを一貫して担い、
より明快なイメージ伝達を可能にする点も有限会社モノリスの強みの一つ

粘土細工のような直感的操作でデザイナーのイメージを具現化する
ハイエンド3次元CADを効果的に活用

工業デザインからグラフィックデザイン、さらにソフトウェアのインターフェースデザインまで幅広く手がけている有限会社モノリスは、ハイエンド3次元CAD『CATIA V5』をデザインツールとして有効活用している。粘土細工のように自由にカタチを変えながら、デザイナーの頭の中のイメージを直感的に3次元形状にできる点を高く評価する同社は、マスコットキャラクターのような複雑な形状のものをデザインする際に同システムを活用する。それはストレスのない快適な作業を実現するとともに、以前よりも工数が減ったことで納期短縮化にもつながっている。

導入の狙い
  • デザイナーの感性に応える操作性に優れた3次元CADの導入
  • デザイン業務の作業効率の向上による納期の短縮化
導入システム
3次元CAD『CATIA V5』(デザイナー向けパッケージ IDG)
導入効果
  • 粘土を扱う感覚でデザイナーのイメージを具現化できるようになった。
  • 事業領域の拡大と付加価値の向上

商品開発を円滑に進めるためにプロジェクトの見える化を提唱

モノリスに込められた思い

有限会社モノリスは、1980年にデザイン事務所として東京・新宿区に設立された。社名には、映画「2001年宇宙の旅」の中で黎明期の人類を現在の我々まで導いたとされる黒い石のモノリスのように、テクノロジーと感性の狭間に揺れ動く想いを、デザイン・シークェンスを通じて、確実な製品へ変換することで社会の発展に寄与したいという意気込みが込められている。

一般的なデザイン事務所は、工業デザインかグラフィックデザインのどちらかに特化しているケースが多いが、同社は、その両方を手がけており、製品本体の工業デザインからパッケージのデザイン、カタログ、商品や会社のロゴマークまで、商品開発の上流から下流まで一貫して対応できることが大きなアドバンテージになっている。「かつて、あるクライアント企業の工業デザインを受託したときに、パッケージデザインを請け負った会社が別のグラフィックデザイン事務所だったので、製品とパッケージのデザインが合わなくなったことがありました。クライアント側の発注担当者がそれぞれ違っていたため、製品の意図がグラフィックデザイン事務所にうまく伝わらなかったことがその原因でした。そこで次の案件から、パッケージのデザインも当社でやらせてくださいとお願いしたのが発端でした」と代表取締役の豊嶋正己氏は語る。

商品開発のプロジェクトをビジュアル化

さらに同社は、商品開発のプロジェクトをビジュアル化するという取り組みも行っている。通常、商品開発のプロジェクト会議は、最初はテキストベースで行っているが、同じ言葉でも参加者によって受け取るイメージは微妙に異なる。その結果、製品開発が途中で暗礁に乗り上げるケースも少なくない。そこで同社は、製品の企画段階からプロジェクトに参画し、製品イメージを早い段階からビジュアル化し、それをスタッフ全員で共有することで製品開発を円滑に進められるようにサポートしているのだ。それにより、スタッフ間のイメージのずれによる開発現場の混乱をはじめとする無駄を省き、生産性の向上に大きく寄与している。

また、以前からソフトウェアのインターフェースのデザインも手がけており、同社の大きな強みのひとつになっている。例えば、図書館の図書貸出システムなどで、どういう画面にすると使いやすくなるかを考え、使用環境やユーザニーズに応じた画面デザインを提供している。クライアント企業の業種は多種多様だが、最近は、IT機器やゲーム機などのエンターテイメント系の仕事が多いという。製品のライフサイクルが数カ月単位と短く、消費者の目を引き付けるデザイン性が特に重視されることがその理由だ。

粘土を扱うように作り込める『CATIA V5』の操作性を評価

同社は、通常のグラフィックデザイン事務所と同じように、AdobeIllustratorなども使うが、工業デザインの世界では、クライアント企業が金型業者に3次元データを受け渡せるところまで仕上げることが求められているため、今や3次元CADは必須ツールという。そのため15年ほど前に3次元CADをいち早く導入し、これまでに5~6種類の3次元CADを利用してきた。しかし、どれも一長一短があり、デザイン業務に適したものはなかなか見つからなかったという。そうした中、豊嶋氏のもとを訪ねた大塚商会の担当者が紹介したのが、ダッソー・システムズの3次元CAD『CATIA V5』(デザイナー向けパッケージ IDG)だった。社内で行われたそのプレゼンテーションを見た瞬間、その場で導入を決断したという。「まるで粘土を扱うように、カタチを自由に変えながら立体形状を作り込める『CATIA V5』のイマジン&シェイプ機能の操作性の良さに惚れ込んだのです。というのも、これまで利用してきた3次元CADは、すでにカタチが決まっているものを作るのは得意ですが、デザインは、あれこれ試行錯誤しながら自分の頭に思い描いたイメージを具現化する作業です。

代表取締役 豊嶋 正己氏

代表取締役 豊嶋 正己氏
「粘土を扱うように立体形状を作成できることが『CATIA V5』の魅力ですが、サーフェスに関するパラメータ設定も多く、細かな数値制御も可能です。今後はそうした機能も併用し、活用していきたいと考えています」

そうしたデザイナーの感性に応えるアナログ的な要素と、美しい立体形状を数値で表現していくデジタル的な要素をバランス良く両立している点が大きな魅力でした」と豊嶋氏は語る。同社のクライアントは、ミッドレンジの3次元CAD『SolidWorks』を使うケースが圧倒的に多い。そうしたなか、あえてハイエンドの3次元CADを選定した理由はそこにあった。「従来は発泡スチロールを削ったり、粘土をこね回したりすることで立体形状を検証していましたが、それを画面上で行えるものを探していたのです。購入価格もさることながら、『CATIA V5』は『SolidWorks』に比べて年間保守料もそれなりに高いので、かなりの負担になることは確かです。しかし、それ以上に導入メリットの方が大きかったと感じています」と豊嶋氏は語る。直感的に立体形状が作れる3次元CADはほかにもあるが、いずれも操作が面倒で、デザイナーの感性を刺激するものではなかったという。

既存3次元CADと比較し『CATIA V5』のメリットを実感

同社では『CATIA V5』導入以前は『ThinkDesign』という3次元CADを利用していた。ところが、そのメインオペレータとして採用された社員が、実作業の途中で急きょ退職することになり、同時期に入社したデザイナーの河野 平氏が後を引き継ぐことになった。だが、河野氏は2次元CADの経験はあったが、3次元CADに触れるのは生まれて初めて。しかも、マニュアルもない、操作教育も受けていない中で、いきなり3次元CADの『ThinkDesign』を利用せざるを得ない状況に追い込まれた。「最初はとまどいましたが、どんなソフトウェアも所詮はツールに過ぎません。そのツールが使えないため、頭の中にあるイメージを具現化できないということは、デザイナーとしてあってはならないことと考え、独学で操作方法を覚えながら、3次元CADを使った実案件にチャレンジしました」と河野氏は語る。最初の案件は、スロットマシンの筐体のデザインだった。前任者が退社する直前まで、発泡スチロールを削って筐体の外観をモデリングしていたので、そのイメージをもとに『ThinkDesign』で3次元モデルを作成することになったが、まさに暗中模索の状況だったという。「わからないことがあっても質問する相手がいなかったので、インターネットのコミュニティサイトで質問したり、過去のQ&Aの書き込みを参考にしたりしながら、徐々に『ThinkDesign』の操作方法を習得し、自分の頭の中にあるイメージを3次元化していったのです。まったくの手探り状態でしたが、なんとかカタチにすることができました」と河野氏は語る。だが、河野氏の挑戦はそれで終わりではなかった。新たに『CATIA V5』が2008年9月に導入され、今度はそれを使ってマスコットキャラクターをデザインすることになったのだ。

「結果的に独学で『CATIA V5』の操作方法を習得しなければなりませんでしたが、大塚商会さんのセミナーにも積極的に参加し、いろいろ勉強させていただきました。将来的には写実的なレンダリング環境でもモデリングが可能な『CATIA V6』のライブレンダリング機能も活用してみたいです」

「結果的に独学で『CATIA V5』の操作方法を習得しなければなりませんでしたが、大塚商会さんのセミナーにも積極的に参加し、いろいろ勉強させていただきました。将来的には写実的なレンダリング環境でもモデリングが可能な『CATIA V6』のライブレンダリング機能も活用してみたいです」

粘土を扱うように立体形状を作り込めるイマジン&シェイプ(IMA)機能を備える点が『CATIA V5』の特徴だ

粘土を扱うように立体形状を作り込めるイマジン&シェイプ(IMA)機能を備える点が『CATIA V5』の特徴だ

もちろん、『ThinkDesign』の経験は活かせたが、『CATIA V5』特有の機能に慣れるまではさまざまな苦労もあった。「当初はイマジン&シェイプ機能に違和感を覚えました。というのも、『ThinkDesign』では、面を張り合わせながら立体物を作り上げていく工程を経ながら作業を進めていたので、粘土細工のように立体物を作り上げていくことに抵抗を感じたのです。しかし、実際に利用してみると、とても便利な機能でした。以前は、曲面を作るときに点を2つ描いて、それを線で結んで引き延ばしていましたが、イマジン&シェイプ機能を使えば、そうした面倒な工程を経る必要がありません。いきなり立体物が作れる、非常に使いやすい機能だと実感しました」と河野氏は語る。

ストレスのない快適な操作で工期の短縮にも大きく貢献

『CATIA V5』の導入は、工期の短縮化にもつながった。従来は、手書きでイラストを描き、それをもとに3面スケッチを作成し、その上で、3次元CADで立体形状に仕上げていた。しかし現在は、Illustratorで描いたイメージ図を『CATIA V5』に直接取り込み、それをイマジン&シェイプ機能を使ってなぞりながら立体形状を作れるようになった。そのため作業工程が減り、それが工期短縮へと結びついたのだ。「以前利用していた『ThinkDesign』にも、曲面を自由に描く機能はありましたが、その操作感に重さを感じていたこともあり、あまり使うことはありませんでした。しかし、『CATIA V5』のイマジン&シェイプ機能は、それほど高スペックのパソコンでなくても、さくさくと動くのでストレスなく作業が行えます。特にマスコットキャラクターは、手足などの形状が非常に複雑なので、一つの塊から細部を作り込んでいく感覚で作業が行えるイマジン&シェイプ機能は非常に効果的でした。おそらくほかの3次元CADを使ってそのデザインを行うのは相当難しかったはずです」イマジン&シェイプ機能は、「有機的な自由形状のデザインをする際には圧倒的に有利なツールだといえます」と指摘する河野氏は、「その意味では、以前よりも仕事の幅が大きく広がりました」と『CATIA V5』の導入メリットを語る。『CATIA V5』導入後も大塚商会から継続的に提供される同ソフトの新機能情報や、大塚商会・メーカー主催の各種イベントを通して得られる情報を積極的に活用し、制作する3次元データの精度の一層の向上を図る同社は今後、費用対効果を考えながら『CATIA』の機能拡張も検討していく考えだ。

各種ハードウェア・ソフトウェアのインターフェースデザインも有限会社モノリスの強みの一つ。上は同社が手掛けた券売機の本体デザインと操作画面デザイン

各種ハードウェア・ソフトウェアのインターフェースデザインも有限会社モノリスの強みの一つ。上は同社が手掛けた券売機の本体デザインと操作画面デザイン

オフィス所在地は東京都世田谷区の閑静な住宅街の一角。ゆったりとした機能的空間で作業が進む

オフィス所在地は東京都世田谷区の閑静な住宅街の一角。ゆったりとした機能的空間で作業が進む

有限会社モノリス

業種 工業デザイン事務所
事業内容 工業デザイン・グラフィックデザイン・インタフェースデザインの制作、商品開発プロジェクトのビジュアル化
従業員 4名(2011年9月現在)
サイト http://www.monolith-inc.com/

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