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株式会社一ノ坪製作所

株式会社一ノ坪製作所

奈良県の一ノ坪製作所は、オフィス用スチール家具を主力とするOEMメーカー。プレス、板金、溶接、塗装、組立の請負事業から一歩踏み出し、ワンストップの製造ラインを強みにしていくことを決意、SolidWorks製品の導入を決めた。同社を訪問、SolidWorksの導入経緯と効果などについて詳しく聞いた。

株式会社一ノ坪製作所

一ノ坪製作所について

― 一ノ坪製作所についてお聞かせください。

一ノ坪製作所は、スチール製品のOEM生産を行う会社です。事務用デスクなどのオフィス家具や、コンビニに設置するコピー機のラックなどの製造を得意としています。主要取引先は大手オフィス家具メーカーです。社員数は80名で、ここ奈良県の本社工場のほか、三重県にも工場があります。

OEMのオフィス家具

OEMのオフィス家具

一ノ坪製作所ではSolidWorksをどのように活用しているか

― 一ノ坪製作所ではSolidWorks製品をどのように活用していますか。

一ノ坪製作所では、2004年3月にSolidWorksを2本導入、3次元設計を開始しました。現在はSolidWorks3本を設計に活用するほか、COSMOSWorksを解析ツールとして、e-Drawingsをお客様へのプレゼンテーションツールとして使っています。

SolidWorksを導入してから今年で4年目になり、現在は製品全体の90%がSolidWorksによる3次元設計です。

一ノ坪製作所のスチール製品例(左)と解析画面(右)

一ノ坪製作所のスチール製品例(左)と解析画面(右)

OEM製品 製造の流れ

― OEM製品というのは、どのような流れで製造を行うのでしょうか。

まず製品企画から始まり、デザイン、設計を行ったあと試作品を作ります。お客様からOKが出て受注となれば、プレス、板金、溶接、塗装、組立の製造ラインに乗せます。最後に品質検査を行って出荷となります。

上記プロセスは最初から依頼される場合で、実際には受注パターンはいろいろあります。すでにデザインが決まっていて設計から依頼される場合、設計図を渡されて製造からの場合、あるいは板金だけ、塗装だけを依頼される場合もあります。

なぜ3次元設計を行うことになったのか

― 一ノ坪製作所が、3次元設計を行うことになったきっかけを教えてください。

一ノ坪製作所ではこれまで2次元CADで設計を行っていました。私たちの製品であるスチール机やラックは、複雑な機構があるわけではなく、正直、2次元設計で十分だと思っていました。実際、競合他社でもまだその当時(2004年)に3次元CADを導入しているところはほとんどありませんでした。にもかかわらず、そこであえて3次元設計に挑戦しようと思ったのは、どこもやっていないから逆にこれで差別化ができると考えたからです。

大手メーカーの協力工場で製造を行う企業は、板金加工だけ、あるいは塗装だけというように技能に特化して専業で行うところが数多くあります。一つ一つの技術力で勝負しようと思ったら、一ノ坪製作所はそういった専門業者にはかないませんし、その領域で勝負すれば価格競争にならざるを得ません。そうではなく、一ノ坪製作所は「企画から製造まで」全てのプロセスがワンストップでできるという「製造プロセス」を提供する。お客様から見れば、板金と塗装を別々の会社に発注するよりも窓口が一つのほうがメリットがあるでしょう。それが会社の付加価値になると考えました。そうなれば設計デザインから製造まで一つの図面でできる3次元CADは「プロセス」を売るためには不可欠のツールです。とはいえ、お金のかかることですから、なかなか踏み切れずにいました。

直接の導入のきっかけとなったのは、アルミや樹脂などのパーツを依頼した外注の金型屋さんが、こちらが2次元データで渡したものを3次元データに作りかえていたことを知ったからです。プロセスを売る企業としてこれではいけない。導入の時期が来たと思いました。

― 数ある3次元CAD製品の中からSolidWorksを選んだ理由をお聞かせください。

同じ製造業で、すでに3次元CADを導入している知人にどんな製品がよいのかを聞いたところ、SolidWorksを推薦してもらいました。SolidWorksは扱いやすく、シェアも伸びていてこれから主流になっていくだろうということでした。そこで、おつきあいのあった大塚商会の営業の方を呼んで説明を受け、SolidWorksを2本、COSMOSWorks1本を導入しました。

「COSMOSWorks」を同時に導入した理由

― COSMOSWorksも同時に導入された理由をお聞かせください。

一ノ坪製作所では、それまで強度解析は「実験」で行っていました。スチール家具の作りは単純ですから、強度を調べるのであれば、実際につぶしてしまったほうが、解析ソフトでシミュレーションを行うより時間的にもコスト的にもよほど早いのです。そのため「製品を破壊テストするための機械」も開発して工場に設置しています。

しかし、今後「製造プロセス」を売りにしていくためには、そのような原始的方法ではなく、3次元設計の手法のひとつとして解析もマスターしなければならないと思いました。

「きちんとしたデータに裏づけされた製造プロセスを売りにしたいと考えました」

「きちんとしたデータに裏づけされた製造プロセスを売りにしたいと考えました」

さらに「解析コンサルティング」を申し込んだ理由

― 同時に「解析コンサルティング」を申し込まれました。これはなぜですか?

2次元設計での実務をこなしながら3次元設計を勉強し、さらに解析というのはあまりにハードです。「時間を買う」つもりで専門家にお願いしたほうが早く習得できると判断し、「解析コンサルティング」を申し込みし、プロの方に一ノ坪製作所の実務に合ったポイントを教えてもらうことにしました。

― 解析コンサルティングを受けてみて、いかがですか。

スチール製品のような板金の解析は「シェル解析」といって、かなり難易度が高いものなのだそうです。解析コンサルタントの斉藤さんには最初にシェル解析のやり方を一通り教えていただきました。今はまだ完全にマスターするまでには至っていませんが、あまり気負わずに「破壊テスト」と平行しながら、その裏付けとなるデータを蓄積するつもりで活用しています。

大塚商会 解析コンサルタントから一言

「一ノ坪製作所様からコンサルティングの依頼を受けたときには正直悩みました。板金ものは樹脂などと比べて解析のメリットが出にくく、「シェル解析」という非常に難しい手法を覚えなければならないからです。その旨お伝えしましたが、どうしてもやりたいという強い意志をお持ちでしたのでお教えしました。普通なら難易度が高くてあきらめてしまうところを、果敢に取り組み、実現・継続されているところには敬服します」

― COSMOSWorksで強度解析を行うことで、どのような効果がありましたか。

正確なデータが取れることで、お客様に対して説得性を持って提案ができるようになりました。「なぜこちらのデザインを選んだのか」と胸を張って言えますし、逆に反論するときでも「計算上はこうです」と言い切ることができます。「製造プロセスを売る」という私たちの目指すビジネスには、やはり解析は不可欠だったと思います。

また、最近ではお客様の方から「試作品を作るまでもないので解析してほしい」と求められることも増え、営業的な効果も徐々に現れてきています。

SolidWorksの導入効果

― SolidWorksの導入効果についてお聞かせください。

一ノ坪製作所がSolidWorksを導入した最も大きな効果は、実は設計そのものよりも「コミュニケーションが向上したこと」にあったと思っています。社内、そして社外における業務上の意思伝達が以前と明らかに変わりました。具体的には以下のようなことです。

1.「現場での失敗、無駄、勘違いがなくなったこと」

工場のスタッフに2次元図面をきっちり読める者が少ないため、これまではポンチ絵を使って組立指示を行っていました。

しかし、ポンチ絵だと製品の出来上がりのイメージが正確に伝わりません。たとえば、家具の表面の塗装にゴミがついて隆起していたら当然やり直しが必要ですが、表から見えない裏部分であれば、ある程度ゴミがついていても製品として問題はなく、塗装のやり直しまでを行う必要はありません。しかし現場スタッフは、自分が作っているものが全体のどこの部分に相当するのかがわからないため、裏側の部分の焼き付け塗装のし直しなど、「過剰品質」、つまり無駄になっていました。

SolidWorksを入れてから、誰が見ても一目瞭然の3次元図面で指示ができるようになり、スタッフは今自分がどこを作っていて、だからどんな注意が必要なのかを完全に理解してくれるようになり、過剰品質、指示の勘違いによる失敗が激減しました。

2.「お客様との打ち合わせが円滑になったこと」

2次元図面を使っていた時には、お客様との電話やメールでのやりとりにおいて、図面上の場所を特定するのが大変でした。「3枚目の図面の『23』と書いてあるところの二つ右のところ」という調子ですから、間違いが起きることもよくありました。しかしSolidWorksを使うようになってからは、e-Drawingsを活用したり、PDF図面をメールで送るなどして、指摘箇所をすぐに特定でき、勘違いはほぼゼロになりました。同時に、取引先の担当者もその上司の方に説明しやすいので、「わからないから来てもらおう」と呼ばれる回数が減りました。複雑な説明が必要な干渉についてさえメールでできるというのは今までは考えられなかったことです。

3.「設計・開発時の設計変更回数が減ったこと」

設計面での効果としては設計・開発時の設計変更回数が減ったことが一番大きい効果です。以前は試作を数回繰り返していましたが、試作を出す前に干渉チェックができることで、一回目の試作でOKを出していただく確率が増えました。

「SolidWorksの操作を覚えてからは、設計時間がこれまでの3分の2に短縮しました」

「SolidWorksの操作を覚えてからは、設計時間がこれまでの3分の2に短縮しました」

大塚商会への評価

― 大塚商会の評価をお聞かせください。

一ノ坪製作所には他にも様々なソフトウェアがありますが、たいていの場合には営業マンが技術担当を兼ねています。それはそれでフットワークが軽くていいのですが、専門的なところを聞くにはやはり技術専門の人の話が聞きたいと思うことがあります。

大塚商会も営業の方がしょっちゅう来てくれて助かりますが、一番評価するところは、研修や「たよれーる」の電話サポート、コンサルティングと、専門的な技術のバックアップの体制がちゃんとできているところです。解析でわからないところがあったら「斉藤さん助けてください」と言える。これは非常に安心感があります。もしこれがないと、途中でわからなくなったらもうやる気がなくなってしまいます。私の知る限りでは、こういう体制を持っているベンダーは大塚商会だけです。大塚商会は、SolidWorksのトップシェアだと聞いていますが、やはりトップシェアだけのことはあるなと感心しています。

一つ要望を挙げますと、このようにサービスが充実していることについては、非常にありがたいことなのですが、その為に発生するメンテナンス費用等がもっと割安であって欲しいです。
特に経営者から見ると、目に見えない部分への費用の発生は、実態としてつかみにくい部分であります。今後メンテナンスに関する費用面を含めた内容の充実を期待します。

今後の展開

― 一ノ坪製作所の今後の展開についてお聞かせください。

今後一ノ坪製作所では、製造プロセスを充実させてOEM業者としての価値を高めていきながら、同時に自社開発の製品を生み出していきたいと考えています。それにはこれまで以上にSolidWorks、COSMOSWorksの活用を進めていくことがキーになってきます。大塚商会には今後も様々なフェーズでサポートをしていただきたいと思っていますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。

一ノ坪製作所 設計開発部にて

一ノ坪製作所 設計開発部にて

お忙しい中、ありがとうございました。

一ノ坪製作所のWebサイト

※ 取材日時 2008年10月
※ 事例制作 カスタマワイズ

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