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株式会社中居木工

株式会社中居木工

株式会社中居木工 代表取締役 中居睦博氏

オリジナル商品を作らなければ、製造業は生き残れません。うちでは、SolidWorksを助手代わりにして商品開発を行っています。

「府中家具」で知られる広島県府中市の家具メーカー中居木工は、カタログ通販やインターネットで全国販売を行っている。発明社長としてマスコミにもしばしば登場する中居陸博氏にとって、SolidWorksは「研究助手」のような役割なのだという。同社本社工場を訪問、オリジナル家具を開発する重要性と、その中でSolidWorksが果たす役割などについて中居社長に詳しく伺った。

株式会社中居木工

中居木工について~アイデア家具が特徴の広島県府中市の家具メーカー

― 中居木工について教えてください。

中居木工は創業63年の木工家具メーカーです。折りたたみベッドや高さが上下する座椅子など「動く家具」を中心としたオリジナル商品を、企画から製造までここ府中市の本社工場で行っています。

1996年に開発したロングセラー商品「木製折りたたみベッド(スノコベッド)」は、布団を載せたまま簡単に二つ折りになるアイデア商品で、一日50台、年間12000台を販売し、これまでの累計販売台数は20万台以上になりました。

店舗やショールームは持たず、ディノスや日生協、タカシマヤ通販、三越カタログなどの通販カタログでの販売に加えて、合わせて8つある自社運営サイトでインターネット通販を行っています。

通販カタログでよく見かける「スノコベッド」
「畳ベッド」は中居木工のオリジナル商品
(特許4185967号)

通販カタログでよく見かける「スノコベッド」
「畳ベッド」は中居木工のオリジナル商品
(特許4185967号)

SolidWorksは「研究助手」

― 中居木工はSolidWorksをどのように活用していますか。

SolidWorksは2007年8月に導入しました。中居木工ではオリジナルの動く家具が売りで、これまで社長である私がすべて一人で新製品のアイデアを出して形にし、研究開発をしてきました。

SolidWorksを入れてからは、まるで自分の助手ができたようです。おかげで開発が早くなりました。

― 「助手」というのは面白い表現ですね。SolidWorksのどういうところが助手になるのですか。

たとえば、自立する折りたたみ椅子を設計するとしましょう。折りたたんだ状態で自立させるためには、4本の足が床面についている必要があります。

以前使っていた2次元CADでは、このような設計をしようとすると何枚も何枚も図面を描いて調整をしていかなければなりませんでした。そういうことを、これまでは私一人で膨大な時間をかけて行っていました。

しかし今は、SolidWorksが自分と一緒に研究して、一緒に答えを考えてくれます。

画面の中で椅子のモデルをくるくる360度に動かしながら、椅子の状態から折りたたんだ状態への動きの変化を目で見ることができます。高さがそろわないところを簡単に発見できて、この脚の長さを変えようとか、折りたたみの角度を変えてみようなど、次のアクションや新しいアイデアがどんどん浮かんできて研究開発が進みます。

現在中居木工ではSolidWorksを使って年に3~4種類の新製品を発表しています。この折りたたみ椅子は折りたたみテーブルとセットで先日発売したばかりですが、省スペースになるということで非常に評判がよく、おかげさまで売れ行きも好調です。

SolidWorksで設計した直立する折りたたみ椅子。赤丸の部分が床から離れると直立できないため、画面の中で試行錯誤しながら角度と長さを決定して完成した。

SolidWorksで設計した直立する折りたたみ椅子。赤丸の部分が床から離れると直立できないため、画面の中で試行錯誤しながら角度と長さを決定して完成した。

オリジナル製品の強みを生かし、カタログやインターネットで通信販売

― 中居木工がアイデア家具、オリジナル家具にこだわるのはなぜですか。

どこにでもある普通の家具を作っていては、他社との差別化ができないからです。新しい技術を開発して自社しかできない商品を作り、真似されないように商標登録や意匠登録、実用新案、特許などを取得すれば、有利に販売のチャンネルに乗せる事ができます。

インターネットでは特にオリジナル製品が大事です。他社が作ったどこでも手に入る商品を並べていたら、お客さんに価格だけを比較され、価格競争になって利益がどんどんなくなります。しかし他にない商品を置いていれば逆にお客さんのほうからこちらを探しにきてくれます。

― かなり早い時期にインターネットに参入されたと伺いました。最初にホームページを作ったのはいつですか。

'96年です。ホームページを作ったきっかけは、検索でした。

当時既にyahooの日本語サイトがあり、検索窓に「椅子」と入れてみたら40件ヒットしました。次にアメリカのyahooで”chair”と検索してみました。12万件ヒットしました。「日本は遅れているな」とがっかりしたと同時に、これはチャンスだと思いました。すぐに独学でHTMLを学び、ホームページを作りました。

特に検索エンジン対策などはしていませんし、広告費もほとんどかけないのですが、「折りたたみベッド」や「木製座椅子」などのキーワードで、うちのホームページが検索サイトの上位に表示されているようです。やはり、早いうちから参入したのがよかったのでしょうか。

しかし、私は検索サイトの順番はさほど重要ではないと思っています。何度も言うように、うちのような製造業にとっては、検索対策や広告よりもむしろ、オリジナルの良い商品を作ることにこそ時間とお金をかけるべきだと思っています。

― 現在インターネット通販の売上の割合はどれぐらいですか。

売上の比率はカタログが8割、インターネットが2割と圧倒的にカタログです。しかしインターネットは直販なので利益率が高く、利益額で見るとカタログとはほぼ同額です。今後はインターネット販売にさらに力をいれていこうと考えています。

展示会の後、2~3週間考え導入を決める

― SolidWorksを導入しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか。

「アニメーション」ができるソフトはないかと探していたことがそもそものきっかけでした。

動く家具は、どんなふうに動くかをお客さんにわかってもらわなければ売れません。ホームページで商品を説明するのには、静止画像よりもアニメーション(動画)のほうがもっとわかりやすくなり、お客さんにとって買いやすくなるのではと思っていました。

そこで、取引先の商社でソフトに詳しい方に聞くと、SolidWorksという3次元CADソフトがアニメーションもできるはずです、ということで、大塚商会の営業の方を紹介していただきました。

大塚商会の方が来社してていねいに説明してくれましたが、やはり実機をさわってみないとわかりません。そこで、広島で展示会が行われた時に行って操作してみました。

― 最初に操作したときには、どんな印象を持ちましたか。

デモ用の、かき氷を使ったモデリングをやってみたのですが、「こんなに簡単に動くものなのか」とびっくりしました。

でも、すぐに購入はしませんでした。実際に買って自分で製品設計をしたら、デモのようにはいかないだろうと思ったからです。ただ、新しい商品を開発するのに使えそうだぞ、という直感はありました。

― 導入を決めた最終的な理由は何でしたか。

木工業界で3次元設計をやっているところはまだ少ない。これはチャンスだと思ったからです。

この業界は歴史が古く、成熟産業です。これがIT業界などであれば次々に技術の革新がありますが、木の家具はもうそれほど大きくは進歩はしないでしょう。ちょうど100メートル走を9秒で走るランナーが、6秒に縮めることはできないのと似ていて、せいぜい0コンマ以下を縮められるかどうかです。

そのわずかな差を縮めること。もう残された新規開発の部分は多くは有りませんので急いで研究開発をしなくてはいけません。

そう考えて、展示会が終わって2~3週間後に導入を決めました。

「木工商で3次元CADをやっているとところは少ない。だからチャンスだと思いました」

「木工商で3次元CADをやっているとところは少ない。だからチャンスだと思いました」

一日に何度も「たよれーる」に電話

― 操作はどうやって覚えたのですか。

大塚商会広島支店で行われたSolidWorksのスクールに4日間通いました。それで一通りの使い方を覚えて、会社に戻りました。

それからが大変です。テキストにあるものを作るわけではなく、自分で一からやらなければなりません。どこから始めていいのかもわからずとりあえず絵を描いてみましたが、案の定わからないことだらけです。

ここで「たよれーる」が非常に役に立ちました。操作でわからないことがあるとすぐに電話しました。一日3~4回は電話したでしょうか。たよれーるのオペレータの方は皆親切でそのたびに丁寧に教えてくれました。

2~3週間たつとだいぶ慣れてきて、3ヶ月でだいたいのところがわかるようになりました。それからは、すべてSolidWorksによる設計を行っています。

― SolidWorksを導入してよかったところをお聞かせください。

冒頭でも申し上げたとおり、「助手」ができたということが一番大きな導入効果です。

開発の時間も短縮できました。これまで2次元CADで3次元の絵を描くのに5~6時間かかっていましたが、今はその5分の1ぐらいの時間でできます。

そして、予想外に良かったことがあります。それはホームページ用の画像ができることです。

SolidWorksで作る画像はきれいなので、ネットならばそのまま商品写真として使えます。実際の商品写真が間に合わない時や、動きを表現したい時には実写よりもSolidWorksの画像のほうが適していることがあります。製作と同時進行させながら、ホームページに情報を先出しする、いわゆるテストマーケティング的な使い方も可能になります。これができるとインターネットで販売する私たちにとっては非常に有利です。

中居社長が考案したオリジナルのSolidWorks作業用デスク。ワークステーションがぴったり収まる快適環境でアイデア商品を次々に生み出す。

中居社長が考案したオリジナルのSolidWorks作業用デスク。ワークステーションがぴったり収まる快適環境でアイデア商品を次々に生み出す。

大塚商会への評価、今後の期待

― 大塚商会への評価をお聞かせください。

導入当初は「たよれーる」を本当によく使わせていただきました。わからないことをすぐに親切に教えてくれます。とてもよいサービスだと思います。

「たよれーる」を使うに当たっておすすめしたいのは、自社の備忘録的な「ヘルプ」を作ることです。何日に、どんな問い合わせをして、担当が誰で、どんな解答をもらったか、ということを記録しておきます。そうすると次に問い合わせする際に同じことを何度も言わなくてすむのでお互いに楽です。

CADスクールも非常によくできたプログラムですが、講師によって差があるのは少し残念でした。「人による」のはどんな所でも同じなので仕方のないことかもしれません。

― SolidWorks、そして大塚商会へ、今後の期待があればお聞かせください。

現在、解析ソフト(SolidWorks Simulation )に興味があり、営業の方に情報をいただいて検討しているところです。買う買わないの最終判断をするためには、情報が不可欠です。ここは場所が離れているので来るのは大変かと思いますが、SolidWorksのユーザーとして、大塚商会の営業の方の顔を見ると安心します。これからも、今まで通り時々顔を出していただいきたいと思っています。今後ともどうぞよろしくお願いします。

お忙しい中、ありがとうございました。

※ 中居木工のWebサイト
※ 取材日時 2009年3月
※ 事例インタビュー 取材屋

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