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レッキス工業株式会社

レッキス工業株式会社

配管整備工事用工具の老舗メーカー・レッキス工業は、このたび3次元データで樹脂製の試作品を作ることができる「3次元プリンター」を導入した。外注の必要がなくなるなど早速大きな効果を上げ、現在フル稼働しているという。同社取締役宮川氏、商品開発部の石川氏、黒川氏に導入の経緯と効果について詳しく聞いた。

レッキス工業株式会社

レッキス工業について

― レッキス工業の業態を教えてください。

レッキス工業は、今年創立83年を迎える配管用機械工具メーカーです。水道やガスの配管設備工事を行う際に使用するねじ切り機、パイプ切断機(カッター)、接合機、洗浄機などの各種工具を製造販売しています。レッキス工業のロングセラー商品である切削ねじ加工機「パイプマシン」は、パイプの太さに合わせて8種類を製造、世界中で年間8000台を販売しています。拠点は日本で15カ所、海外ではアメリカ、ヨーロッパ、中国、タイの4カ所あります。配管用工具における業界シェアは6割で、国内トップです。

― 配管用工具とは、どのような工程で作られるのでしょうか。

以下のような工程です。

企画・構想設計→デザインレビュー→詳細設計・試作・評価・解析→デザインレビュー→量産試作・金型製作・取説製作→デザインレビュー→量産

配管工事のプロが長時間使用する道具として、「一日中使っていても疲れないこと」「持ちやすいこと、握りやすいこと」「人の手になじむこと」などを考えてデザインを行います。デザインレビューは部署内だけでなく、社内の他部署(営業部門や製造部門など)も交えて実際に握るなどして真剣に行います。

一般的にもほぼ同じだと思いますが、デザインレビューが多いことが特徴かもしれません。レッキス工業では、いわゆる「3K」になりがちな配管工事の現場において、作業者が楽しくなるような工具づくりのため、「使い勝手がよいこと」「色がきれいであること」「見た目がかっこよいこと」に工夫を行っています。

そういった努力が実を結び、レッキス工業では、過去にグッドデザイン賞などデザインに関する多数の賞をいただいています。

レッキス工業ではSolidWorksをどのように使っているか

― レッキス工業ではSolidWorks製品をどのように活用していますか。

SolidWorksは2000年から使用しています。レッキス工業が3次元設計を開始したのは96年、UNIXベースのハイエンドCAD製品Aを4台導入しました。しかし製品Aを使いこなせなかったため、リプレースする形で7台を導入しました。現在SolidWorksは製品設計のメインツールとして活用しています。また、解析ツールとしてCOSMOSWorks、COSMOSMotionも使用しています。製品Aの時には解析は外注していましたので、自社でできるようになって便利になりました。

SolidWorksを導入した経緯

― SolidWorksを導入した経緯を教えてください。

先ほども述べた通り、96年に最初に導入した製品AはUNIXベースのハイエンドモデルでした。しかし、これがしばしばフリーズするなど不具合が出たことと、操作の難易度が高いことから、汎用性の高いWindowsベースのものにしようということになり、SolidWorksを含む3製品で再選定を行いました。

― 3製品の中からSolidWorksに決めた理由は何ですか。

決めた理由は以下3つです。

1.シェアがナンバーワンであること
レッキス工業では中国に工場がありますし、外部業者とのデータのやりとりも多数生じます。世界的に最もシェアの大きいSolidWorksであればデータ授受がしやすいと考えました。
2.操作性がよいこと
選定を行った3製品の中には、製品AのWindows版もありました。しかし実機で操作性を確認したところ、SolidWorksは機能が集約され、操作も簡単でした。
3.図面にしやすいこと
SolidWorksは図面の編集機能に優れていて、3面図や断面図などが出しやすいので便利だと思いました。

3次元プリンターとは何か

― 最近、レッキス工業では3次元プリンター(Dimension)も導入されたと伺いました。3次元プリンターとはどのようなものなのでしょうか。

3次元プリンターは、3次元CADのデータを入れるとそのデータ通りの3次元モデル(立体物)がプリンターのように出てくるもので、試作品を作るための機械です。これまで試作品は外注していましたが、3次元プリンター導入によって樹脂の試作部品についてはすべて内製できるようになりました。

― いつどのような製品を導入したのですか。

今年(2008年)の6月にDimension 3D Printerを導入しました。使用する材料はABS樹脂です。ものにもよりますが、データを入れて数時間後には出来上がります。

― 3次元プリンターでどのようなものを試作し、どのように使っていますか。

導入したBST 768 は、ワークサイズが203(W)×203(D)×305(H)mm です。このサイズに収まる製品であればフルサイズ(実寸大)で試作品を作り、デザインレビューや包装パッケージに入れられるかどうかの大きさ確認をしたり、お客様へのプレゼンに使っています。

上記の大きさを超えるサイズの製品の場合は、2分の1、または4分の1モデルにして製作します。これまで試作を作らず図面で済ませていたものも、3次元プリンターでは気軽に形を作れるので、図面ではわかりづらい機構と外側とのすき間の様子などがよく把握できるようになりました。

また、一部の部品だけを試作することもよくあります。たとえば鉄の部品をDimensionで樹脂で製作して実機につけて確認をします。これまで外注していた光造形の場合は、ばりっと割れてしまうことがよくありましたが、ABS樹脂はある程度の強度があるので、数回の検証であれば十分に鉄の代わりとなり、強度・動作などを確認することができます。

Dimension導入の経緯

― Dimensionを導入した経緯を教えてください。

レッキス工業では、これまで、年間100点余り試作品を作っており、すべて外注に出していました。しかし光造形や全切削品だと最低でも一点1万~2万円はするため、試作コストがかさんでいました。そこで、試作が内製できるという3次元プリンターに興味を持ちました。SolidWorksのベンダーであった大塚商会にお願いして、3次元プリンターと外注をした場合の試算表を出してもらいました。それによると圧倒的にコスト削減ができ、さらに試作にかかる時間も大幅に短縮されるということがわかり、導入を決めました。

3次元プリンターにもいろんな種類があり、メイン設計ツールであるSolidWorksのデータはどの3次元プリンターとも相性がよいとのことでしたが、強度があるABS樹脂を使っていること、入手しやすい価格であることからDimensionに決定しました。

Dimensionの導入効果

― Dimension(3次元プリンター)の導入効果についてお聞かせください。

3次元プリンターの効果は予想以上に大きいものでした。具体的には以下4つです。

1.試作品製作コストの大幅削減
Dimension導入後は、試作は外注に出さずに済むようになりました。試作費は3次元プリンターの材料費のみです。Dimensionを導入して約5ヶ月での結果が先日出ましたが、それによると、試作製作数が昨年よりも1.5倍に増えたにもかかわらず、コストは以前と比べて11分の1と、激減しています。稼働率も当初の予測を大きく超えました。レッキス工業では開発部は第一から第三まであり、当初は主力商品を扱う第一開発部だけで使う予定でしたが、利便性の良さから第二、第三開発部でも使用するようになっています。当初の予想の稼働率は41%でしたが、実働は66%という数字が出ました。ほぼ毎日誰かが使っているという状態が続いています。
2.開発期間の短縮
これまでは、特に金属部品の場合の試作には時間がかかっていました。まず鋳物の外注業者に打ち合わせに来てもらいます。鋳物関係は3次元図面を使わないところが多く、図面を3次元から2次元図面に変換しなければならないという手間が発生します。さらに、必要な材料が在庫にあればよいですが、なければ発注するためそこでまた時間がかかり、どんなに少なく見積もっても出来上がるまで最低1週間から10日はかかっていました。ここに修正が入るとすぐに1ヶ月ぐらいになってしまうこともよくありました。導入後は最終モデルになったSolidWorksデータを3次元プリンターに入れるだけですから、数時間でできますし、修正もすぐにできます。この差は非常に大きいと思います。
3.開発に積極的になった
予想外の効果として、積極的に開発ができるようになったということがあります。これまで失敗したときのリスクを考えて足踏みしていたものも、3次元プリンターのおかげで気軽に形状を見ることが出来るため、躊躇せずにアイデアを具現化しようという気運が高まっています。
4.プレゼンに積極的になった
たとえ2分の1モデルでも、プレゼン時に現物があるのとないのとではお客様へ与えるインパクトが違います。しかしこれまでは、プレゼンのためにわざわざ外注に試作品を依頼してまでは採算が取れないため、図面やスケッチなどでプレゼンを行っていました。導入後は、気軽に試作品を持って打ち合わせに行けるので、お客様とのコミュニケーションも取りやすく、効果的なプレゼンができるようになりました。レッキス工業ではOEM製品も扱っていますので、取引先への提案時などに活用しています。

SolidWorksと3次元プリンター

― SolidWorksと3次元プリンターを組み合わせて使ってみての感想をお聞かせください。

(宮川氏)私は設計者ではないので、これまではSolidWorksの良さというのが実務的にどうなのかということはよくわかっていませんでした。しかしSolidWorksとDimensionの組み合わせることによって、SolidWorksそのものの活用の幅が広がったとはっきり感じています。

試作を内製することもそうですし、新しい開発への挑戦など、ものづくりのプロセスそのものが変わってきています。3次元プリンターと組み合わせて使うことで、SolidWorksそのものも生かされるため、会社にとって導入のメリットは非常に大きかったと思っています。

大塚商会への評価

― 大塚商会への評価をお願いします。

大塚商会のCADソフトウェア運用サポート「たよれーる」を利用しています。CADの操作がわからないときに利用していますが、電話のやりとりだけでほぼ解決できるので助かっています。

また、バージョンアップのセミナーなどにもよく参加しています。無料で情報提供が受けられるのはよいと思います。

今後はこれまで蓄積された3次元データを社内全体で活用したいと考えています。現在そのためにデータ管理・運用について、大塚商会の営業の方にご相談しているところです。営業の方は商品知識も豊富で、よく動いてくれるので助かります。

今後の期待

― SolidWorks、および大塚商会へ、今後の期待があればお願いします。

レッキス工業では、今後もプロがより使いやすい配管用工具を世に出して行くために、開発に力を入れていきたいと思っています。SolidWorksおよび大塚商会には、今後もお世話になると思いますが、どうぞよろしくお願いします。

お忙しい中、ありがとうございました。

※ レッキス工業のWebサイト
※ 取材日時 2008年11月
※ 事例制作 カスタマワイズ

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