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株式会社ニイヅマックス

株式会社ニイヅマックス

東京大田区の治工具メーカー・ニイヅマックスは、2004年に設計部門の完全3次元化に踏み切り、設計ツールにSolidWorksを選択した。社内の設計効率化のため、カスタマイズや運用ルール等をスタッフへ義務付けるなどにより設計手法を確立している同社片桐社長、設計担当相馬氏、五月女氏にSolidWorksの活用方法などを詳しく伺った。

株式会社ニイヅマックス

ニイヅマックスの業態~治工具、検査機器などの設計・製作

― ニイヅマックスの業態を教えてください。

ニイヅマックスは、セットメーカーの生産技術部門向け機器の設計・製作を行う会社です。組立用治工具やOA機器などの機能評価用装置や検査機器などを、一品一様で設計から製作まで行います。親会社の試作品メーカー新妻精機(東京都大田区)は、「困ったときのニイヅマ」と開発者の方々に定評をいただいているそうですが、ニイヅマックスもまた同様で、難易度の高い製品に対応できる技術力と短納期に強みを持っています。

短納期を実現する体制づくりのため、外注するのは部品製造だけで、設計と部品組立、微調整はここ大田区矢口の本社で行います。設立は1987年、従業員は21名、うち設計者は11名です。

設計の90%をSolidWorksで行う

― ニイヅマックスはSolidWorksをどのように活用していますか。

ニイヅマックスは、現在15台のSolidWorksを製品設計に活用しています。エンドユーザーのマルチCAD環境に配慮してデータの受入れ窓口には数種のCADを導入していますが、社内で3次元設計ツールとして使っているのはSolidWorksのみで、設計全体の90%を占めます。

ヒストリー型のSolidWorksを選んだ理由

― ニイヅマックスがSolidWorksを導入した経緯を教えてください。

ニイヅマックスが最初にSolidWorksを導入したのは2004年、工具メーカーや装置メーカーの業界ではまだまだ2次元CADが主流で、3次元CADを利用するメーカーは珍しかった頃です。既に1998年からSolidWorksを導入していた親会社・新妻精機が、試作品製作において納期短縮などの大きな効果を上げているのを間近で見て、「今後は必ず3次元が主流になる。早くそれに気づいて手を打った会社が生き残る」と直感、競合他社に先駆けていち早く完全3次元化を行うことを決めました。

当時ニイヅマックスでは主要取引先に合わせてノンヒストリー型の3次元CADを一部使用していましたが、完全3次元化にあたっては、設計者全員が使用するメインの設計ツールとしてニイヅマックスの業態に合った製品をゼロから選定することにしました。

どのような製品を検討しましたか。

ミドルレンジでSolidWorksを含む3製品、ハイエンドで1製品、計4製品で検討を行いました。

その中でSolidWorksを選んだ理由を教えてください。

「一気に3次元化を行うことで他社に1年から1年半は先駆けたいと思いました」
片桐氏

まず、ヒストリー型にするか、ノンヒストリー型にするかについて社内で議論を行いました。
ニイヅマックスの場合、単品の部品設計ではなくアセンブリが中心の設計です。ノンヒストリー型は自由な発想で設計できるのが良いところですが、いざ修正変更となると部品点数が多いため手戻りが多く時間がかかってしまいます。一方、ヒストリー型の場合、どこをユニット化し、どこのユニットをアセンブリ化し、何を参照させるかを決めるなど、構想段階での考察を慎重に行う必要があるため、一見時間がかかりますが、モデルの履歴情報を上手く利用し変更修正に強い設計をすることができます。設計全体の時間と手間で考えた場合、ニイヅマックスの場合はヒストリー型のほうが業務効率化できると判断しました。

そこでヒストリー型の製品に絞り、改めて選定を行った結果、SolidWorksに決定しました。選んだ理由は以下3点です。

「ミドルレンジを中心にハイエンド製品も含めて比較検討を徹底して行いました」
五月女氏

選んだ理由1:「操作性がよいこと」
完全3次元化ですから、設計経験の長さや年齢に関係なく、設計者全員に操作を覚えてもらわなけなりません。操作が簡単で使いやすいものであることが第一条件でした。
その点、SolidWorksはWindowsベースで使いやすいこと、Office アプリケーションとの親和性もあり、データのインポート・エクスポートのインターフェイスが豊富なのも魅力的でした。他の製品では、それらほとんどがオプションであったのに対し、SolidWorksは標準装備でした。
選んだ理由2:「2次元の図面にしやすいこと」
3次元で設計を行っても、協力会社やエンドユーザーから2次元の図面の提出の要請を受けることがあります。二次元CADに全く引けをとらない強力な図面作成機能により二次元図面の製作時間を大幅に削減する事が出来ました。
選んだ理由3:「価格が手頃であること」
1台2台の導入ではなく、完全3次元CAD化ですから、設計者ひとり1台は必須でした。導入しやすい価格であることは重要なメリットでした。

完全3次元化はどのように行われたか

― 設計部門の完全3次元化はどのように行われたのでしょうか。

設計者が新しい操作を覚え、設計に使うまでにはある程度時間がかかります。全員が一気に基本操作習得からやり始めてしまっては業務が滞りますので、当時9名いた設計者を二つのグループに分け、第一グループが完全に習熟してから次のグループに、という2段階で行うことにしました。2004年に最初の5セット、半年後の2005年に4セットと、段階的に導入したのはそのためです。

― 設計者の中には3次元が苦手でなかなか覚えられないという方もいらっしゃったのではないでしょうか。

設計者の平均年齢は30代後半から40代始めと、特別若いわけではありませんでしたのでそういう者もなかにはいたと思います。しかし覚えなければここでは仕事がなくなる、という危機感のもと、みな必死で覚えました。

― 基本操作取得には大塚商会のSolidWorksスクールを利用されたと聞きました。その後社内ではどのようなことを行ったのですか。

基本操作を学んだ後はトップダウンアセンブリの手法について習熟しました。実際に設計を行って行くにあたり、内部での検討会や、大塚商会のSEの方達の話等を参考にしながら社内標準の設計手法を手探りで決めていきました。その後決定した手法や運用ルールを社内で徹底して教育を行いました。

― 実際の設計ができるようになったのは導入後どれぐらいでしたか。

導入後、1ヶ月後ぐらいには製品になっていました。3次元化の方針を公表したのは導入から半年後です。まわりの反応は様々で、当惑する協力会社、動揺する競合他社もありましたが、短納期が実現できるということで、ユーザーの反応はよかったです。

SolidWorksの導入効果

― SolidWorksによって設計の完全3次元化をした後、どのような導入効果がありましたか。

導入から3年経ち、今や3次元設計は業界標準となりました。3次元化についてこれずに消えていった競合他社が少なくなかったことを見ても、あのとき業界で先鞭を切って3次元化を進めたことは正解だったと思います。

実は、導入当初は、教育を兼ねながら設計を行っていったため、どうしてももたついて逆に手間が増えてしまっていました。しかし、今では長くても2週間から3週間、早いものだと受注から1週間かからずに納品することができます。2次元CADで設計した頃と比べて設計期間が2割削減され、業務効率化が進みました。

また、SolidWorksはCADによる製図作業の未熟な新人でもドラッグアンドドロップで三面図を描くことができ、モデルプロパティ等による設計情報の共有等を行う事で、ベテラン設計者は新人に製図部分だけ任せられるなど、これまで難しかった一点物の設計における「分業」が可能になって来たことも、設計期間の短縮の要因の一つです。

SolidWorks運用のコツ

― SolidWorksを設計者全員が使いこなすニイヅマックスの、SolidWorks「運用のコツ」を教えていただけますか。

コツと言えるものではないかもしれませんが、ニイヅマックスではSolidWorksでの設計を徹底するための工夫を次のように行っています。

運用のコツ1:「設計環境を揃える」
ニイヅマックスでは、「変更に強い設計」「スピード設計」の目標のもと、設計手法、設計環境を社内統一しています。
たとえば、マウスの移動距離で時間をとられないように、導入当初からキーボードショートカットキーをカスタマイズし、社内の設計環境に適した物を割り当てるなどを行い、それらはすべて「社内標準マニュアル」に載せて内部で浸透させています。

「設計の社内標準を決め、それを必ず守っていくことが業務効率を上げます」
相馬氏

運用のコツ2:「設計者同士の情報共有を怠らない」
いくら設計環境を揃えても、なんらかの監視を行わないとすぐにバラバラになってしまいます。そこで「運用修正会議」を定期的に開催、設計手法について社内ルールが本当に守られているかチェックを行うとともに、各設計者の工夫、トラブルについて情報を共有する定期的な機会を作っています。
運用のコツ3:「リーダーを決め、リーダーが主導して推進する」
以上のような運用を推進するためには、グループリーダーが、責任を持って推進、管理をしていくことが必要だと思います。

SolidWorksで初の市場向け製品を開発

― これまで受注で製作を行っていたニイヅマックスですが、今回、市場向けに製品を開発されたと聞きました。

昨今、食品業界に限らず品質表示・トレーサビリティに対し物品への表示ラベル貼り付けの必要性が義務化されるケースが増大しています。今回開発したのは園芸農家や苗卸売業者向けにフラワーポッドに半自動でラベルを貼るための「オートラベラー」「リワインダー」と言う二つの製品です。表示ラベルの作成からラベル貼り付け作業の効率化を目指しお客様のニーズをお聞きし開発いたしました。SolidWorksで設計を行い、約2ヶ月ほどで完成しました。2008年6月には販売予定です。

自社開発製品1:「オートラベラー」

SolidWorksによる「オートラベラー」の3次元図

フラワーポッドを滑らせることでラベルが貼れる

自社開発製品2:「リワインダー」

「リワインダー」の3次元図

「リワインダー」完成品

大塚商会への評価

― 大塚商会への評価をお聞かせください。

正直な話、SolidWorksは大塚商会以外でも買うことはできます。でも今回SolidWorksをメイン設計ツールとして導入してみて、やはり大塚商会から購入してよかったと思っています。その理由は以下3点です。

評価点1:「何があってもかけつけてくれること」
大塚商会の総合的なサポート力には感謝しております。例えばCADのオペレーションに関するトラブルだけでなく、ワークステーション等のマシントラブルと言ったような緊急の対応を迫られる場合でも、大塚商会はすぐにかけつけてくれて、即日対応してくれます。担当の営業の方がつかまらなくて困ったということは今まで一度もありません。
評価点2:「貴重な機会を提供してくれること」
大塚商会では定期的にSolidWorksソリューションセミナーなどを開催しており、仕事に役立つ最新の情報が得られるため、時間の許す限り参加をしています。日常ではこういった情報収集の機会はなかなかありませんので楽しみの一つです。
先日は、セミナー後に大塚商会のゲストルームで開かれたユーザー懇親会で、SolidWorks社の技術部門の方と直接話をすることができました。大塚商会はSolidWorksの販売数が世界一だと聞いていますので、このような貴重な場を提供してもらえるのも大塚商会ならではだと思っています。
評価点3:「スクールの内容がよいこと」
2004年の導入当初から、ニイヅマックスの技術者の大半は大塚商会のSolidWorksスクールで基本を学びます。4日間という短い期間でスケッチの基本からアセンブリまでを効率よく学ぶことができ、社内でのCAD教育の一部をサポートしていただいてます。

今後の期待

― 今後の期待があればお願いします。

ニイヅマックスは、これからも常に先進技術をいち早く取り入れ、高品質、短納期を実現し、お客様に満足していただけるものづくりを目指します。大塚商会にはそのサポートをこれからもお願いします。

お忙しい中、ありがとうございました。

※ ニイヅマックスのWebサイト
※ 取材日時:2008年4月
※ 事例制作:カスタマワイズ

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