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タイジ株式会社

タイジ株式会社

「SolidWorksは製品開発にも商談にもなくてはならない存在になっています」

タイジ株式会社
代表取締役 堀江裕明氏
開発部部長 木本太英氏
開発部技術課課長代理 小林健太郎氏

タイジ株式会社

電気タオル蒸し器をはじめとする業務用小型保温・保冷機器のメーカーであるタイジ株式会社では、2004年にSolidWorksを導入し、製品開発や商談に活用している。代表取締役の堀江裕明氏、開発部部長の木本太英氏、開発部技術課課長代理の小林健太郎氏に、SolidWorksがタイジの製品開発にいかに関わっているか詳しく聞いた。

タイジの概要

― タイジについてご紹介ください。

タイジは飲食店で出されるおしぼりタオルの電気蒸し器メーカーとして、1964年に創業されました。弊社創業者の本間泰治が電気タオル蒸し器を開発・発売するまで、一般の飲食店で熱いおしぼりを出す習慣は存在しませんでしたが、この電気タオル蒸し器のおかげで広く普及しました。創業以来45年以上にわたり、弊社は電気タオル蒸し器市場でシェアトップを守り続けており、現在では飲食店向けだけでなく、理美容院向けや医療・福祉施設向けなどのタオル蒸し器も開発・販売しています。

タオル蒸し器以外にも、飲食店向けを中心とした小型の保温・保冷機器の開発・販売しています。食品や食器の保温・保冷機器の開発は、外食チェーン会社などと共同で行うことも少なくありません。外食チェーン会社には、店舗用機器に既製品をそのまま利用する会社と、店舗のコンセプトや設計に合わせてオリジナル機器の開発を希望する会社があります。ある程度まとまった台数の受注をいただける場合には、そうしたオリジナル機器の開発にも応じています。

代表取締役社長 堀江裕明氏

代表取締役社長 堀江裕明氏

生産体制については、開発力を維持・強化しながらのファブレス化を推進しています。注文に合わせて一台一台調整が必要な数%の製品に限り社内生産し、残りの90%以上の製品は製造を外注しています。ただし製造を外注する場合も、設計や部材の指定などは基本的に自社で行っています。

お客様の要求を重視した製品開発

― 製品開発ではどのような点を重視していますか。

現在、弊社がこの市場で海外製の安い競合製品に対抗してシェアトップを守り続けられるのは、お客様が求める高い付加価値を持った製品を投入し続けているからです。その為に以下の3点を重点において製品開発を行っています。

(1)業務用機器としての高い耐久性
まず業務用機器に当然のこととして、利用現場で要求される高い耐久性を実現することです。同じタオル蒸し器でも、飲食店と理美容院と医療・福祉施設では要求される耐久性が異なります。一般に飲食店で出されるおしぼりタオルはビニール袋で梱包されています。これに対して理美容院や医療・福祉施設では、濡れたタオルをそのまま蒸し器に入れるのが普通です。このため、理美容院および医療・福祉施設向けのタオル蒸し器は、飲食店向けのタオル蒸し器よりも蒸気耐性が強化されています。また理美容院で使用される整髪剤には、プラスチックを劣化させる薬品が含まれていることがあります。このため理美容院向けタオル蒸し器には耐薬品性の強い素材を使用しています。
(2)高いデザイン性
飲食店向け業務用機器のメーカーとしては他社に先駆け、デザイン性を重視した製品開発に取り組んでいます。飲食店業界において1990年頃から本格化したキッチンを来店客に見せるタイプの店舗やドリンクバー等のセルフサービスコーナーの普及に対応するためです。おしぼりタオル蒸し器や食品・食器保温機など、従来は来店客の目に触れない場所に置かれていた機器が、来店客の目に触れる場所に置かれるようになりました。このため、高いデザイン性が求められるようになったのです。またタオル蒸し器を美容院にも向けて開発するようになり、美容院の雰囲気にもマッチしたデザインが求められるようになりました。
(3)ニーズにきめ細かく対応する幅広い製品ラインナップ
営業担当者が吸い上げたエンドユーザーの要望に、幅広い製品ラインナップできめ細かく対応しています。タオル蒸し器を例にとると、用途、温冷切り替え機能の有無、殺菌機能の有無、デザイン、色、ドアの開閉方向などの様々なバリーエーションがあり、現在は50種類を越える製品をカタログに掲載しています。

SolidWorksの導入状況および経緯

― SolidWorksの導入状況についてお聞かせください。

SolidWorksを導入したのは2004年6月です。最初はSolidWorksを2ライセンス、解析ツールのCOSMOS(現在のSolidWorks Simulation)を1ライセンス導入しました。その後設計スタッフを1名増員したときにSolidWorksも1ライセンス増設し、現在は設計スタッフ3名で3ライセンスを活用しています。

― SolidWorksの導入をどのような経緯で決めたのですか。

SolidWorks導入前は2次元CADを使用しての設計をしており、特に不都合を感じていませんでした。しかし外注先がSolidWorksを導入したことで、仕事の流れが変わりました。たとえば設計図のやり取りをするときでも、先方は3次元データ、こちらは紙や2次元データという状態では、工数の無駄やデータのやり取りがうまくいかないことが多くなりました。そこで3次元CADの導入を決めたわけです。

― 他にも3次元CAD製品ある中で、なぜSolidWorksを選んだのですか。

同等の3次元CAD製品をすべて比較検討しましたが、価格的にも機能的にも、SolidWorksが弊社における用途に最も適していました。また外注先から「3次元CAD製品の中ではSolidWorksが一番使いやすい」と聞いたことも、決め手の一つになりました。実際、弊社設計スタッフの1名は大学では化学専攻でしたが、配属後1ヶ月から2ヶ月でSolidWorksによる製品設計をマスターしています。

開発部部長 木本太英氏

開発部部長 木本太英氏

製品開発のすべての過程でSolidWorksを活用

― タイジではSolidWorksをどのように活用していますか。

SolidWorksは、すでに製品開発になくてはならない存在になっています。製品のコンセプトを決める段階から、実際に製品を生産する段階まで、製品開発の全過程で活用しています。

製品のコンセプトを決める段階では、まずデザイナーが描いた2次元の簡単なイラストをSolidWorksで3次元化し、製品の構造に展開します。3次元化できたら、営業スタッフにSolidWorksの画面上で製品の形状や構造を説明し、出された要望をSolidWorks上で具体化していきます。受注開発品の場合は、同様にしてお客様の要望も製品に反映させていきます。営業スタッフやお客様が完成品をイメージできる形を、2次元CADで設計していた頃よりも短時間で提供できるようになったので、開発の方向性が短時間で決まるようになりました。

またSolidWorksの3次元データを中国の試作工場に送れば、データをそのままCAMに取り込んで、サンプルを削り出してくれます。外観も強度も実際の製品に近い試作品を、2次元CAD時代とは比較にならないほど短時間かつ低コストで製作できるようになりました。量産用の金型も同様にSolidWorksの3次元データから製作できるようになり、開発終了から量産開始までの期間が短縮されました。

例えばホットキャビHC-8というタオル蒸し器(下図)は、全部品をSolidWorksで設計し、SolidWorksのデータから試作も金型も作りました。特に美容院などへの設置を意識した製品なので、全体に丸みを帯びたデザインになっています。この丸みを帯びた形状は、20種程度の樹脂パーツを組み合わせることで実現しています。このような製品の設計は2次元CADでは実現できません。

ホットキャビHC-8(写真)

ホットキャビHC-8(写真)

ホットキャビHC-8(SolidWorks画面)

ホットキャビHC-8(SolidWorks画面)

扉を開けたところ(写真)

扉を開けたところ(写真)

扉を開けたところ(SolidWorks画面)

扉を開けたところ(SolidWorks画面)

取扱説明書に使うイラストや交換部品一覧表に付ける分解図もSolidWorksのデータから簡単に生成できるようになりました。SolidWorksの導入以前は、こうしたイラストや分解図の作成を外注していました。SolidWorksの導入によってこうした外注費も削減され、設計に変更があったときのイラスト等の修正も容易になりました。

商談に威力を発揮するプレゼンテーションツール

― 他にはSolidWorks導入のメリットはありましたか。

SolidWorksのプレゼンテーションツールであるPhotoWorksは、特に受注開発の商談で重宝しています。

外食チェーンの店舗設備を特注するお客様の場合、製品がどのような雰囲気になるかをできるだけ早い段階で知りたがります。PhotoWorksを利用すると、まだ製品の現物がない段階で、光の当たり方やガラスやプラスチックの質感まで表現された完成予想図を作成することができます。この完成予想図は注文を獲得するうえでも、お客様の要望を早い段階で知るうえでも、非常に役立っています。実物の写真に近い画像を作成できるので、カタログに掲載する段階で製品写真をまだ用意できていない場合には、製品写真の代わりに利用することもあります。

食品保温陳列棚
オープンウォーマー OS-960(写真

食品保温陳列棚
オープンウォーマー OS-960(写真

PhotoWorksを使用して作成した画像

PhotoWorksを使用して作成した画像

カップウォーマーDA-300G(写真)

カップウォーマーDA-300G(写真)

PhotoWorksを使用して作成した画像

PhotoWorksを使用して作成した画像

SolidWorks Simulationの活用

― 解析ツールのSolidWorks Simulationはどのように活用していますか。

SolidWorks Simulationは、開発後に強度上の問題の報告を受けたとき、どの箇所の強度をどのように上げればよいかを検討するために活用しています。

OEMでステンレス製の浄水器を開発したときに、納品後に割れが発生したというクレームを受けたことがありました。調べてみると割れが発生した浄水器は、こちらが想定していたよりもかなり高い温度環境で使用されていたことがわかりました。SolidWorks Simulationにはステンレスの温度別の強度のデータも入っているので、割れが発生した浄水器が使用されていた環境にあわせて強度解析を実施してみました。解析結果は、現実に発生した割れの状況と非常に近いもので、割れが発生した箇所の強度を適切に上げることができました。

開発部技術課課長代理 小林健太郎氏

開発部技術課課長代理 小林健太郎氏

大塚商会への評価

― 大塚商会への評価をお聞かせください。

ハードのトラブルなどあった場合にはレスポンスよく対応していただいて非常に助かっています。また先日はCADJapan.com主催の無料オンラインセミナーさせていただきました。当日のテーマはSolidWorksにおける図面作成機能の紹介でしたが、図面作成を省力化できるさまざまな機能を紹介していただき、大変参考になりました。

今後の抱負

― 最後に今後の抱負をお聞かせください。

タイジでは現在、タオル蒸し器の海外輸出を進めています。それを通じて「お客様におしぼりを出す」という習慣の海外普及に取り組み、海外市場でもトップシェアを維持していきたいと考えています。また様々な分野で付加価値を持った製品を市場に投入することを進めていきます。これからもますますSolidWorksを活用して、お客様のニーズに合った製品を開発してまいります。

お忙しい中、ありがとうございました。

※ タイジ株式会社のWebサイト
※ 取材日時 2010年5月
※ 取材制作:カスタマワイズ

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