• トピックス
  • 製品情報
  • 導入事例
  • スクール
  • コンサルティング
  • お客様サポート

東洋食品機械株式会社

東洋食品機械株式会社

毎分600本のペットボトルを作る機械や、食品・飲料の充填巻締の設備機械を世に送り出している

図面管理システムと大判出力機を入れ替え数千枚に及ぶ設備機械図面の出力作業を効率化

東洋食品機械株式会社は、ペットボトルや缶・プラスチックカップなどの食品包装材メーカー最大手、東洋製罐グループの一翼を担う設備機械メーカー。大型の設備機械の製作に必要な図面は数千枚に及ぶこともあり、図面管理システムと大判出力機は日常業務に欠かせないツールだ。2008年に、従来機の保守契約期間終了に伴いシステムを入れ替えた。『Océ TDS700』と図面管理システム『Engineering Exec』の組み合わせは、Web検索が可能なデータベースの構築や、スキャニング性能などを重視して選定され、結果として社内全体の生産性向上につながっている。

導入の狙い
図面管理および図面出力システムの刷新による生産性向上
導入システム
  • 大判モノクロシステム『Océ TDS700』複合機モデル(紙折り機付き)
  • 図面管理システム『Engineering Exec』
  • 出図管理オーダーシステム
導入効果
  • 全社から図面管理システムへのアクセスが可能に
  • 検索機能の充実によるペーパーレス効果
  • スキャニング精度向上による作業効率アップ

食品・飲料の充填と包装の設備機器を高度な技術で形造る老舗メーカー

東洋食品機械株式会社(以下、東洋食品機械)は、食品包装容器製造最大手の東洋製罐グループの一員として、缶・ペットボトル・紙コップ等の容器製造用の設備機械や、食品を充填し、蓋を巻き締める機械などの製造・施工を担っている。

同社の歴史は1907年(明治40年)までさかのぼる。個人経営の林鐵工場として缶詰機械の製造を開始。1924年には東洋製罐株式会社(以下、東洋製罐)の傘下に入り、以来、缶詰機械、容器製造機械の業界をリードしてきた。日本の民間企業として初めて数値制御フライス盤やN/C加工機械を導入するなど、常に世界最新鋭の設備を取り入れ、先端技術開発を追求する姿勢が高く評価されている。特に、包装容器の密封技術の要である巻締機械は次々に新機種の開発を手掛け、食品・飲料業界のニーズに応えている。

例えば缶チューハイなどに使われている、蓋を開けると凹凸ができるダイヤカット缶は同社製の製造機械がなければできない技術だ。また、粘性の高いマヨネーズの充填機器やミキサーも同社製だという。「私どもの会社は、東洋製罐グループの設備機械のマシンショップという位置づけです。ペットボトルや缶を作る機械だけではなく、食品や飲料などを入れたあとに蓋を締める機械なども製造しています。食品・飲料メーカーと包装容器メーカーの中継点、つなぎ役という役割を担っています」と業務内容について、常務取締役の鬼沢 慎一氏は説明する。

同社は、戦前から横浜市の本社・工場で営業を続けてきたが、1995年に福島県伊達市に工場を設立。生産拠点を福島工場に移し、横浜には、設計・営業・総務などの本社機能を集中させている。近年では、上海やバンコクに事務所を設け、海外進出にも余念がない。「最近は、海外からのオファーも増えており、新しい市場の開拓の時期と考えています。今まで蓄積してきた技術を生かす形で、取引先を広げていきたいですね」と鬼沢氏は力を込める。

常務取締役 鬼沢 慎一氏

常務取締役
鬼沢 慎一氏
「うちの図面は、現場のいろいろなところを回っていくので、時間が経つうちにバーコードが読み取れなくなることがあります。バーコード活用については本社と現場の環境の違いも踏まえて進めていきたいですね」

数千枚単位の図面を効率的に管理し、手間なく出力する

同社の高度な技術開発を担っている設計部門に所属する社員は約40名。製造機械の設計は、社内で一から図面を起こす場合もあれば、東洋製罐から電子図面が提供される場合もあるという。同社では、受注した一つの機械を完成させるまでの作業工程を「工事」という単位で呼んでいるが、1工事に発生する図面は1,000枚以上に及ぶ。鬼沢氏によれば「昔は5,000~6,000枚というケースもまれにありましたが、最近は平均的に少なくなりました。しかし、図面の出力と管理が占める業務負担は大きいままです」という。

大量の図面の保存や版管理、必要な図面を検索・出力するための図面管理システムと、生産工程などで使用する大判図面を印刷する出力機は、同社事業にとって重要なツールだ。図面管理と同様に社内で重用していたのが大判出力機付属のスキャニング機能だ。同社が供給している機械設備は、耐用年数が長く、70年前に作成された図面での機械もあり、メンテナンスのために古い図面を保管管理する必要性がある。それらのデジタル化以前の紙図面を電子化する際に、大判のスキャナが有用になる。従来は東洋製罐の開発本部との連携を重視して、同じ図面管理システムを採用し、運用していた。
だが2007年ごろには、図面管理システムの老朽化が目立つようになり、また翌年に保守サービスが終了することが判明。同時期に大判出力機のリース期間も終わることから、システムの入れ替えを検討し始めた。

自社の業務に合う性能を追求し詳細な機能も入念に比較検討

当初、東洋製罐ではそのまま従来のメーカーの新機種に切り替えたので、東洋食品機械でも同じものをという意見が強かった。

「しかし、UNIXで動く単独システムだった旧図面管理システムから、オープン系のシステムへと大幅に構造を変えた新機種に移行する場合、従来機のデータをそのまま移すことができず、ゼロからデータの取り出し作業が必要であることが分かりました。それなら無理に同じメーカーのものを使い続けるメリットはありません。当社の業務に合った一番使い勝手の良いシステムを選びたいと、他社のシステムも選択肢に加えることにしました」とシステム選定で中心的な役割を果たした総務部 情報管理グループの河野義弘氏が経緯を説明する。

そんなときに大塚商会から提案があったのが日本オセの大判モノクロシステム『Océ TDS700』複合機モデルと図面管理システム『EngineeringExec』の組み合わせだった。「実は当社はそれまで大塚商会さんとの取引は全くなかったのです。当社がシステム入れ替えを検討中という話をどこかで聞きつけたのか、本当にタイミングよく提案を頂きました。ちょうど、OracleとSQLのどちらも選択できるオープンなデータベースを構築したいと考え、従来メーカーに相談したところ『Oracleなら…』という回答があったところでしたから。Océのシステムであれば、OracleとSQLのどちらも選択できるという話で、気持ちが傾いたのは事実です」と河野氏が当時を振り返る。河野氏自身は、自社の工事管理システムと図面管理システムの連携上、Microsoft SQL Serverを使用したいと考えていた。

同社がこだわったもう一つの機能が、出力機の自動折り機の性能だという。同社の業務フローでは、工事が確定し、工事番号が発行されると、設計者から技術管理課に図面リストが送られ、一括して出力される。一つの工事で1,000枚以上の図面になるため、出力に丸1日かかることもある。印刷が終わると出図指示書を見ながら1セットごとに仕分けをして、控用や生産工程へ渡されていた。到底手折りでは間に合わず、従来機もA4の機械折りに対応していた。「図面は1枚1枚サイズも方向も違います。大きさのそろっていない大量の図面を一定のA4サイズに折れるのは必須条件でした」と河野氏。以上を踏まえ、従来メーカー、日本オセ社ともう1社の計3社の製品を比較した結果、必須要件を満たし、拡張性も高く、さらにコストの面で評価された大塚商会の提案が採用された。

総務部 情報管理グループ 河野 義弘氏

総務部 情報管理グループ
河野 義弘氏
「提案を頂いたときから導入まで、システム拡張も含めていろいろ協力してもらって感謝しています。大塚商会さんには、今後もさまざまな情報提供を頂ければと思います。」

設計課からメールで受ける出力依頼(図面リスト)を基に、折り方・スタンプ種類・加工用か控用かを自動判別して一括出力される。

東洋食品機械株式会社の出図フロー

東洋食品機械株式会社の出図フロー
拡大画像(JPG)[152KB]

スキャニング性能アップや図面データの活用で作業を効率化

従来機の保守終了のスケジュールが決まっていたため、選定後は早急にシステムの移行作業が進められた。この際、同社はできるだけ以前のシステムとの相違なく社員が使えるよう大塚商会にカスタマイズを依頼した。
「システムを移行しても、迷うことなく図面を印刷できる環境を整えることを最優先しました。オペレータが初めて操作しても間違えることがないよう画面構成などを変更しました」と総務部 情報管理グループの鎌田 真輔氏が説明する。

さらに、これまで手作業で行っていた出図指示ファイルや図面登録指示ファイルの作成を、出力依頼の図面リスト(CSV)を基に、ファイル転送によって自動で印刷まで行えるよう工夫した。移行期間わずか2カ月で新システムは稼働し、大きなトラブルもなく4年めを迎えている。
中でも、同社で最も評価が高いのが、『Océ TDS700』のスキャニング機能だという。鎌田氏がその導入効果を以下のように話す。「以前のものは読み込むスピードは速いのですが、仕上がりが粗く、線が切れたり薄くなったり、汚れが目立ち、読み込んだ後で必ず、画像データの補正をしなければなりませんでした。今は、スペックを落としたので読み込む時間は少しかかりますが、精度が高く、修正にかかる時間が大幅に短縮されました。トータルで見ると、紙図面のスキャニングにかかる時間も短縮されています」

一方、『Engineering Exec』の導入効果として河野氏が強調するのが、社員全員が図面データベースにアクセスできる環境が整った点だ。旧システムはクライアントライセンス方式だったが、『Engineering Exec』はオープンなシステムで、WindowsOSで操作も容易だ。「従来のシステムでは、例えば流用設計で過去の図面を参照したいと思っても、アクセス権を持つ人間にプリントしてもらってようやく見ることができるという、余分な時間がかかっていました。今では福島工場も含めて、全社で自由に見られるようになり、図面管理システムの活用法が変化したことを実感しています。Webで図面の検索ができるのも大きいです。結果としてペーパーレス化も進みました」SQLのデータベースは、他のシステムとの連携も容易で、拡張性が高いことも、情報管理の担当者としては評価できるという。

今後、さらに力を入れていきたい取り組みもある。総務部 総務グループリーダー 兼 情報管理グループリーダーの棗 丈実氏は「当社では、現場や業者と図面を受け渡す場合に、多くの伝票を添付する必要があります。その伝票をなくすため、新システム導入に伴い、図面に二次元バーコードを印刷して出力し、工程管理に活用しようと試みました。バーコード出力は実装されたのですが、基幹システムとのデータ連携がうまく図れておらず、まだまだ改善が必要な状況です」と話す。

図面管理システムと基幹システムとの連携が進めば、検索性の向上や版管理の効率化、データ改ざんの防止を含むセキュリティの向上などさらなる効果も見込まれる。次の優先課題は生産拠点の福島工場での『EngineeringExec』活用を促進することだという。それにより図面管理システムの活用領域はさらに広がりそうだ。

総務部 情報管理グループ 鎌田 真輔氏

総務部 情報管理グループ
鎌田 真輔氏
「運用面ではサービスマンの対応が速いので非常にありがたいです。出力機については、当社は出力枚数も多いので、壊れにくい頑丈なマシンの開発を望みます。」

総務部 総務グループリーダー(兼)情報管理グループリーダー 課長 棗 丈実氏

総務部 総務グループリーダー(兼)
情報管理グループリーダー 課長
棗 丈実氏
「福島工場でも図面管理システム運用を広げる計画があります。出力図面が届く前に、図面を確認できれば先立って生産体制を整えられます。大塚商会さん、日本オセさんにはバックアップを期待しています。」

データのExcelへのはき出しなど自由度も高く、未登録図面のチェックにも利用している

SQLデータベースで、データを直接加工できるので、社内システムからも図面データが見えるよう工夫している。

東洋食品機械株式会社

業種 機械製造業
事業内容 容器製造用諸機械器具の製作販売、その他諸機械器具の製作販売、缶壜詰製造用諸機械器具の製作販売、包装用諸機械器具の製作販売など
従業員 257名(2010年4月1日現在)
サイト http://www.tfe.co.jp/

東洋食品機械株式会社

お問い合わせ

専門スタッフが丁寧にご説明します。どんな小さなことでも、お気軽にご相談ください。

導入のご相談・お問い合わせ

CAD Japan.com運営元の株式会社大塚商会からご連絡させていただきます。

03-3514-7823

専門の担当者がご対応します。

CADプロモーション部戦略推進課
営業時間 9:00~17:30(土日祝日/当社休業日を除く)

卸販売について

お探しの情報は見つかりましたか?

お気軽にご質問ください。販促担当よりお答えします。

質問フォーム

PAGE TOP