Stratasys社が3Dプリント向け新素材「Endur」を発表

2014年 4月14日

2014年4月7日 Stratasys社 アメリカ ミネソタ州 ミネアポリス ―― 3Dプリンターと積層造形ソリューションでその名を知られるStratasys社は7日、新たにポリプロピレンをシミュレート可能な3Dプリント用新素材「Endur」を発表した。同社によれば「Endur」は、同社の3Dプリンター「Objet EdenV」や「Objet Connex」などで利用可能な樹脂製品で、ポリプロピレン樹脂と同等の寸法安定性と滑らかな表面仕上げを実現できるとしている。

同社の樹脂材料ラインナップに新たに加わる「Endur」は、高い耐衝撃性能と破断伸び性能を併せ持つと共に、0.45MPa荷重条件における荷重たわみ温度が54度であるなどの優れた特性を持つ。

これらの特性から、「Endur」は稼動部品や組み立て部品を初めとした機械部品やリビングヒンジなど、様々な部品の作成に適用可能となっている。加えて、明るい白色であり、極めて滑らかな表面仕上げが可能であることから、家庭用品やコンシューマ製品、あるいは自動車用部品の試作などの用途にも使用することができる。

Stratasys社マテリアルアンドアプリケーション部門製品開発ディレクターのFred Fischer氏は、「『Endur』のベータテストでは、ポリプロピレン製部品の試作で、テスターである顧客の皆様から非常に高い評価を得ました。高い耐衝撃性と柔軟性を特徴とし、ポリプロピレンの物性をよく模したこの新製品を評価したテスターの皆様から、『Endur』は将来的なニーズに対応しうる優れた製品であるとの評価を得ました。」とコメントしている。