Siemens PLM Software社が「Parasolid 27.1」をリリース

2014年12月22日

2014年12月17日 アメリカ テキサス州 プラノ ―― Siemens PLM Software社は17日、同社の3Dジオメトリモデリングコンポーネントソフトウェア「Parasolid」シリーズの最新版となる、「Parasolid v27.1」をリリースした。「Parasolid v27.1」では、複雑なモデリングワークフローにおける有効性と効率の改善につながる数多くの機能改良を行っている。これらの機能改良を用いて、アプリケーションデベロッパーはエンドユーザーへ、生産性についての段階的な変化を提供することができる。「Parasolid」は、カーネルモデラレベルで最高の生産性と頑健性を備えた高いレベルの幾何形状変更機能をもつため、アプリケーションデベロッパーは自身の顧客からの要求への対処に注力することができる。「Parasolid v27.1」で強化されたのは、主にブレンド、サーフェス処理、モデリングサポート、およびプラットフォームサポートである。
これらの機能拡張に加えて、特定の業種やワークフローをターゲットとしてさまざまな機能改良が行われている。

ブレンド

「Parasolid v27.1」では、ブレンド形状の制御を拡張し、機能的な、もしくは芸術的な目的に適うようなより正確な形状を生成することが可能となった。これにより単にモデルのエッジを丸めるという歴史的な役割を超えて、高度なモデリングテクニックとしてブレンドを用いることができるようになった。ブレンドにおける機能強化は以下の通り。

  • より容易となった、深さ定数および曲率の指定によるG2面ブレンドにおけるプロファイル制御
  • 辺ブレンドのパラメーターとして、新たに辺の連結にまたがった可変半径を定義することが可能となり、より滑らかな結果を得ることができる。

サーフェス処理

「Parasolid v27.1」では、ユーザーの操作に対してより望ましい結果を出力するように柔軟性を改善し、複数回の操作が必要な状況を減少させている。サーフェス処理における機能強化は以下の通り。

  • 丸められた角が非G1経路に沿って作成されたスイープのような、鋭角にマイターされた角の置換機能を追加
  • 面の突き出しのパラメーターを面の突き出し方向で整列する機能の追加
  • 面のセットを単一の面で置換した際の、新しい面のパラメーターを最適化
  • プロファイルの固定のために一ないし複数の面にまたがるよう拡張されたパスに沿うようなプロファイルのスイープ
  • ツールソリッドをプロファイルに沿ってスイープさせる際に、ツールソリッドに含まれるあまり重要でない面または面のセットを認識し、正確なスイープ形状を作成する代わりに単純なキャッピングサーフェスで置換する機能

モデリングサポート

「Parasolid v27.1」では、より少ない操作で詳細なモデリング作業を行えるように既存の機能を変更している。モデリング支援に関連する機能強化は以下の通り。

  • 面と同一の曲線セットをグループとして投影し、パフォーマンスとロバストネスを強化
  • 他の面で隠された面への曲線の投影方法の制御

プラットフォームサポート

「Parasolid v27.1」および「Bodyshop v27.1 for Microsoft Windows」では、顧客からの要求に応じ、ソフトウェアに含まれるセキュリティ脆弱性の発生率を削減するためのガイドラインである「Microsoft Security Development Lifecycle」に対応した。これは、予防的なプラットフォームセキュリティエンハンスメントである。