Trimble社が「SketchUp Mobile Viewer v2」をリリース

2015年 5月18日

2015年5月14日 アメリカ ジョージア州 アトランタ ―― Trimble社は2015年5月14日、昨年に発表された建築家やエンジニアおよびその他のSketchUpユーザー向けのオンサイトプレゼンテーションアプリ「SketchUp Mobile Viewer」の最新版を発表した。

SketchUp Mobile Viewerは、全世界で最も広く使われている3DモデリングソフトウェアのSketchUpで作成された3Dモデルの表示能力をデスクトップからモバイルデバイスにまで拡張し、コラボレーションとコミュニケーションを強化できるツールである。

この新規アプリは、American Institute of Architects Conventionの場で発表された。SketchUp Mobile Viewerは、ユーザーが自身で作成した3Dモデルを表示するだけでなく、世界最大の無償かつ高品質な3Dコンテンツレポジトリの「3D Warehouse」に格納されているSketchUp形式(.skp)ファイルをブラウズし、ダウンロードして回転表示できる。新バージョンでは、iOSとAndroidタブレットに加えて、新たにiOSとAndroidを搭載したスマートフォンからの利用が可能となっている。

Trimble社SketchUpウェブアンドモバイルプロダクトマネージャーのMike Tadros氏は「建築家や技術者、あるいはその他の関係者間での密なコミュニケーションは常に変化し続ける。建設プロジェクトに求められる要求を初期の設計方針と効率的にすり合わせるために極めて重要です。この種のニーズに応えるために、ユーザーが必要な時と場所で端末の種類を選ぶことなくSketchUpモデルへアクセスし、表示して共有できるようにすることが我々の目標となりました。」とコメントしている。

SketchUpコミュニティーからの要求に基づいて、新バージョンではSketchUpモデルのナビゲーションと表示機能の強化に加えてより柔軟なマネジメントオプションが実装されている。

ローカル環境とクラウドベースファイルストレージ間でのシームレスなファイル転送

SketchUp Mobile Viewer v2では、3D Warehouseとの統合が強化されており、モデルとコレクションの双方について表示とブラウズ、ソーティングおよびフィルタリングサーチが可能となっている。また、ファイルのストレージおよび共有サービスであるDropboxとTrimble社の強力なクラウドコラボレーションプラットフォームであるTrimble Connectの連携強化に伴い、同v2ではクラウドベースファイル転送オプションが追加され、ユーザーはSketchUpファイルを直接Mobile Viewerへダウンロードできるようになっている。SketchUpファイルは、iTunesやSDカードなど、それぞれの端末に搭載されたOS特有のローカル環境でのデータ転送にも対応するほか、他のiOSまたはAndroidアプリ(Eメールの添付データなど)から直接Mobile Viewerで開くことも可能である。

制御能力の強化と表示機能の追加

Mobile Viewerの回転やパン、およびズーム用のマルチタッチ操作に加えて、同v2では新たにルックアラウンドと呼ばれるナビゲーションツールが追加されており、前後にタップすることで視野角の調整やカメラモードのパース切り替えが行えるようになっている。また、X線透視モードやレイヤーごとにオンオフの切り替えが可能な新規のレイヤー透明度機能を含む、SketchUpのFace Styleレンダリングオプションをサポートする。

SketchUp Mobile Viewer v2は、アップルストアまたはGoogleプレイストアから9.99ドルで購入可能だ。英語版に加えて、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、日本語などに対応する。対応するOSのバージョンはiOS 7.0以上またはAndroid 4.0以上。iPad版のRetinaディスプレイや最大XXHDPI解像度を持ったAndroid端末をサポートする。