Autodesk社が「Autodesk Graphic」を発表

2015年10月13日

2015年10月8日 アメリカ カリフォルニア州 サンラファエル ―― Autodesk社は2015年10月8日、テクニカルイラストレーションから美麗な絵画の作成まで対応可能な、設計・イラスト作成用ベクター画像ドローイングツールの「Autodesk Graphic」を新たに発表した。

Autodesk Graphicは、以前はMacおよびiPad向けにiDrawの名称で知られていたソフトウェアで、今回の発表では新たにiPhoneへ対応するとしている。作成した設計イメージは全ての端末間で共有でき、最新のiPhoneならば場所を選ばずに、すぐに表示と編集を行える。Macユーザー向けでは、次の新機能が導入されている。

  • 感圧式可変線幅ブラシツール
  • Wacom社製タブレットおよびForce Touch(感圧タッチ)トラックパッドによる感圧式作図機能
  • カスタムカリグラフィックブラシスタイルの作成・保存、および再利用
  • すばやいオブジェクト選択と数値による経路点調整が行える新規の変形ツールバーペイン
  • ベクター要素の再着色や完全なアートワーク用のAdjust Colorパネル
  • SVGやAI、およびPSDファイルからドラッグ&ドロップによって編集可能な要素を直接配置する機能

Autodesk Graphicは、iOS 9に最適化されており、特にiPadではiOSの新規マルチタスクおよび画面分割をサポートしている。Autodesk社の製品ポートフォリオにとってAutodesk Graphicの追加は大きな価値を持っており、同社の顧客がさまざまなグラフィックデザインやイラストレーションを作成するニーズに応えるものである。

Autodesk Graphicは、単に2Dフロアプランや製品モックアップ、あるいはUI設計に利用できるだけでなく、Fusion 360のような他の同社製アプリケーションで作成したベクター画像のインポートおよびエクスポートに利用可能である。Autodesk GraphicはPNGやJPG、TIFFを初めとしてPSDからAIやPDFなど、さまざまなフォーマットに対応している。

Autodesk Graphicは、Mac版は24.99ドル、iPad版は8.99ドル、そしてiPhone版は2.99ドルで販売されている。