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2016年 5月 2日

2016年4月28日 アメリカ ワシントン州 ベルビュー ―― 技術者および科学者向けのデータ可視化・解析ソフトウェア開発会社であるTecplot社は2016年4月28日、「Tecplot 360 EX 2016 Release 2」の正式リリースを発表した。

Tecplot 360 EX 2016 Release 2では、データの読み込みの改善に重点が置かれている。Tecplot社の開発チームはTecplot 360 EXのデータ読み込み方法の単純化や、Abaqus 6.14やAnsys 16.2、およびCFX 16.2などへ対応するよう更新されたFEAローダーと同様に、内蔵されたデータローダーが対応するファイル形式をアップデートできるように注力した。

Tecplot 360 EXのLoad Data Fileダイアログは、データの読み込みやファイルのレイアウトを容易に行うための新しいオプションが追加されており、特筆すべき追加オプションとして、All Filesドロップダウンオプションの導入が挙げられる。All Filesオプションは、種類を問わず全てのファイルをブラウザーへ表示することで、ユーザーのファイル選択を容易にしている。選択したファイルに対応するデータローダーが存在するのであれば、Tecplot 360 EXが自動的に適切なデータローダーを選択するため、ユーザーの手を煩わせることが無い。

Tecplot社プロダクトマネージャーのScott Fowler氏は、「30年以上にわたって、我が社のソフトウェアは生産性と効率の改善を至上命題としています。簡単に言えば、大規模な技術的データセットを分析することに追われている技術者や科学者の業務を、より容易なものとすることができるツールを我々は提供します。我が社の顧客がTecplot 360 EXへデータを読み込み、そのデータでの作業を開始するまでの速度と容易さは、生産性へ大いに影響するでしょう。そのために、今回のリリースでは、データ読み込み性能を改善しました」と述べている。

Tecplot 360 EX 2016 Release 2におけるもう一つの新機能は、最新の3次元ナビゲーションデバイスである、3Dconnection社のSpaceMouseのサポートである。Windowsユーザーであれば、3次元マウスを使用することで、Tecplotソフトウェアの作業領域の表示をインタラクティブに変化できる。

SpaceMouseは、世界的に広く使用されているCADやそのほかの技術的ソフトウェアにおいて、自然で快適な、一貫した操作性を提供し、技術者がソフトウェアの操作ではなく設計自体へ注力することを助ける。SpaceMouseは、ユーザーのモデルやビューの位置付けを処理すると共に、よく使うアプリケーションコマンドへのアクセスを提供するため、カーソルの移動のみを考慮して設計された通常のマウスからユーザーを解放する。