Materialise社が3Dプリントソリューションの提供でPTC社と提携

2016年12月 5日

Dassault Systemes社 フランス ヴェリジー=ヴィラクブレー 2016年11月29日

2016年11月29日 フランス ヴェリジー=ヴィラクブレー ―― 3次元設計ソフトウェアと3次元デジタルモックアップ、および製品ライフサイクルマネジメントソリューションにおける世界的なリーディングカンパニーであり、3DEXPERIENCEカンパニーのDassault Systemes社は2016年11月29日、Airbus Safran Launchers社との長期的な協力関係について正式に発表した。

Airbus Safran Launchers社は、民間および軍用の宇宙打ち上げソリューションの開発・製造企業であり、ESA(欧州宇宙機関)の次世代打上機、アリアン6の主契約企業である。アリアン6の開発においては、協力企業を含め、ヨーロッパ中に分散した複数の拠点で700人を越える技術者が参加する形で作業が行われている。システムアーキテクチャーや詳細設計定義、および推進機と宇宙機の検証において、Dassault Systemes社のソリューションが用いられている。

複数のトレードオフ分析の実行や膨大な数の設計代案の探索、そしてアリアン6が最も競争力を持つような構成を選択するための意思決定プロセスを加速するうえで、Dassault Systemes社の「ウィニング・プログラム」インダストリーソリューションエクスペリエンスは非常に重要な役割を担ってきた。Airbus Safran Launchers社がデジタルアセットとして選択したアーキテクチャーは、開発フェーズ全体で継続的に検証され、最適化されるだろう。

この種のデジタルアセットは、ミスの回避や設計変更回数の最小化、開発と製造フェーズまでに要する期間短縮に役立つコラボレーティブなデジタルモックアップから作成、検証される。Dassault Systemes社のアプリケーションは、設計において、コンテクストプロセスや社内および多国籍間での共同デザインレビューのために用いられているだけでなく、複雑な製造工程を精度良く決定できるバーチャルリアリティを活用したプログラムレビューにおいても使用されている。

Airbus Safran Launchers社CEOのAlain Charmeau氏は、「Airbus Safran Launchersは、アリアン6の開発においても、アリアン5の設計に大きな貢献のあったDassault Systemes社の製品を用いて価値ある成果を達成しています。信頼性が高く、協力企業と共有可能なデジタルモックアップ技術に基づく同社のソリューション群は、ヨーロッパにまたがって打上機を開発するうえで、我が社の産業モデルの中核であり続けています」と述べている。

宇宙関連産業はかつてないほど激しい競争にさらされている。世界中のスタートアップ企業や新興国市場の企業によって、より多目的で高性能、かつコスト競争力のある打上機を供給するために、洗練されたビジネスへの変革を迫られている。「ウィニング・プログラム」は、プログラムの早期段階での最適化や設計と解析、そしてコラボレーションの活用を検討している航空宇宙および防衛産業に関わる企業向けに設計された。「ウィニング・プログラム」によって構想設計段階から高度な技術的詳細の利用と知識の共有が可能で、計画通りのコストと性能、スケジュールの遵守を容易なものとする。

Dassault Systemes社CEO兼バイスチェアマンのBernard Charles氏は、「Airbus Safran Launchers社とのイノベーションとパフォーマンスのための高いレベルの協力関係を誇りに思います。宇宙のコンシューマライゼーション時代において、Airbus Safran Launchers社との協力関係によって、宇宙打上機のための新たなエクスペリエンスフォーカス型モデルを設計、開発、およびアリアン6が予算通りに提供される最初期の段階から仕様書に至るまで、時間通りに知ることを目標としています。Dassault Systemesのほかに類を見ない航空宇宙・防衛産業用インダストリーソリューションエクスペリエンスによって、Airbus Safran Launchers社は可能な構成を探索し、エコシステムに含まれるあらゆる関係者やクライアントとのコラボレーション、およびしるべきコンセプトの構成を行えました。我々は共に、産業を変革するためにデジタル情報と設計の力をつなぎ合わせられるのです」と語っている。