XYZprinting社が3Dプリントソリューション4種を発表

2017年 2月20日

XYZprinting社 アメリカ カリフォルニア州 サンディエゴ 2017年2月17日

2017年2月17日 アメリカ カリフォルニア州 サンディエゴ ―― 世界的なデスクトップ3DプリンターメーカーのXYZprinting社は2017年2月17日、新型3Dプリンター「da Vinci Jr. 2.0 Mix」、「da Vinci Jr. 1.0 Pro」、「Nobel 1.0A」、および硬化機の「UV Curing Chamber」を発表した。これらの製品群は、業務や遊び、創作など目的や場所を選ばず、汎用的でコスト効率の良い製品をコンシューマーへ提供するXYZ社の3Dプリントソリューションスイートを拡張するものとなる。これら4製品は2017年2月の初め頃から同社オンラインストアやAmazonで購入可能となっている。

XYZprinting社CEOのSimon Shen氏は、「我が社の3Dプリント製品ラインアップへ追加される今回の製品群は、あらゆるニーズに適応する包括的な製品を消費者へ提供します。da Vinci 2.0の特色であるPLAフィラメントの2色造形能力や、業務用の試作品に求められる高い精度を持ったda Vinci Jr. 1.0 ProやNobel 1.0A、あるいは後処理工程を高速化するUV Curing Chamberなど、XYZprintingの製品によって必要なときに必要なだけユーザーの3Dプリント能力を実感できるでしょう」と述べている。

消費者のニーズに合わせて設計された、新規ソリューションを市場へ投入

XYZprinting社の新製品は、デスクトップ機から業務用3Dプリントソリューションにいたるまで、幅広いオプションを提供するよう設計されている。

da Vinci Jr. 2.0 Mix

da Vinci Jr. 2.0 Mixは、2色のPLA樹脂を使用可能な市場で初めての3Dプリンター。ホビーコンシューマーと設計者の双方を対象とし、1基のエクストルーダーとデュアルフィード機構により、色調が徐々に変化する部品を作成できる。ユーザーは「Multicolor Mode」と「Mixer Mode」から選択し、色の異なるフィラメントを試せる。希望小売価格は449.95ドル。

da Vince Jr. 1.0 Pro

Vince Jr. 1.0 Pro は、小型の業務用3Dプリンターで、サードパーティ製の1.75mm(ミリメートル)径フィラメントと互換性があり、エクストルーダーノズルの温度設定を調整できる。da Vinci Jr.用に別売りされている0.3mm径エクストルーダーは、複雑な造形プロジェクトに最適となっている。希望小売価格は449.95ドル

Nobel 1.0A

Nobel 1.0Aは、特に宝石設計者に最適な業務用のユーザーフレンドリーな3Dプリンターで、低価格ながら高品質な結果を得られる。希望小売価格が1995.95ドルのNobel 1.0Aは、市場で最もコスト競争力のあるSLA型3Dプリンターの一つである。X / Y軸方向の解像度は0.13mm、Z軸方向の解像度は0.025mmであり、複雑で幾何学的な形状であっても正確に細部を形作れる。同機は、マルチカラーアクリル樹脂やフレキシブル樹脂、キャスタブル樹脂などさまざまな樹脂材料との互換性を持ち、耐久性の高い試作品から宝石に至るまでほかに類を見ない適応範囲の広さを示す。

UV Curing Chamber

UV Curing Chamberは、エネルギー効率の高い急速硬化用紫外線チャンバーで、主にNobel機による光硬化性樹脂ベースの造形物に対して用いる。市場に存在するSLA / DLP型造型機によって作成されたほとんどの樹脂造形物に対応し、クリーンでスムース、かつ高品質な仕上げを実現する。LEDランプが30秒で1周のペースでプリントされたオブジェクトの周りを周回し、安定した光造形を実現する。希望小売価格は399.95ドル。

XYZprinting社では、ジェイコブ・ジャビッツセンターで開催されるToy Fair 2017のブース4514において、最新の3Dプリント技術やロボティクス、およびSTEM教育ソリューションを展示する予定である。ブースでは、同社の教育およびSTEMカリキュラムパッケージと並んで、同社初の教育的STEMおよびSTEAM Toy 3Dプリンターのda Vinci miniMaker、da Vinci 3Dペン、およびプログラム可能なエデュテインメントロボットのXYZrobot Diverがデモ用に展示される予定となっている。

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