Jon Peddie Research社が「2008年度版CADレポート」を発表
米国カリフォルニアに拠点を置く調査会社Jon Peddie Research(JPR)社が、「2008年度版CADレポート」を発表した。
CAD業界は最近の5年間において著しい復活をなしとげた。その要因には64ビット化やマルチコアといったハードウェアの進化があるが、CADソフトウェアの3次元化技術が市場に広く受け入れられたことも挙げられる。そして、情報管理を伴った設計データのビジュアル化はCAD業界を再定義するものであり、企業全体にわたってその利用に対する妥当性を広めているという現実がある。変革というものについて保守的な考えを持つ業界においても、作業プロセスや作業効率の改善を推進する新しい技術に対して投資を行うという重要な変化が起こっているのである。
JPR社のレポートによると、CADソフトウェアベンダーは、2007年において、52億3,495万ドルの売り上げを達成した。そのうち、CADソフトウェアは43億6,245万ドルの売り上げで前年比20%増という驚異的な伸びを記録している。この傾向は、世界経済に影響を与える米国経済が問題を抱えたとしても2008年も続くものと予想される。
2008年のCAD市場は、60億2,455万ドル、15%の伸びを記録すると思われる。建築分野での売り上げ減少により当初の予想18%をわずかながら下回るものの、CAD業界は2012年までは年平均11%の成長率を記録するであろう。
総CAD売上高(調査:Jon Peddie Research社)
2006年・・・43億6200万ドル、2007年・・・52億3500万ドル、2008年・・・60億2500万ドル、2009年66億900万ドル、2010年・・・70億7200万ドル、2011年・・・75億6700万ドル、2012年・・・82億1000万ドル
2007年のCADソフトウェアのユーザー数を見ると、世界で531万人を数えている。ユーザー数442万人だった2006年から20%増加したことになる。
また、2007年には63%が依然として2次元CADを利用しており、3次元CADは37%であった。しかし、3次元CADの売上は増加しており、CAD市場の売上ベースを見ると53%が3次元CAD、2次元は47%であった。これは、2次元CADは3次元CADほど高価ではないため起こる現象である。
3次元CADへの移行は続くと思われるが、重要なことは2次元CADのユーザーすべてが3次元CADを利用するわけではないということである。多くの場合、移行することは職務内容の変更を意味しているからである。しかしながら、3次元CADへ移行する2次元ユーザーは、仕事や収入を増加させることが期待できる。