CFDモデリング機能を強化したFLUENT for CATIA V5の新バージョンを発表
製品開発プロセスを最適化するためにエンジニアリング・シミュレーション用ソフトウェアやテクノロジーを世界的に提供しているANSYS社が、FLUENT for CATIA V5のVer. 4を発表した。本リリースでは、CATIA V5ソフトウェアを利用するエンジニアに対して業界をリードする流体解析を提供するもので、パフォーマンスの向上に加えて、対象モデルの幅を広げた分析機能を実現するために、新しいフィジカルモデルを追加している。このテクノロジーは、CADやPLMのパッケージに依存せず、世界の主要なシミュレーション・コミュニティで利用可能なツールを開発するという、ANSYSが顧客からの要求に対応するためのアーキテクチャーの一つである。
新機能として、適用分野を広げるためのスピーシーズ・トランスポートやキャビテーション・モデリングの機能があげられる。新しいスピーシーズ・トランスポート機能は、異なったプロパティを持つ、混合の流体のモデリングを可能にしている。これにより、ペイント・ミキサー、火災検知設備、航空機客室の換気、水処理装置、排気ガスの拡散など、適用分野を広げている。また、新しいキャビテーション・モデリング機能の特徴としては、さまざまなシステムで派生するキャビテーションを予測することがあげられる。例えば、自動車やバイクのエンジンに利用されている燃料噴射の性能を最適化することができる。さらに、回転ポンプで生じるキャビテーションを検証し、羽の腐食を抑えるための設計変更も支援している。新しい熱伝導の境界条件では、自動車業界の企業に対して、最適なブレーキ性能をすべての条件下で維持するために、ブレーキ・ローター・ディスクの冷却に関するモデリングを支援する。
本バージョンでは、数々の性能や有用性の向上も施されている。元のジオメトリを編集せずに複数の対称プレーンを追加する機能では、モデリング作業や計算を実行するなどの無駄な時間を省くことができる。また、優れた流体領域分割アルゴリズムは、自動車のラジエータなどの複雑なジオメトリをモデリングするユーザーに効果を発揮する。車のタイヤの周りの空気の流れなど、ソリッドに隣接するプリズム層を構築する新しいアルゴリズムでは、シミュレーション精度が向上している。さらに、大規模モデルを効果的に処理するための最適なメモリー管理システムの機能改善や非定常計算時の初期条件設定の簡素化などの新しいオプションも加えた。それ以外にも、時間削減やシミュレーション・プロセスを改善するためのさまざまな機能拡張もあわせて行っている。
「FLUENT for CATIA V5 Ver. 4の新しい機能の拡張により、いままでよりも迅速に設計を改善することができます。このような底深さと幅広さをもつ技術的な機能を提供できるエンジニアリング・ソフトウェア・メーカーはいないでしょう。FULUENT for CATIA V5は、組込型のFLUENT 6.3 ソルバーを活用し、シミュレーション・プロセスのスケーラビリティを向上させる業界で唯一の機能です。」とANSYS社FLUIDS事業部 副社長兼ジェネラルマネージャーのFerit Boysan氏が述べている。