MTS System社がTRDへ先進的なコーナリング・シミュレータを提供
解析システムや試験装置、測定機器を提供しているエンジニアリング企業のMTS Systems社が、自動車のコーナーリングにおけるシミュレーションを実現するMTS Kinematics and Compliance (K&C)試験システムの機能拡張版を発表した。カリフォルニアに拠点を置くトヨタ・レーシング・デベロップメント(TRD)のシャーシ・エンジニアリング部門では、自動車のコーナーリングのシミュレーションを行うために、MTS K&C システムを利用して、重要となる主要なサスペンションのパラメータを測定している。
「応力や動作の測定に関するノウハウやモータースポーツの経験を持つMTS System社は、本プロジェクトにおける作業を推進するための支援を行ってくれました。コーナーの入り口と中盤と出口の応力を把握することは、コース上での性能を最大限に発揮する為の開発を支援します。また、TRDとトヨタのチームが、MTS Eight-Postシミュレータと自動車コーナリング・シミュレータを併用することで、より大きな知識から利益を得ると確信しています。」とTRDのテクニカル・ディレクターであるPete Spence氏は述べている。
標準的なK&C測定プロセスでは、個別の入力に対する自動車の反応を検証しているが、コーナリング・シミュレーションでは、自動車全体の応力に関する反応を明確にしている。MTSは、ユーザー定義可能な加速やダウンフォースを強制的に再現し、繰り返し作業を行うことで、これらのデータを取得することができる。これらを組み合わせることによって、すべての適切な力に対応するタイヤの位置、および性能のよいタイヤの動きなどの測定を可能にする。
「乗用車メーカーは、K&C System社の製品を利用して、コーナーにおける様々な事象を同様に測定していますが、レーシングカーでは、極限の性能が要求されるため、さらなる挑戦をし続けるために本テクノロジが必要とされます。このコーナリング・シミュレータは、現行のレースで利用されている振動装置をより優れたサスペンション部品を搭載したタイヤでの応力(垂直・側面・縦など)に利用されます。 ブレーキやステアリングによるシミュレーションは、独特のコースにおいても最適な設定を行うことが出来るでしょう。」とMTS Systems社 モータースポーツ・マーケティング・マネージャのJake Rawn氏が述べている。