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SolidWorks クレハ合繊株式会社

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3次元CADとASPサービスを効果的に活用することによって設計技術の飛躍的な効率化を実現

クレハ合繊株式会社は、ハードディスクの製造工程で使用されるチップトレイなどの高付加価値製品を設計するため、3次元CADや3Dプリンタを導入するとともに、海外などの協力会社と円滑なコミュニケーションを図るため、インターネットを利用した情報共有ASPサービス『アルファオフィス』やリモートデスクトップASPサービス『RSup』を効果的に活用している。3次元CADを活用したトータルソリューションの導入によって、業務効率が飛躍的に向上し顧客へのスピーディな提案が可能になった。(2006年9月取材) 。

※本ページは大塚商会が発行している 「αソリューション」 から転載したものです。

モノフィラメント生産技術と成形技術をコアにプラスチック加工会社として
グローバルな事業を展開

導入の狙い

3次元CADを活用した生産性の向上と海外取引先との円滑な設計情報の共有

導入システム

3次元CAD『SolidWorks』、3Dプリンタ『Dimension』、ASPサービス『アルファオフィス』および『RSup』

導入効果

業務効率が飛躍的に向上し、顧客へのスピーディな提案を実現

3次元CADを有効活用してグローバルなビジネスを展開

栃木県に本社・工場を構えるクレハ合繊株式会社は、クレハグループの繊維部門の製造拠点として1963(昭和38)年に設立され、繊維事業と射出成形加工の成形事業を推進してきた。繊維事業では、モノフィラメントの製造販売をはじめ、クレハの釣糸「シーガー」シリーズの原糸供給、PPS樹脂やフッ素系樹脂などの特殊エンプラ樹脂の機能性モノフィラメントの製造販売を行っている。一方、成形事業では、樹脂特性を生かした製品設計から射出成形まで一貫して行い、社会のニーズに応えている。その代表的な製品がハードディスクの製造工程で使用されるチップトレイだ。耐熱性など非常に精度の高い技術が求められるもので、同社では、電気が流れにくく、且つ電気が溜まらないという大変ユニークな静電気対策を施すなど高品質のチップトレイを製造し、海外のハードディスクメーカーの製造拠点に供給。日本発の高付加価値製品開発を追求し、グローバルなビジネスを展開してきた。ここ数年は成形事業が急速に伸びている。その原動力のひとつになっているのが、3次元CADを活用したトータルソリューションの導入である。

同社は15年ほど前から3次元CADを金型製作に使用していたが、2003年、製品開発に本格的に利用するため、3次元CADを入れ替え、新たに『SolidWorks』を3ライセンス導入した。同時に3Dプリンタ『Dimension』を1台導入し、モデル試作業務の改善を図った。その後、中国やマレーシアなどの海外の協力工場を含めた国内外の取引先と3次元データの受け渡しを円滑に行うため、大塚商会の情報共有ASPサービス『アルファオフィス』を導入。さらに海外の協力工場とパソコン上で図面を共有しながら打ち合わせが可能になるリモートデスクトップASPサービス『RSup』を導入。3次元CADを活用したトータルソリューションによって高付加価値製品を効率的に製造するためのIT環境を整備した。

営業本部成形部部長 小勝 達也氏

営業本部成形部部長小勝 達也氏

「当社では、生産性を高めるために、複数の技術者が分担して設計に携わっています。その意味では、作業手順の履歴が見られたり、設計変更が簡単に行える『SolidWorks』は、当社にとっては最適な3次元CADです」

営業本部成形部課長 高岩 光代氏

営業本部成形部課長高岩 光代氏

「大塚商会さんは、3次元CADを活用したトータルなソリューションを提案できるのが大きな魅力です。今後も、いろいろな情報を教えていただきたいですし、業務改善につながる積極的な提案に期待しています」

生産本部製造部成形生産管理グループ 橋本 浩勝氏

生産本部製造部成形生産管理グループ 橋本 浩勝氏

「海外の協力会社とWeb上で図面のやり取りをするにあたり、通信環境が悪くて時間がかかるのではないかと心配していたのですが、今は海外の通信事情も良くなっているので、ほとんど問題なく利用できます」

 

3次元CAD『SolidWorks』をグローバルなビジネスに活用

今回、新たに3次元CADを導入するにあたり『SolidWorks』を選定した理由について、同社営業本部成形部 部長の小勝 達也氏は、「当社はグローバルにビジネスを展開しているので、グローバル市場で高いシェアをもっている『SolidWorks』は、海外の協力工場やお客様のシステムとの互換性がとりやすいと考えたのです」と語る。

また、『SolidWorks』を導入する際にパートナーとして大塚商会を選定した理由については、「3次元CADはあくまでも図面を描く道具にすぎません。当初から3次元CADで作ったデータをもとに3Dプリンタで3次元モデルを試作したり、3次元CADの設計データを海外の協力会社と効率的にやり取りし、設計業務の効率化を図りたいと考えていました。大塚商会さんは、そうした一連のシステムをトータルに提案できるノウハウをお持ちだったのでわれわれの構想がスムースに実現できると考えたのです」と語る。

『SolidWorks』の導入時には大塚商会のスクール研修にも参加した。 しかし、もともと『SolidWorks』は操作性に優れていたので、すぐにスムースに活用できるようになったという。

実際に『SolidWorks』をフル活用している同社生産本部製造部成形生産管理グループの橋本 浩勝氏は、「以前から金型製作では3次元CADを使って立体形状のものを作っていたので、抵抗なく導入できました。 『SolidWorks』は、以前使っていた3次元CADよりも操作性が格段によかったので、時間をかけずにある程度のレベルまで活用できるようになりました。 特に寸法を変更した状態で、ひとつ前に操作した形状に戻せるのは、非常に便利です」と語る。

3次元モデルを簡単に作れる3Dプリンタで提案力をアップ

今回、『SolidWorks』とともに3Dプリンタ『Dimension』を導入したことにより、製品企画段階における3次元モデルの製作時間が従来に比べて飛躍的に短縮され、生産性および顧客満足度の向上に大きく貢献している。

同社営業本部成形部 課長の高岩 光代氏は、こうしたラピッドプロトタイピングの実践効果について、「以前は、外部の業者に委託して3次元モデルを製作していたのですが、出来上がるまでに少なくとも2週間かかるので、その間はひたすら待機状態でした。当然、お金もかかるので簡単には発注できない状況でした。 しかし、3Dプリンタを使えばわずか1日足らずで出来上がるのでとても便利です。 お客様に実物大の3次元モデルをすぐに見ていただけるので、お客様からは提案スピードが早くなったと評価をいただいています。 今では先に3次元モデルをお客様に見せて確認していただいてから、実際の設計作業に移行するケースも増えています。 それにより生産効率も大きく向上しています」と語る。 また、「『SolidWorks』で作成した光造形用の3次元データさえあれば、通常のパソコンからプリンタに印刷する感覚でボタンを押すだけで、3次元モデルに加工してくれるので、誰でも簡単に使うことができます。 これまで3次元モデルの製作は、熟練の技術者が行ってきましたが、加工機を操作するだけでも5年から10年はかかると言われていました。 それに比べたら格段の進歩ですね」と橋本氏は語る。

海外とのコミュニケーションにASPサービスを効果的に活用

同社は外部の協力会社との3次元CADデータの受け渡しに情報共有ASPサービス『アルファオフィス』を有効利用している。3次元CADデータは容量が大きいので、メールでやりとりすることには適していない。そのため、これまでは3次元CADデータをCD-ROMなどにコピーして宅配便で送っていたが、どうしても日数がかかってしまう。しかし、『アルファオフィス』を利用することで、そうした時間的な問題から解消され国内外問わず、設計図面のやりとりがタイムリーに行えるようになった。

「海外に出張したときも、宿泊先のホテルでノートPCを開いて通信ケーブルをつなげば、『アルファオフィス』から最新の図面をダウンロードできるので、お客様と打ち合わせをする前日までに設計図面が出来上がれば受け取ることができるわけです。以前のように、図面の束を鞄に詰め込んで持ち歩く必要はありませんし、本社にいる設計担当者がぎりぎりまで作業することができるので、生産効率が格段に向上しました。昔は、宿泊先のホテルにFAXで図面を送ってもらっていたこともありました。そう考えるとわれわれの業務スタイルは、インターネットの普及で飛躍的に変わりましたね」と小勝氏は語る。

さらに同社では、リモートデスクトップASPサービス『RSup』を有効利用し、主に海外の協力会社との図面を使った打ち合わせに抜群の投資効果を発揮している。以前は、技術者同士で図面を見ながら打ち合わせをしないと細かな説明ができないため、海外出張が多かった。また、出張するほどでないときでも図面の修正意図を英語で書きメールで送っていたが、語学力も必要で立体的なニュアンスを言葉ではどうしても説明しづらい部分もあった。しかし、今では、『RSup』によって本社にいながらにして相手のパソコン上にある図面を自分のパソコン画面で見て説明ができるようになった。「設計者にとって図面はいわば世界共通の言語ですから、図面を見せればそれだけですぐに理解してもらえるのです。その意味では、コミュニケーションのとり方が大きく変わり、時間や手間をかけずに正確な情報が瞬時に相手に伝わるようになりました」と小勝氏は語る。

3Dプリンタ『Dimension』のおかげで1日足らずで実物大の3次元モデルが完成

また、以前は、海外の取引先との打ち合わせの際には、技術的な知識がないと説明が難しいため営業担当に技術者が同行していた。しかし、現在は技術者が現地に行かなくても『RSup』を使って設計図面の説明を行えるようになった。その結果、営業効率も2倍にアップしていた。

今後は、Webサイトへアクセスするだけで簡単にPC-TV会議が行えるようになる『JoinMeeting』の導入も検討している。「RSupは1対1のコミュニケーションツールですが、われわれの業務は、個人よりもグループ単位で行うことが多いので、PC-TV会議システムは効果的なコミュニケーションツールだと思います。たとえば、出張先のホテルでノートPCを開いて通信ケーブルにつなげば、毎週月曜日に行っている定例会議にも参加できるようになりますからね」と小勝氏はPC-TV会議の導入に大きな期待を寄せている。

最後に小勝氏は大塚商会に対する要望として、「今や製造業は世界を相手にビジネスを展開しています。『RSup』には英語版と中国版がありますが、『アルファオフィス』には日本語版しかないので、近いうちに英語版をぜひ提供してほしいですね」と切望した。

このように同社では、3次元CADや3Dプリンタとともに、遠隔地間におけるコミュニケーションツールとしてASPサービスを効果的に活用している。それによって、地理的な隔たりだけではなく、言語の違いによるハンデも克服し、競争の激しいグローバル市場でビジネスを有利に展開している。

クレハ合繊株式会社のホームページ
http://www.kureha-gohsen.co.jp/

3次元CADや3Dプリンタなど4システム導入で格段に作業効率が上がったクレハ合繊株式会社

クレハ合繊株式会社

製造

事業内容:
各種 耐熱・耐薬品性・ESDプラスチック樹脂の加工・販売

従業員数:109名(2006年3月現在)

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