SOLIDWORKSで既存データを活用した効率的な流用設計を

従来よりも柔軟にデータを活用できるように

新規製品の開発を行う際、多くの設計現場で過去に作成した類似形状の既存データを再利用する「流用設計」が用いられています。既存データのレイアウトを参考にしたり形状を編集しながらモデリングすることがで、ゼロから設計を始めるよりも少ない工数で効率的に作業を進められます。

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流用設計で生じる問題点

しかし、既存データのファイル形式やCADシステムによっては修正が難しく、効果的な流用設計が行えてないケースもあります。

  • ノンヒストリー形式のCADシステムではモデリング履歴が残らず修正が困難。
  • 異なるCADシステムで作成されたデータになり、インポートデータとして扱われる。
  • 同系統の製品作成では類似した加工形状を繰り返し作成する必要がある。

SOLIDWORKSなら既存データの再利用や編集に適した機能が豊富に搭載されており、効率的なデータ活用、柔軟な流用設計を行えます。

既存データをそのままインポートできる

他社製CADデータを流用して作業をしたい場合、通常、CADシステムが対応している中間ファイルへ変換する必要があります。SOLIDWORKSの「3D Interconnect」機能にならさまざまなネイティブデータ・中間フォーマットのインポート/エクスポートに対応しています(注1)。

さらに、3D Interconnect機能を使用すると、主要なネイティブデータ・中間フォーマットを変換せずにそのままSOLIDWORKSへ取り込んで利用できます。

主要なCADのネイティブデータ・中間フォーマットを取り込める

  • (注1)ただし、インポートではSOLIDWORKSデータへ変換され、モデルをインポートボディとして表現。元データとの関連はなく、変更などは反映できない。

他社ネイティブデータも直接開ける「3D Interconnect」とは?

インポートデータの編集

CADシステムへインポートすると、もともと持っていたフィーチャー履歴はなくなってしまい、ボディとしてモデルが表示されます。SOLIDWORKSならインポートボディから形状を認識してフィーチャーを生成できるのでヒストリー系CADの利便性を損なわずに編集できます。

FeatureWorksで形状に応じたフィーチャーを認識し、編集できる

ダイレクト機能による編集

データインポート後、「面の移動」などのダイレクト編集機能を使用すれば、履歴の有無に関わらず形状を変更できます。面の高さを変更したり、ボス部分を削除して簡略化したりするなどの変更を簡単に行えます。

  • 面の移動で編集

  • 面の削除で簡略化

流用データの活用

部品内ボディの流用

SOLIDWORKSでは既存の部品をほかの部品に挿入してモデリングに利用したり、ボディから別の部品を生成したりすることができます。例えば、部品のミラーコマンドを利用すると、部品内のボディから対象形状の部品を自動生成できます。

部品のミラーにより、自身で編集せずにそのまま対称形状の部品を生成

フィーチャーレベルでの流用

SOLIDWORKSでは、フィーチャーレベルでの流用もできるようになります。

デザインライブラリ

使用頻度の高い部品・アセンブリ・フィーチャーをライブラリに登録し、再利用できるデザインライブラリ。よく作成する加工形状をライブラリ化しておけば、チームで共有・流用した設計が実現できます。

ライブラリとして保存、登録したフィーチャーを再利用できるデザインライブラリ

Design Clipart

使用頻度の高い部品・アセンブリ・フィーチャーをライブラリに登録し、再利用できるデザインライブラリ。よく作成する加工形状をライブラリ化しておけば、チームで共有・流用した設計が実現できます。

部品内で使用されている押し出し・カット、スケッチ・ブロックを分析し、アクティブなドキュメントへ再利用できます。ファイル選択時に分析するほか、事前にタスクスケジューラーで分析を実行しておくことで、スムーズに再利用できます。

部品内に含まれるボス、カット、スケッチ、ブロックを再利用するDesign Clipart

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流用設計に効果的なSOLIDWORKS機能

主な内容

  • 既存データの効率的な編集機能
  • 他社製CADデータの利用・編集
  • 既存データを活用した設計機能