【CAE】SOLIDWORKS Flow Simulation機能「メッシュ技術」

設計モデルを忠実に再現する完全自動メッシュ

SOLIDWORKS Flow Simulationでは少ないメッシュ数で効率よくCAD形状を再現できる「カットセル」と「Thin Wall」という技術を採用しています。しかもウィザード機能を使用すると、手順に従って簡単に熱流体解析を行えます。

今回はSOLIDWORKS Flow Simulationで採用しているメッシュ技術をご紹介します。

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CAD形状を効率よく認識(カットセル)

直交格子メッシュをベースとし、さらにモデル形状に沿ってセル内部(メッシュ要素)を斜めに分割し、曲面形状を直線で近似します。すると一つのセル内に流体と固体の両方を含むセルが生成されます。このセルをSOLIDWORKS Flow Simulationでは「カットセル」と呼称します。

カットセルには流体の計算点と固体の計算点が二つ以上存在することが可能なため、粗いメッシュでもCAD形状を精度よく認識できます。

  • 直行格子

  • カットセル

薄板形状を効率よく認識(Thin Wall)

Thin Wallは細かいメッシュ分割をせずに、薄い壁面や板金部品を認識することができます。また、メッシュの再分割をせずにセルの中に含まれる薄板形状を認識します。

認識した固体は熱伝導、ふく射の計算も行われます。Thin Wallセルを用いることでメッシュ数を大幅に削減できます。

  • 従来メッシュ(カットセル)

  • Thin Wall:一つのセル内部に三つの計算点を持つことが可能(流体・固体・流体)

オートメッシュ

オートメッシュはレベルを指定するだけでモデル形状に合わせて自動的にメッシュを作成します。CAD形状を自動認識・局所的にメッシュを細かくし、効率のよいメッシュ作成を行います。

もちろん形状に合わせてカットセル、ThinWallセルも自動的に作成されます。エリア指定による粗密の変更も可能です。

  • メッシュレベル3

  • メッシュレベル5

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【CAE】SOLIDWORKS Flow Simulation 機能集「メッシュ技術」

主な内容

  • 【カットセル】CAD形状を効率的に認識
  • 【Thin Wall】薄板形状を効率的に認識
  • 【メッシュ】レベル指定による形状認識