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第2回 製造業を取り巻く環境と3D活用時代の到来

ラティス・テクノロジー株式会社 鳥谷浩志社長直筆コラム
製造業のグローバル化を勝ち抜くヒントは「コンカレントエンジニアリング」と「3D活用」

前回は3Dプリンタブームが結果的に3D設計を促進し、蓄積された3Dデータ活用が製造業では促進されていくだろうと述べました。

さて、現在製造業は大変厳しいグローバル競争に直面しています。安価な人件費を求めて海外に打って出るのか、国内で戦うのか厳しい選択を求められています。後者の場合は新興国の数倍の効率的な生産をし、人件費の差を埋めなければいけません。このためには何ができるでしょうか?

製造業を取り巻く環境と3D活用時代の到来 イメージ

ITを駆使して勝ち残るユーザ事例

まず次の動画をご覧ください。

軽量3DフォーマットXVL×iPadのものづくり現場活用 YouTube再生

この動画は新潟県にある自動車や家電製品などの金型製造会社、株式会社ツバメックスの工場の様子です。現場で金型設計の3DCADデータをiPadにて、確認しています。CADデータそのままではiPad上で見ることは困難ですが、軽量なXVLという3Dデータに変換することで3D表示が可能になります。

仕上げ担当のベテラン社員のようにパソコンに不慣れな方でも、トラブルがないか確認できるようになります。製造業ではこのようにITを駆使して、納期短縮と品質向上を実現し、国内の生存競争に勝ち残っている会社があるのです。

XVLを使用すると、3DデータをiPadでも閲覧できる

XVLを使用すると、3DデータをiPadでも閲覧できる

製造業のグローバル化における二つの変化

さて、今回はグローバル化への対応を余儀なくされている製造業にとって、3D設計とデータ活用の効用について考えてみましょう。製造業のグローバル化には二つの面で大きな変化があると私は考えています。

  1. 設計や生産機能が国境を越えて広がるという社内外の役割分担の変化
  2. 企業間の競争がグローバルになるという社外環境の変化

1.設計や生産機能が国境を越えて広がる

これまでは安い人件費を求めて海外に製造拠点を造るという動きが加速していました。円高が修正された現在では、日本の人口が減少する中でビジネス拡大のため、海外の消費地に近いところで生産するという形態が増えています。当然、現地のニーズに応えた製品を開発し提供していく必要があります。

それには、製品仕様や製造手法を現地拠点と日本の設計拠点とで情報共有して進めなくてはなりません。これまでも国内の組織間の壁を越えていかに仕事を進めるかということに頭を悩ませる企業はたくさんありました。これからは、国境を越えた組織間で情報共有することが重要になるのです。

ここで、先ほどの動画を思い出してください。これは国内工場での事例でしたが、3D情報と金型モデルと属性情報をパソコンに疎い人でも手軽に参照できます。これを見るだけで金型の仕上げ作業に必要な情報を得られます。同様の手法は、海外製造拠点でもすぐに展開できるでしょう。属性情報さえ正確に翻訳しておけば、日本語の分からない外国人にも正しく伝えることができるでしょう。言語と文化の壁を超えたコミュニケーションに3Dデータは大きな役割を果たすのです。

2.企業間の競争がグローバルになる

もう一つの変化は海外企業との競争が激化することでした。当たり前ですが、海外で販売するということは世界のあらゆるメーカーが競争相手になるということです。機能や品質はもちろん、コストや納期の競争が外国企業との間に行われることになります。

特に短納期は最大の競争力になります。どこよりも早く製品が出せれば高い価格でも売れます。他社が追従してきたら価格競争に持ち込むなど競走上、有利な戦略が取れるようになるのです。

これを支える仕事の手法として「コンカレントエンジニアリング」という考え方がありました。設計、生産検討、製造、販売準備といった作業を並行に進めていくという手法です。この考え方は1980年代半ばには米国で提唱されていましたが、これが現実的になってきたのは2000年以降でしょう。

コンカレントエンジニアリングを支えるITがようやく手軽に運用できる段階になったからです。このITこそ3D設計をベースとした、CAD/CAM/CAEの連携と設計情報を管理するPDMシステムです。ハード、ソフトの機能と性能向上がこのITシステムを実用的なものにし、その結果コンカレントエンジニアリングが一般的になったのです。

設変追従機能強化でコンカレントエンジニアリングを支援

コンカレントエンジニアリングに3Dデータが必要な理由

それではなぜ、並行に業務を進めていく上で3Dは有効なのでしょうか?そもそも3Dモデルは実物に代わるものです。業務を並行して進めるには実物がない段階で次の作業を進めていく必要があります。3Dモデルがあれば強度をシミュレーションしたり、生産方法を検討することが可能になるのです。

取扱説明書に出てくる製品のイラストもそこから自動生成できます。まさに実物がなくても次の作業を進められます。これがコンカレントエンジニアリングの実現に3Dデータ活用がなくてはならない理由です。

3Dモデル

3D設計とデータ活用が必須

組立工程の検証から作業指示書、サービスマニュアルまで一貫して3Dデータを活用し、大きな成果を上げているXVLユーザ様もいます。コンカレントエンジニアリングは厳しい納期、品質、価格競争に勝つための有効な手段であり、3D設計と3Dデータの徹底的な活用は必須なのです。

先に紹介したツバメックス社は、厳しい競争環境にある金型業界において超短納期を最大の武器に勝ち残っています。これから日本企業は3D設計を推進するだけでなく、徹底的に活用することでグローバル競争に勝ち残っていく必要があるのです。

3Dデータの徹底活用で競争優位を得る

3Dデータの徹底活用で競争優位を得る

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