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第7回 3Dを「魅せる化」に活かす

ラティス・テクノロジー株式会社 鳥谷浩志社長直筆コラム
これからは製品の性能や機能だけでなく、デザインのアピールが重要。そこにXVLとCGの活用事例があった

これまでの日本の製造業は性能や機能の優位性で競争することが主流でした。しかし最近では、求められる性能や機能をどれも超えてしまってこれだけでは勝てなくなっているのではないでしょうか。

そこで重視されるのがデザインです。JR九州の車両デザインで有名な水戸岡鋭治氏は「デザインとは、人の生活を豊かにする時間と空間をつくる仕事だ。」と述べています。経済性や合理性だけではなく情緒や文化が大事な時代になっているのです。自動車も単なる移動手段ではなく、ファッションとしてとらえるとデザインが大きな要素になります。デザインを武器に高価格の車を投入するメーカーも増えています。

また、農機具のヤンマーでは2012年の創業100周年を機に、デザイン分野で著名な佐藤可士和氏や奥山清行氏を迎え、大胆なデザインのトラクターや農作業服を発表し大きな反響を呼びました。工業製品は合理的でシンプルなものが主流でしたが、今後はさまざまな製品分野でデザインの重要性が増していくのでしょう。

第7回 3Dを「魅せる化」に活かす イメージ

デモビデオ作成にXVLを活用

3Dはデザイン分野ではどのように役立つでしょうか?まずは次のビデオをご覧ください。

軽量3DのXVLデータを活用したCGビデオ YouTube再生

これは、デジタル総合印刷株式会社(以下、デジタル総研)が作成した粉砕機のコンセプトを訴求することを想定したデモビデオです。CGによる映像は昔から製品のデザインや機能をアピールするのに利用されてきており、珍しいものではないと思うでしょう。ところが一点大きな違いがあります。このビデオ作成に軽量3DのXVLを利用したことです。

ビデオ作成にXVLを利用した理由

その理由は「One source multi use」にあります。図1のようにXVLの軽量性や表現能力を利用すると、一つのXVLから作業指示書、サービスマニュアル、パーツカタログ、CG映像など多彩な利用ができます。この考え方は急速に受け入れられ、3D設計の普及につれてデジタル総研の3Dビジネスは5年で360%成長したといいます。

上流のCADデータをXVLパイプラインに乗せることで、大きなコスト削減と納期短縮が実現できるということが製造業に浸透してきたからです。まさに時代は「3D維新」です。

図1:XVLを使い尽くすXVLパイプライン

図1:XVLを使い尽くすXVLパイプライン

XVLとCGソフトAutodesk 3ds Maxの連携

XVL製品の一つとしてAutodesk社のCGソフトAutodesk 3ds Maxとの入出力を可能にする「XVL-3ds Max Converter」があります。これを利用するとCADデータを効率よくAutodesk 3ds Maxに取り込み、CG画像を作成できます。取り込んだXVLにAutodesk 3ds Maxでアニメーションを定義し、XVLの3Dアニメーションとして出力もできます。

CGソフトならではのアニメーション作成機能を利用して、3Dアニメーションを作成しWeb配信することもできるわけです。軽量なXVLアニメーションはもちろんWeb環境があれば、ノートPCでもiPadでも表示できます。

Autodesk 3ds Max Design 製品情報

図2:CADからCGシステムへのデータの流れ

図2:CADからCGシステムへのデータの流れ

XVLを経由し、CG作成までにわずか15分

別の会社の事例を見てみましょう。IHIグループの新潟原動機株式会社はプラントのCG画像を作成し、顧客向けのプレゼンテーションに利用しています。ここで面白いのはCAD、XVL、CGという流れでCG画像を利用していることです。そして、CG画像作成にほとんど時間をかけず手軽に画像を作成していることです。

図3にわずか15分で作成した船の画像ともう少し本格的なプラント画像のサンプルを示します。短時間でここまでできることに驚くのではないでしょうか。このリアルなCG画像の作成手法は次の導入事例よりご確認ください。

新潟原動機株式会社 導入事例

図3:XVLモデルを利用して作成したCG画像の例(提供:新潟原動機株式会社)

図3:XVLモデルを利用して作成したCG画像の例(提供:新潟原動機株式会社)

XVLによる軽量化が醍醐味

ところで、CG向けには専用のフォーマットがあります。なぜそれを使わずXVLを経由しているのでしょうか。

それは、ポリゴンフォーマットの罠に陥らないためです。CG用のフォーマットの多くは表示に便利なポリゴンです。ポリゴンは三角形のような平面の集まりです。これはCADで表現された曲面形状を精度よく表現しようとするとたくさんのポリゴンを必要としてしまいます。

一方、CADは精密に形状をデザインするためのツールですから、これを忠実にポリゴン化してしまうとどうしてもデータ量が大きくなってしまいます。上記図3のプラントクラスのデータになるとCADからCGにデータが渡せなくなるのです。ところが、CADからXVLを経由することデータを軽量化すればCGソフトに非常に効率的にデータを渡せます。

カタログ作成にもXVLを活用

最後にカタログでのXVL活用の事例を紹介しましょう。図4はコベルコクレーン株式会社(以下、コベルコクレーン)のカタログにあるCG画像でXVLを利用して作成されたものです。同社がXVLを利用してカタログ作成を始めたのは、実機を待って現場撮影していたのでは新製品発表用の展示会までに間に合わないという事情でした。

欧州や米国の工事現場では写真上にCG画像を置くだけでカタログは完成しますから、撮影のための出張コストも不要になり制作コストも激減します。コベルコクレーンでは製品宣伝用の映像も一部XVLで作成していますので、次よりご参照ください。

コベルコクレーン株式会社

図4:XVLを利用して作成されたカタログ(提供:コベルコクレーン株式会社)

図4:XVLを利用して作成されたカタログ(提供:コベルコクレーン株式会社)

CADとCGでの二重のモデル作成という無駄を排除

もう一つ見逃してはいけないポイントは「CGのためのモデルを再度3Dから作成していない」という点です。CADで設計された3DモデルであるXVLをCGソフトに取り込むことで、画像生成しているのでモデル作成の手間が激減します。

これまではCGソフトで3Dモデルを作成しているものがほとんどでしょう。CADモデルを軽量化すると、そのままCGソフトで利用できるのでCADとCGでの二重のモデル作成という無駄を排除しました。この結果、同社ではカタログ制作期間を半減したといいます。

いかがでしょうか。デザインをアピールすることに3Dが大きな役割を果たすことがご理解いただけたでしょうか。設計部署の3DCADのモデルをXVLに変換することで、多様な活用が生まれるのです。ここにもXVLの設計思想である「3D設計の恩恵を全社で享受する」という考え方が具現化されています。

これからの時代には製品の性能や機能だけでなく、デザインでも差別化しいち早く市場にアピールしていく必要があります。こうして大きな競争力を生み出すブランドイメージの構築にも3Dデータ活用が貢献しているのです。

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