Altair社がHyperWorks 12.0をリリース

2013年 3月11日

2013年3月5日アメリカ ミシガン州 トロイ―― Altair社は5日、PLM業界屈指の包括的CAEプラットフォームであるHyperWorks 12.0をリリースした。HyperWorks 12.0では、最適化機能や有限要素モデリング、多体解析、動力系統耐久性解析、及びライトウェイト設計などの多数の項目における改良によるエンドユーザの生産性改善と新機能の追加が行われている。

今回のリリースについてAltair社チーフテクニカルオフィサーのJames Brancheau氏は、『HyperWorks 12.0では、顧客が製品の精度や品質を向上させつつ、設計時間とコストを削減することが可能となるような、使い勝手に優れた自動化機能を提供します。密接に統合され、相互運用性に優れたオープンプラットフォームであるHyperWorksパッケージを活用することによって、製品の設計者と解析技術者は製品のすべての側面から最良の設計を作成し、評価することができます』とコメントしている。

HyperWorks 12.0における先進的な新機能は以下の通り。

  • ユーザビリティ:モデルブラウザの改良、モデルを素早く設定できる効率的なユーザープロフィール機能(BasicFEA)、及び3D可視化のサポート(HyperView)など、CAE技術へのアクセスを改善する新機能
  • 先進的なメッシュアルゴリズム:多様なメッシュ機能、複雑なソリッドジオメトリの自動厚みマッピング機能付き中間面生成機能及びメッシュ品質制御機構など
  • アセンブリ:自動化された接合生成メソッドを含む、さらに洗練された様々なアセンブリメソッドによる、複雑なモデルにおける解析速度の向上
  • インポート/エクスポート:CADジオメトリのインポート及びエクスポートに関する相互運用性の改善、複合素材のインターフェース、コラボレーティブな解析データ管理
  • 動力系統耐久性解析及び大規模NVH解析及びその最適化:OptiStruct内の1ステップトランスファーパス解析(TPA)及びマルチレベルサブストラクチュリングソルバ(AMSES)
  • 陽解法・陰解法:精度の向上のために、いくつかの新しい材料法則と失敗モデルを追加(RADIOSS)
  • GPUサポート:RADIOSSの陰解法ソルバ及びOptiStruct、AcuSolveについて、コスト効率の高いライセンススキームによるGPUサポートが追加される
  • 自動車向け拡張:サードパーティ性コンポーネントを用いたマルチボディ解析(MotionSolve)
  • クラス最高の最適化能力:設計の軽量化速度向上と、複合素材特有の製造上の制約条件を新たに追加
  • 騒音レベル予測:新規のFfowcs-Williams-Hawkings音響解析ソルバによる正確な騒音レベル予測
  • スマートマルチフィジクスシミュレーション:新しいマルチコアライセンシングモデルによる、ハイエンドマルチフィジクスシミュレーション用HyperWorks & Altair Partner Allianceソルバのコストパフォーマンスに優れた導入
  • 設計試行と最適化:ロバストな設計を実現する、完全に再設計されたHyperStudy
  • 解析駆動型な設計コンセプト構築ツール:最新バージョンのsolidThinking Inspireを利用することで、設計の早い段階から効率のよい構造な設計コンセプトを探索し、作成することができる。また、solidThinking Evolveを利用すると、NURBSベースの3Dモデリングとレンダリング環境を利用して製造可能モデルを作成し、CAE解析結果を比類ない写実クオリティでレンダリングできる。

HyperWorksの詳細情報は以下のリンクから
http://www.altairhyperworks.com/hw12