Intergraph社が「SmartPlant P&ID 2014」をリリース

2014年 2月24日

2014年2月19日 アメリカ アラバマ州 ハンツビル ―― Intergraph社は19日、同社の統合型プラント設計・管理ソリューションの最新版となる「SmartPlant P&ID 2014」をリリースした。「SmartPlant P&ID」シリーズでは、プラント関連プロジェクトの遂行やプラントオペレーションにかかわる業務プロセスのより効率的な支援と総合的なコスト削減を実現するべく機能を拡充してきたが、その最新版となる「SmartPlant P&ID 2014」では、新開発の配管&計装図機能(以下、D&ID)が大きな特徴となっている。

「SmartPlant P&ID」は、SmartPlant ElectricalやSmartPlant Instrumentation、あるいは究極的にはIntergraph Smart 3Dのような後行程ソフトウェアで使用できるような計器やコンポーネントのデータを使用して、接続性に配慮しながら設計を行うことができる。新たに導入されたD&ID機能は、配管中の気流の取り扱いやプロセスシステムの作図といった機能を通じて「スマートエンジニアリング」化を促進する。また、「SmartPlant P&ID Engineering Integrity」によって、配管系統に関する作業性と安全性を検証できるようルールを規定することにより、配管系統とコンポーネント間での接続性を設計の初期段階で検証することができるため、従来の現物合わせの配管作業に付き物だった手戻りを削減することができます。

その他の追加機能

  • システム制御用「SmartPlant Instrumentation」インターフェース
  • 電動ファン用の「SmartPlant Electrical」リンク
  • システムの負荷調整およびコンポーネントのレポート機能
  • 包括的なシステム検証用外部解析システムに対するAPIインターフェース
  • 一貫性と品質を向上したレポートおよびD&ID作図機能
  • バージョン間比較機能を含む変更履歴管理機能
  • 表示構成の機能強化
  • 規則に基づく操作業務や安全性の強化

今回発表された「SmartPlant P&ID 2014」について、SNC-Lavalin社システム設計部門チームリーダーのLuc Lapierre氏は、「新たにD&ID機能と配管オブジェクトを加えた『SmartPlant P&ID 2014』は、我々のHVAC部門が真に求めていたソリューションです。また、新たに加わったラベル機能では"入力した内容"、をそのまま反映することができ、シンボルカタログにある大量の説明的な記述を取り払うことで生産性を向上することができるでしょう。さらにレポート中の計測単位を統一できるようになったことにより、これまでマクロで行っていた後処理が必要なくなったことにより、正確性を落とすことなく、レポートの作成に費やしている時間を削減することができるでしょう」と述べている。

また、Progen Projetos Gerenciamento e Engenharia 社システムエンジニアのRicardo Rodrigues da Silva氏は「我が社では、既に『SmartPlant P&ID 2014』のベータテストを行い、D&ID機能が我が社のニーズに合致しているかどうか確認したが、『SmartPlant P&ID 2014』は非常に安定しており、必要なテストをすべて行っても一度も不具合が発生することはなかった」とのコメントを寄せている。

Intergraph社PP&M事業部開発・マーケティンググローバルビジネス部門エグゼクティブバイスプレジデントのPatrick Holocomb氏は、「『SmartPlant P&ID』は、Intergraph社の「SmartPlant Enterprise」ソリューションのキーコンポーネントであり、この度導入したD&ID機能およびその他数々の新機能によって、より効率的かつ低リスクでプロジェクトを実行できるようなインテリジェント設計プロセスを顧客の皆様へもたらすことができるでしょう」と述べている。

「SmartPlant P&ID 2014」のより詳細な情報は以下のURLから
http://www.intergraph.com/products/ppm/smartplant/pid/