Altair社が「CAEfatigue Vibration」を発表

2015年 1月19日

2015年1月14日 アメリカ ミシガン州 トロイ ―― Altair社は14日、CAEfatigue社製周波数ベース疲労解析ソルバおよびランダム応答解析ポストプロセッサーの「CAEfatigue VIBRATION」を「HyperWorks」ユーザー向けに発表した。

CAEfatigue社ディレクターのNeil Bishop博士は、「応答および疲労寿命予測に周波数ベースメソッドを用いることは、非常に効率的で、洗練された設計手順をもたらします。最適化を通じた軽量化および資源の確保の両立が可能となります。我々がAltair Partner Allianceの一員であることは喜ばしいことであり、また世界中のあらゆる業種の、より多くのお客様へこの驚くべき新技術を提供することができるでしょう」と述べている。

「CAEfatigue VIBRATION」は大きく分けて二つの製品から構成される。一方は強力な周波数領域ランダム応答ポストプロセッサーであり、一方は独自の振動疲労ソルバである。これらはランダムな負荷と確定的な負荷が組み合わさった振動源を用いて動作し、これまでは不可能だったさまざまな統計的応答形態や疲労寿命、およびダメージ予測を実行する。また、大規模モデルであっても迅速、容易に取り扱うことができる。

Altair社CTOのUwe Schramm氏は、「我が社は『CAEfatigue VIBRATION』が加わることで、耐久性解析能力を強化できることに興奮しています。『CAEfatigue VIBRATION』は独創的なソリューションであり、周波数領域の疲労寿命計算とランダム応答解析を同時に行うという、我々の顧客がいまだかつて得たことのない能力をもたらすでしょう」とコメントしている。

「CAEfatigue VIBRATION」のランダム応答解析ツールには、弾性要素および塑性要素それぞれの応力歪み材料属性を用いた応力・歪みの最大値やそれらのRMS(二乗平均平方根)のような統計的応答計算などのさまざまな機能が含まれている。「CAEfatigue VIBRATION」の疲労ツールは、単一または複数のランダムな振動負荷の入力を要因とする疲労によるコンポーネントのダメージや寿命計算を効率的に実行する。これらの機能は、特に自動車産業や航空宇宙産業で有効だが、それにとどまらずさまざまな業種にまたがって応用可能である。

「CAEfatigue VIBRATION」の全機能はAltair Partner Allianceを通じて利用可能で、「Random Response」、「Random Only Fatigue」、「Full Fatigue」および「Multiple Random Loads」の各モジュールから成っている。