ModuleWorks社が積層造型と切削のハイブリッドシミュレーションを発表
2015年 7月 6日
2015年7月2日 ドイツ ノルトライン=ヴェストファーレン州 アーヘン ―― 多軸機械加工用ツールパス生成およびシミュレーション用CAD/CAMコンポーネントの開発で知られるModuleWorks社は2015年7月2日、新たに積層造形プロセスと切削プロセスを組み合わせてシミュレーション可能なハイブリッドシミュレーション機能を発表した。
伝統的な製造法である切削加工では、部品を作成する際に元の材料を削って除去し、最終形状を作成していた。それに対し積層造形法では、金属粉末を用いて部品を製造する新しい技術だが、急激に成長しており、さまざまな製造現場で導入されている。
このような流れに対して工作機械メーカーは、積層造型と切削加工の2種類の技術を組み合わせた新世代の製品を製造することで対応を図っている。この種の機械では、一般的に積層造形技術を用いて部品を作成した後に切削加工によって仕上げを行う。ModuleWorks Simulationでは、積層造形プロセスのシミュレート機能を導入し、切削加工プロセスと組み合わせることで製造プロセスを完全にシミュレートし、動的機械シミュレーションによる素材の追加および除去が行える。
ModuleWorks社テクニカルディレクターのDavid Plater氏は、「世界中の顧客の皆様から積層造形プロセスへの対応を求める数多くの要望をこれまでにいただいています。今回のハイブリッドシミュレーション機能の実装はその声に応えるものです。今や現実的なハイブリッドシミュレーションが可能としており、顧客の皆様からその結果についてご好評をいただいております」とコメントしている。