Onshape社が「Onshape」を正式リリース

2015年12月21日

2015年12月15日 アメリカ マサチューセッツ州 ケンブリッジ ―― Onshape社は2015年12月15日、全世界150カ国、延べ40万時間に及ぶベータテストが行われた同社のオンラインクラウドCADソリューションの「Onshape」を正式にリリースすることを発表した。

Onshape社CEOのJohn McEleney氏は、「ついにOnshapeを正式リリースする準備が整いました。驚くべき開発の進捗と顧客のエネルギッシュさに恵まれた1年でした。Onshapeを正式リリースにこぎつけるうえで大きな助けとなったさまざまな業種のプロダクションレベルカスタマーの皆様には感謝の念に堪えません。我々がOnshapeを開発するうえで、常に彼らは助けとなってくれました。数週間置きのOnshapeの改良のために、顧客の皆様がどれほど貢献してくれたかということに、大いに感動しています。我々は世界レベルの開発チームと製品を築き上げました。これからはビジネスの時間です。」と語っている。

Onshapeのベータテストプログラムでは、以下の通りのテストをクリアしている。

ヘビーユース対応能力の確認

1万人以上のユーザーが40万時間にわたるテストを行った。テスターは400万ものモデリングフィーチャを作成し、39万のCADファイルをインポートした。また、3Dプリント用に32万5000ものSTLファイルを生成した。

Onshapeのモバイル利用

Onshapeは携帯電話やタブレット上で全ての編集操作とバージョンコントロールを実行できる。モバイルユースに対するユーザーの反応は非常に良好であった。Onshapeセッションの6分の1はモバイル端末からのものであり、またOnshape Professionalのユーザーの半数が携帯環境をテストした。

14回のアップデートと125項目の改善点

1年に1回アップデートされるデスクトップCADとは対照的に、Onshapeは数週間ごとに自動的にアップデートされる。ブラウザーを再読み込みするだけで、ユーザーは常に最新のOnshapeを使用できる。

グローバルなフルクラウドCAD

150カ国以上のCAD専門家から使用されているだけでなく、Onshapeはインドとシンガポールに新規オフィスを開設している。

CADの信頼性における新基準

ベータテスト期間中、Onshapeの可用時間は99.9%(パーセント)以上を記録した。また、Onshapeユーザーが経験したクラッシュや作業内容の喪失はほとんど0に近いものだった。Onshape独自のフルクラウドアーキテクチャは、CADのクラッシュや作業内容の喪失といった概念を過去のものとする。

強固なコミュニティ

熱心なOnshape Betaユーザーにより、既に14のユーザーグループが作成されている。また、200校以上の大学や教育機関でOnshapeの利用が開始されている。

顧客によるより優れた製品の設計

Onshapeベータプログラムがもたらした最大の成果は、Onshapeを用いて設計された実製品が既に存在することである。ベータテスターにより、既存CADとの比較が日常的にレポートされた。作業速度の改善やイノベーション、コストの削減に加えて、インストール作業や面倒なチェックアウトやファイルコピー操作などが不要であることをレポートしている。

Onshape社R&D部門バイスプレジデントのDave Corcoran氏は、「これは一般的なベータテストとは異なるものです。我々がOnshapeの開発を始めた頃、クラウドで完結する業務用のCADシステムを開発するのは不可能だと思われていました。我々のチームがそれを達成したことをとても喜ばしく思っています。まだまだやるべきことがたくさん残されているということは、ほかならぬ我々自身がよく知っていますが、開発チームの築き上げたものは強力であり、より多くの機能も速やかに追加することでしょう。」とコメントしている。

Onshape社創設者のJon Hirschtick氏は、「Onshapeがついに正式リリースにこぎつけられたことを喜ばしく思っています。しかしながら、我々はOnshapeの将来についてより広大なビジョンを持っています。我々のユーザーにとってOnshapeがより良いツールであるように改善し続けることを約束します。」と述べた。

Onshapeのベータテストの完了に伴って、新たにOnshape App Storeのプライベートベータテストが開始されている。Onshape機能を拡張する新しいアプリケーションのブラウズと購入が可能な同サービスは、現時点では一部のユーザー向けに開放されている。