Rescale社のオンデマンド解析プラットフォームがCOMSOL社「COMSOL Multiphysics」に対応
2016年 1月12日
2016年1月7日 アメリカ マサチューセッツ州 バーリントン ―― 堅牢な物理ベースモデリングおよび解析ソフトウェアの開発元であるCOMSOL社は、同社の「COMSOL Multiphysics」が新たにRescale社の解析プラットフォームで利用可能となることを発表した。
COMSOL Multiphysicsは、強力な数値解析的手法に基づく物理ベース問題解析用の包括的モデリングソフトウェアである。COMSOL Multiphysicsを用いることで、共役または連成関係にある現象を理解できる。また、同スイートは電気・機械・流体および化学反応を対象とした30以上のアドオン製品によって拡張することが可能であり、幅広い連成解析の組み合わせに対応できる。
解析の専門家であれば、Application Builderを使用することで、設計者や解析について不慣れな人々でも実行できるような解析アプリを作成できる。これらのアプリはCOMSOL Server上で実行されるが、同機能についてもRescale上で利用可能となる。
Rescaleプラットフォームでは、計算能力が要求される解析作業であっても、COMSOL Multiphysicsユーザーが使用するソルバの能力と柔軟性につりあうような強力なハードウェア上で実行できる。既存ユーザーでも、COMSOL MultiphysicsライセンスでオンデマンドHPC(高性能計算)ハードウェアを使用することに同意すると、同ソフトウェアの自動的かつ最先端の並列計算能力を最大限に活用できる。今回のRescale社とCOMSOL社の提携により、解析プロセスを改善し、高速化するために設計された管理ツールやコラボレーションツールを活用することで、Rescale社の多様な従量課金制HPCプラットフォームを用いてCOMSOL Multiphysicsによる解析を従来よりも高速に実行できる。
COMSOL社ビジネスデベロップメント事業部バイスプレジデントのPhil Kinnane氏は、「Rescale社との提携によって、より巨大な解析を行うためにHPCリソースを求めている顧客に対し、セキュアで柔軟な解析環境でCOMSOL Multiphysicsを完全に利用できる、またとない機会を提供します」と語っている。
また、Rescale社セールス事業部バイスプレジデントのTony Spagnuolo氏は、「COMSOL社との提携によって同社独自のソフトウェアを我が社のプラットフォームによって提供できることは非常に喜ばしいことです。COMSOL Multiphysicsは世界中の数多くの技術者や科学者によって非常に重要なツールであり、我々の提供可能なソフトウェアパッケージに同ソフトウェアが加わることは大変価値のあることです」とコメントしている。