MachineWorks社とStratasys社が提携

2016年12月19日

MachineWorks社 イギリス シェフィールド 2016年12月16日

2016年12月16日 イギリス シェフィールド ―― MachineWorks社は2016年12月16日、精度と信頼性の高い3Dプリントの実現を目的として、Stratasys社と業務提携を行うことで合意したと発表した。本合意により、Stratasys社のGrabCAD PrintからMachineWorks社のPolygonicaソフトウェアをシームレスに利用可能となる。

容易に、かつ精度よく3Dプリントを行えるよう設計されたGrabCAD Printは、SaaSプラットフォームをベースとし、新規design-to-3D printワークフローアプリケーションによって動作する。同ソリューションの更なる強化のために、Polygonicaメッシュライブラリを統合することで、自動メッシュ修復やメッシュオフセット、ブーリアン操作や解析などを行える。

MachineWorks社マネージングディレクターのFenqiang Lin博士は今回の合意について、「我々が2次元印刷を行う際にそうであるように、3Dモデルにおいてもclick-to-print(クリックするだけでプリントを実行)を可能にする方法論と言う同一の哲学をGrabCADとPolygonicaは共有しています。ユーザーは、ファイルを準備するためにどんなソフトウェアが必要なのかを知りたいとは思わず、できるだけ手間無くCADモデルをプリントしたいと考えます」と説明している。

Polygonicaによるメッシュ修復機能は、モデルが完全に閉じていて、自己交差や質の低い三角形ノイズシェル、非マニフォールド辺などを含まないことを保証する。プリントワークフローで生じうる問題を最小化するため、このアルゴリズムは全自動で、または半自動的に適用される。モデルの分割やメッシュへの刻印、凹みの作成、あるいはメッシュの充填などのファイルの準備作業においては、強力で安定したブーリアン操作やオフセット操作能力が不可欠である。最適な方向付けや衝突検出機能などのPolygonicaの解析ツールは、ビルドプレート最適化に用いることができる。

Stratasys社グローバルソフトウェア事業部シニアバイスプレジデントのJon Stevenson氏は、「MachineWorks社は、ポリゴンメッシュ処理用の強力なPolygonicaソリッドモデリングツールキットに裏打ちされた、CNCシミュレーションと検査ソフトウェアに関する業界標準を打ち立ててきました。3Dプリントプロセスの効率化と単純化のためにGrabCADプリントの能力と組み合わせることで、試作品や金型、および製造プロセスを高速化するための3Dプリント設計の自由度とクリエイティビティを劇的に改善できるでしょう」と語っている。