Hexagon Manufacturing Intelligence社が「PC-DMIS 2017 R1」をリリース
2017年 2月 6日
Hexagon Manufacturing Intelligence社 2017年1月31日
2017年1月31日 ―― Hexagon Manufacturing Intelligence社は2017年1月31日、世界で最も普及している検査ソフトウェアの最新版となる、「PC-DMIS 2017 R1」をリリースした。R1は、2017年内に2回のリリースが予定されているメジャーリリースの第一弾であり、継続的なサービスパックアップデートによってプラットフォームの信頼性を確保する。
PC-DMIS 2017 R1では、アプリケーションを立ち上げた際にWhat's Newポップアップアニメーションが再生されるため、ソフトウェアの新機能や機能拡張について直ちに知ることができるようになっている。同時に、最も重要な情報へ容易にアクセスできるようにリリースノートが体系化されている。検査ルーチンの読み込みや実行、コピーアンドペースト、あるいはファイルのインポートといった、日々の作業を高速化するためにアプリケーションパフォーマンスが最適化されている。
PC-DMIS 2017 R1では、マルチコアシステムにおけるマルチスレッド処理性能を最大限活用できる新規Path Optimisationツールのプレビュー版が導入されており、従来よりもはるかに高速でパスの最適化を行える。QuickMeasureツールは、基本的なスキャニング操作へ拡張され、AutoFeature Plane用の新規検査ストラテジーでは離散的な点の選択が可能となっている。QuickFeature選択においては、あらたに光学的CMM装置上でのライブビューが利用可能となっている。点群ツールの強化として、実際のノギスのように2点間を検査ができる新規Caliperツールの導入や、ポータブルスキャナー用のズームおよび回転機能の改良により、データがよりスムーズにグラフィックウィンドウへ流れるようになるなどの改良が行われている。新規Size Dimensionオプションにより、部分的または全体的にASMEやISO規格用の大きさに合わせられるようになった。また、新規Feature-Sensorマッピングツールにより、マルチセンサー検査ルーチンにおけるQuickFeatureの制御性が強化されている。
Hexagon Manufacturing Intelligence社ソフトウェア事業部プロダクト・ライン・マネージャーのKen Woodbine氏は、「PC-DMIS 2017 R1においても、優れた製品の安定性とユーザーエクスペリエンスの改善を目指しています。今回のリリースでは、製品全体を通じてワークフロー全体の改善に効果がある、より価値のある機能強化が行われたことにより、長足の進歩を遂げています」と述べている。
PC-DMIS 2017 R1では、工場内環境に特化した新規アクセサリーアプリケーションのInspectおよびNotification Centreが導入されている。Inspectは、PC-DMIS検査ルーチンを実行し、レポートを表示するためのプラットフォームで、設定の容易さを特長としている。一方、Notification Centreは、複数の検査プロセスを継続的に監視・支援するアプリケーションで、CMM内蔵または外付けのライトや複数の音声によってユーザーへ注意を喚起する。