Verashape社がSiemens PLM Software社からParasolid関連技術のライセンスを取得

2017年 2月13日

Verashape社 ポーランド ジェシュフ 2017年2月8日

2017年2月8日 ポーランド ジェシュフ ―― 3Dプリンター「VSHAPER」の製造元であるVerashape社は、ポーランド国立研究開発センターの支援を得て、革新的な積層造形技術に関する高度な研究を行っている。Verashape社の研究開発部門は、同プロジェクトの一環としてFFF(熱溶解積層法)技術による3Dプリントを支援するためのソフトウェアの開発に取り組んでいる。同社は2017年2月8日、3Dプリント用モデルのインポートおよび前処理のために、Siemens PLM Software社のParasolid Communicatorソフトウェアのライセンスを取得したと発表した。

Parasolidソフトウェアは、400万以上の販売ライセンス数を誇り、CADやCAE、CAM、およびAEC業界など幅広い業種や産業にまたがり、約130社の独立ソフトウェアベンダーに対して幾何モデリング機能や相互運用性を提供している。結果として、Parasolid XTデータ形式は、最も広く使われている精密な3Dデータ表現形式の一つとなっている。

Siemens PLM Software社プロダクトマネジメント・アンド・マーケティング部門CTOのJohn Whetstone氏は、「3Dプリンターへの需要はますます高まっており、広範なParasolidモデルの利用機会を得ることで、Verashape社がParasolidデータ形式を活用した3Dプリントソフトウェアを開発することを楽しみにしています」と述べている。

Verashape社は、3Dプリント用モデルのインポートと必要な前処理を行うためにParasolid Communicatorベースのソフトウェアを開発する、初の3Dプリンターメーカーとなる。

Verashape社創業者であり、CEOのTomasz Szymanski氏は、「プログラミングを行う際には、実際に3Dプリントを行う3Dプリンターの種類に関わらず前処理プロセスを行えるような、汎用ソリューションを開発するように努めています」と述べている。

新規アプリケーションのインターフェイスは、プリント時の冷却設定やプリント中のあらゆる時点で停止できること、隣接する経路にサポート材が存在しないモデルのサポート材構造をプリントするよう決定できるようになっている。ユーザーは正確にパスを生成する点を決定できるため、アプリケーション効率を大幅に強化できる。

Verashape社R&DソフトウェアマネージャーのRyszard Leniowski氏は、「3Dプリントエンスージアストであれば必ず、温度設定やプリント速度、レイヤー厚みの設定と同様にデュアルエクストルーダーを備えたプリンターで1基のエクストルーダーのみを用いるオプションに興味を持つでしょう。」と述べている。

Verashape社では、2017年内にソフトウェアのベータテストの実施を予定しており、日々の業務にVSHAPERを活用している企業へ提供するとしている。

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