Altair社が「HyperWorks 2017」をリリース

2017年 3月13日

Altair社 アメリカ ミシガン州 トロイ 2017年3月8日

2017年3月8日 アメリカ ミシガン州 トロイ ―― Altair社は、「HyperWorks 2017」のリリースによって、高い性能と効率を備えた革新的な製品を設計し、最適化するためのクラス最高の技術を新たに提供する。最新リリースでは、モデルベース開発や電磁気解析、非線形構造解析、モデリングとメッシュ生成、多領域連成解析、軽量化設計と最適化などの領域にわたる、さまざまな機能が追加されている。最新リリースに含まれる新規製品群や機能拡張は以下の通り。

モデルベース定義スイート

HyperWorksプラットフォームへsolidThinking Activate、Compose、およびEmbedが組み込まれたことにより、構想設計やコントロール設計、システムパフォーマンス最適化、コントローラー実装、テスト機能が強化された。

電磁気学的解析・設計

アンテナの設計や配置、あるいは生態電磁気に関係する高周波数領域の電磁気解析を主体とするFEKOが不得意な領域を補うために、静的・低周波数領域における電磁気解析用アプリケーションのFluxや、伝播モデリングおよび無線ネットワーク計画用アプリケーションのWinPropが追加されている。

マテリアルモデリングと製造

積層複合材料やハニカムコア、繊維強化コンクリート、土、あるいは骨に代表される、ヘテロジニアス材料システムのための高精度モデルを構築し、解析するためのツールとしてMultiscale Designerが導入されている。製造用の機能としては、射出成形や鋳造、および金属成形プロセス解析用のsolidThinking “Click2”製品が提供される。

使い勝手の改善と効率的なモデル管理

HyperMeshにより、アセンブリや複数のモデル案の管理を行うために必要な完全で安定したソリューションを提供する。これに伴い、パーツライブラリとコンフィギュレーションマネジメント機能が拡張されている。また、衝突安全性解析ユーザー向けに重要な新機能が実装されている。完全新規で開発されたデスクトップツールであるConnectMeを用いることで、HyperWorksスイート中の全ての製品を効率的に管理し、立ち上げ、アップデートができる。

連成解析とパフォーマンス

全てのAltairソルバーについて、速度とスケーラビリティの両面で改善が行われている。具体的には、OptiStruct用の構造解析機能は最も複雑な非線形接触解析や材料モデルをサポートするように強化されている。また、流体解析においては、層流から乱流へのレジームチェンジを示す剥離を捉えるために、AcuSolveへ新しい乱流遷移モデルが実装されている。計算パフォーマンスの点では、FEKOやOptiStruct、およびRADIOSSにおいて、計算結果の高速な導出や計算クラスターに対するスケーラビリティの強化を目的として、現代的なコンピューターアーキテクチャや最新の並列化技術に対応している。

Altair社ソルバー・アンド・オプティマイゼーション部門CTOのUwe Schramm氏は、「HyperWorks 2017のリリースを通じて、わが社のビジョンである、シミュレーション駆動型イノベーションに向けた継続的な注力を実現します。我々はいまでは強力なHPCを用いてより現実に即した解析を行えます。特に、低周波数領域の電磁気解析アプリケーションのFluxの追加により、最適化を通じて結び付けられた完全な連成解析ポートフォリオを提供可能となりました」と述べている。

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