Hexagon社がMSC Software社の買収を完了

2017年 5月 1日

Hexagon社 スウェーデン ストックホルム 2017年4月27日

2017年4月27日 スウェーデン ストックホルム ―― 地理空間関連企業および製造業向けの品質・生産性改善を推し進める世界的な情報企業であるHexagon社は2017年4月27日、以前に発表したMSC Software社の買収作業を完了したと発表した。MSC Software社は、アメリカに本拠を置く有数のCAEソリューションプロバイダーで、バーチャルプロダクトや製造プロセス開発用の解析ソフトウェアを主力としている。買収作業は、慣習的な制限条件や法的規制を遵守する形で行われた。

今回の買収は、従来分け隔てられていた設計と製造の二つの段階を結び付けるHexagon社の能力を強化するものとなる。これは、量産に先立って製造上の問題や設計上の限界を洗い出し、是正できる顧客の能力を最大限引き出すために、製造現場で収集された現実世界のデータと解析データを組み合わせることで実現する。

MSC社は20カ国にわたり、1200名以上の高度な能力を備えた専門家を擁している。自動車や航空宇宙産業、あるいは電子機器産業における同社の強力なブランド力と高い名声は、50年以上にわたって培われたものである。MSC社はHexagon社の完全子会社となり、Manufacturing Intelligence事業部の傘下となる。

  • 買収価格は企業価値ベースで8億3400万ドルであった。
  • 2016年におけるMSC社の総売り上げは2億3000万ドルであり、高い収益性と経常利益をもたらす。
  • 本買収により、垂直統合型企業向けのエンタープライズソリューションの提供を目的とするHexagon社のスマート コネクテッド ファクトリー戦略はさらに強化されると見込んでいる。
  • 買収資金は全て金融機関経由で調達されるが、Hexagon社のEBITDA負債倍率は2.5%(パーセント)を超えないとしている。
  • 重複技術の減損に関するノンキャッシュPPAの調整額はおよそ1000万ユーロで、2017年第一四半期の損益計算書に影響する。
  • また、2000~3000万ユーロにおよぶ前受収益の損益認識に関する調整は、2017年全体での損益計算書に影響がある。
  • 現金取引コストとして計上される200万ユーロについては、2017年第一四半期の損益計算書に影響がある。
  • ヘアカット分を除き、買収完了を持ってMSC社の売り上げはHexagon社の収益に計上される。

これらの情報は、EUの市場不正行為規制によって公表することを義務付けられた情報である。同情報は2017年4月26日8時(CET)に、交渉担当代理人を通じて公開された。

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