Renishaw社とIdentify3D社がセキュアなデジタルマニュファクチャリングプロセスの提供で協力
2017年12月 4日
Renishaw社 2017年11月28日
2017年11月28日 ―― 検査と積層造形分野におけるリーディングカンパニーのRenishaw社と、デジタルサプライチェーンソフトウェアの開発で知られるIdentify3D社は2017年11月28日、全行程を通じてセキュアなデジタルマニュファクチャリングプロセスを提供することを目的として協力すると発表した。
Identify3D社は、Renishaw社の積層造形システムにおける、設計から製造までの契約・製造ライセンスを伴ったデータ保護を提供する。エンジニアリングフェイズにおいて全てのデジタルデータを保護することにより、Renishaw社製システムの利用者が、自身のデジタル知的財産を保護し、製造規則を遵守し、業界で最高水準のデジタルサプライチェーンによるトレーサビリティーを提供することができる。
Identify3D社チーフストラテジーオフィサーのStephan Thomas氏は、「Renishaw社は、同社の機械にとって効率的で信頼性の高いデータフロー全体の制御がどれほど重要であるかということを理解しています。世界でも有数のエンジニアリング・科学技術企業であるRenishaw社が、設計から流通・製造にいたるまで、この種のソリューションを市場へ提供するための戦略的パートナーとしてIdentify3Dを選択したことを光栄に思います」と述べている。
Renishaw社グローバルソリューションズセンター長のMarc Sanders氏は、「積層造形技術の産業化には、整合性があり、追跡可能な正規の部品を提供するための複雑な一連のプロセスを管理し、制御することが求められます。アジャイルなインダストリー4.0サプライチェーンにとって、安全な通信路とデジタルIPの制御は必要不可欠なものです。Identify3D社の協力により、積層造形製造の品質を改善・維持するための、変動を最小化するこの種の制御能力を強化するような、強力で必要なソリューションがもたらされると我々は確信しています」と述べている。
両社は、複数の製造顧客向けパイロットプロジェクトにて共同で作業を行っている。両社の協力関係は、航空宇宙・防衛産業や自動車産業、および医療機器産業における積層造形の適用を可能にすると見られ、サプライチェーン全体を通じ、セキュアなディストリビューテッドマニュファクチャリング(分散型製造)を実現する。