Luxion社が「KeyShot v7.2」をリリース
2018年 1月29日
Luxion社 2018年1月26日
2018年1月26日 ―― 先進的レンダリング・ライティング技術とKeyShotの開発でその名を知られるLuxion社は2018年1月26日、3Dレンダリングとアニメーション用リアルタイムレイトレーシング・大域照明ソフトウェアの最新版となる、「KeyShot 7.2」をリリースした。KeyShot 7.2では、ユーザーエクスペリエンスや出力機能、KeyShot Network Renderingの改善およびシーンセットアップに関する新機能が追加され、ワークフローとユーザーインターフェイスが全体的に強化されている。
KeyShot 7では、柔軟性とリアルタイム性を強化しつつ、より多くの作成方法やより多くのマテリアル、より高度な光源制御を実現している。KeyShot 7では、ワークスペースやカスタムホットキー、新規マテリアルタイプの追加と多数のマテリアルの改良、テクスチャマッピングの完全刷新、環境の変更と編集機能など数多くの強化が行われた。KeyShot Proでは、マルチマテリアルへの追加対応や、ビデオマップ、リアルタイムVRレンダリング機能、Studioおよび完全新規のKeyShot Configuratorが導入された。KeyShot 7.2では、これまでに導入された柔軟性とリアルタイム性をベースとして、高解像度ディスプレイへの対応や、Render ConfigurationやLabel Pass、完全新規のDeadline連携機能が導入されている。加えて、KeyShot Network Renderingの速度とスケーラビリティが改善されている。
<KeyShot 7.2の主な特徴>
KeyShot 7.2の主な特徴は以下の通り。KeyShot 7で導入された全ての新機能と機能改善のリストや、各機能の詳細についてはKeyShot 7.2のリリースノートで確認できる。
新規ユーザーインターフェイス機能
KeyShot 7.2では、物理的なディスプレイサイズを考慮した高DPIサポートにより、高品質なリアルタイムレンダリングや、アイコンとテキスト表示の改善が実現している。この一環として、KeyShotユーザーインターフェイスのフォントサイズを変更することが可能となっている。また、シーンツリーの並べ替えや、シーンツリーサイドバー内でのモデルセットの並べ替え、KeyShot Configurator内でのモデルセットとマルチマテリアルの並べ替え機能が改善されている。マテリアルプレビュースフィアへはドラッグアンドドロップ機能が追加されると共に、プロジェクトウィンドウタブレイアウトも改良が加えられている。加えて、レンダリングキューへ新たに解像度とフレーム数の列が追加されたほか、レンダリングタイプとサンプルがプレビューツールチップへ表示されるよう改良されている。
新規出力機能
KeyShot 7.2では、KeyShot Configuratorでセットアップされた全てのモデルやマテリアル、およびスタジオバリエーションを容易にレンダリングすることが可能となった。XMP形式で記述されるメタデータをレンダリング出力時に有効とすることができるようになるほか、Preferenceのスクリーンショットオプションと共に保存するように設定することが可能となっている。ラベルは、独自のレンダリングパスを新たに保持するようになり、またクラウンパス中で異なる色で表示するよう設定することも可能となっている。レンダリングパスについては、クラウンパスの色配分や陰影パスの白背景の改善、複数のマテリアルタイプに対応して改善された反射パスなどの変更が加えられている。加えて、KeyShot 7.2では、Thinkbox社製Deadlineとの連携に完全対応している。
レンダリングとパフォーマンスの改善
KeyShot 7.2では、複雑なシーンを読み込む場合の起動が大幅に高速化されている。加えて、透明なマテリアルの表現を改善するために、Performance Mode Ray Bounce数が引き上げられている。また、丸めエッジの品質の強化やモーションブラーを適用したグラウンドシャドウの改善が行われている。加えて、プレゼンテーションモードでスクリーンショットを保存する際、あるいはモデルまたはマテリアルの種類を選択する時に、ユーザーがPythonスクリプトを呼び出せるように変更されている。
KeyShot Network Renderingのアップデート
KeyShot Network Renderingはパフォーマンスと安定性、そしてスケーラビリティにいたるまで、数多くの改善が実施されている。並列ジョブ処理により、KeyShot Network Renderingが多数のスレーブをこれまでよりも効率的に利用できるようになった。また、フルフレームアニメーションレンダリングでは、マスターへのフレーム転送をより高速で実行できるようになり、個別のジョブに関するコア数毎の消費時間の情報がログに表示されるようになっている。
KeyShot 7.2の新機能紹介
Luxion社は、KeyShot 7.2の新機能を紹介するためのウェビナーを1月30日(火)に開催する予定としている。新機能紹介ウェビナーに興味のあるユーザーは以下のサイトから登録する必要がある。また、SOLIDWORKS World 2018では、2月4日から8日まで来場者向けに新機能紹介を実施する予定となっている。
入手方法
KeyShot 7.2は、既に認証代理店や以下のサイトからの購入とダウンロードが可能となっている。KeyShot 7を使用しているか、あるいは年間メンテナンス契約を結んでいる顧客であれば、KeyShot 7.2への無償アップデートを実行できる。KeyShotの旧バージョンの利用者であれば、追加料金を支払うことでKeyShot 7へアップグレードすることができる。