Altair社が「Inspire 2018」をリリース
2018年 2月 5日
Altair社 2018年2月2日
2018年2月2日 ―― Altair社は2018年2月2日、解析駆動設計ソフトウェアの最新版となる、「Inspire 2018」のリリースを発表した。solidThinkingのチャンネルパートナーネットワークを通じて、あるいはHyperWorksユーザーコミュニティから直接入手することができる。Inspire 2018は、生成的設計と最適化、および解析におけるAltair社のリーダーシップにおける、新たなマイルストーンを示すものとなる。
Altair社ユーザーエクスペリエンス担当CTOのJames Dagg氏は、「Inspire 2018により、設計者と技術者が全く新しい、独創的な手法で解析を活用し、高性能で革新的な製品の開発を促進することができます。Inspireは大規模な製造企業に統合され、迅速な解析と軽量化につながる解析結果を提供します。また、解析経験に乏しい中小企業にとって理想的である、直感的なユーザーインターフェイスを備えています」と述べている。白紙からの設計計画の最初期段階や、現在生産中である製品の設計探索のために、解析駆動設計ソフトウェアのInspireを利用することで、設計者や技術者は以下の目的を達成することができる。
- 動的機械システムを迅速に組み立て、解析することで、最適化や解析のためのシステムコンポーネントの負荷を自動的に解決する。
- Altair社が持つ業界有数のトポロジー最適化技術によって、特定の従来型または積層造形プロセスに特有の重量効率の良い設計案を生成する。
- 静的負荷やノーマルモード、および座屈解析によって、競合する設計案の性能を解析する。
- InspireのCADジオメトリを3Dプリンターへ直接出力し、高性能・高品質な部品を作成する。
InspireプログラムマネージャーのAndy Bartels氏は、「革新的なエンベロープを推進しながら競争力を維持するためには、初期の構想設計段階から生産にいたるまでの全段階を通じ、設計プロセス全体が解析によって駆動される必要があります。ユーザーが設計プロセスのあらゆる段階で、Inspireによる利益を得られるようなツールを追加し続けます」と説明している。
Inspire 2018には以下の機能強化が含まれている。
- 格子構造や混合ソリッドの生成:格子構造と解析結果の3次元表示に加えて、3Dプリントのために格子構造をSTL形式で出力できる。
- ロードケースの表示とインタラクティブな負荷割り当てに対応。また、新規ロードケーステーブルを含むCSVファイル形式での設計負荷のインポートおよびエクスポートが可能となった。
- オーバーハング形状を削減し、より自立可能な構造を作成するための、オーバーハング形状制御を備えた積層造形用設計機能。
- 新規PolyNURBS Fit Toolによる、PolyNURBS CADジオメトリの生成的設計結果への調整の自動最適化。
Dagg氏は、「Inspire 2018は、アプリケーションソフトウェアダウンロードとして直ちに入手可能となり、また今年後半にはクラウドベースでの提供を開始します。Inspireのクラウド版はInspire Unlimitedと名付けられ、セキュアなデータ管理やチームコラボレーションツール、およびオンデマンド高性能計算(HPC)などの新機能が導入される予定です」と語っている。
下記URLから、デモビデオの視聴やInspire 2018のイントロダクションウェビナーへの登録、および体験版のダウンロードが可能となっている。
Powerful and Easy-to-use FEA and Optimization for Design Engineers | Inspire 2018