Keysight Technologies社が設計・試験用ソフトウェアプラットフォームの「PathWave」を発表
2018年 2月19日
Keysight Technologies社 2018年2月16日
2018年2月16日 ―― Keysight Technologies社は2018年2月16日、設計と試験、検査、解析までを統合するソフトウェアプラットフォーム、「PathWave」を発表した。PathWaveにより、顧客はイノベーションを加速し、構想段階から製造と展開にいたるまでの全体で製品開発を促進することができる。
PathWaveソフトウェアプラットフォームにより、顧客が必要なときに、必要な設計及び試験用のツールへ柔軟かつ迅速にアクセスすることが可能となる。設計と試験用ツールの相互運用性と高度なデータ管理能力により、製品開発サイクルを大幅に加速させ、開発プロセスの各段階における個別の検査項目や試験計画の再作成を不要とする。
PathWaveは、製品開発ワークフロー中の各段階でハードウェアとソフトウェアを統合した、オープンでスケーラブル、かつ予測可能なソフトウェアプラットフォームとなっている。オープンな開発環境で設計ソフトウェアと計器制御、アプリケーション固有の試験ソフトウェアを結合することで、ユーザーが高性能ソリューションを迅速に作成することを可能としている。
PathWaveでは、以下の手法により、全ての設計および試験用のリソースを結びつけ、統合する。
- 単純かつ迅速にカスタマイズ可能なオープンAPIを提供
- サードパーティソフトウェアとハードウェアを含む、クラス最高の技術を円滑に統合
- 試験ワークフローの高速化と生産性の強化のために、互換性のあるハードウェアを迅速に接続
PathWaveでは、さまざまなワークロードに対してスケール可能な、柔軟な計算能力を提供する。
- ローカルまたはクラウド、あるいはそれらの双方を用いた設計と試験計算の高速化
- ローカルまたはクラウドで、試験データをワークフロー全体で処理
- 設計・試験ワークフロー中の開発段階の遷移に要する時間の削減
また、PathWaveでは迅速なトラブルシューティングのために、以下の解析ツールを備えている。
- 傾向の分析と問題解決のための包括的なデータ分析を迅速に提供
- 生産性とスケジューリングを改善するために、各試験リソースの利用度と健全性をモニタリング
- より高速で効率的なワークフロープロセスのために、ビッグデータを収集し、分析
Keysight Technologies社シニアバイスプレジデント兼CTOのJay Alexander氏は、「私たちはみな、クラウドコンピューティングやビッグデータ、機械学習、人工知能から、拡張現実やさまざまなモバイルプラットフォームにいたるまで、テクノロジーによって実現する社会的な利益について知ってはいます。しかし、これらの新しい技術の完全な価値を得るためには、設計と試験に関するワークフロー全体に及ぶ深い知見、そして効率的にそれらを実装するための検査ノウハウが必要となります」と述べている。
PathWaveは、完全な設計と試験、検査ワークフローのための統合ソフトウェア製品一式を提供する。これらの製品群は接続して使用され、相互運用性を持ち、迅速な再構成が可能であることから、以下のような利益を顧客へもたらす。
- コンピューター資源を必要な時と場所へ適切に割り当て
- ワークフローを最適化するために収集されたデータを評価
- 新規ハードウェアやソフトウェアが、既存のハードウェアと連携してROIを最大化することを保証
- 効率的なワークフロープロセスにより、ボトルネックの予測と迅速な修正が可能
- 完成責任を維持するために、場所を選ばずプロジェクトステータスをレビュー可能