KISTERS社とRazorleaf社が新規「Aras Connector for 3DViewStation」の開発で協力

2018年 8月 6日

KISTERS社 2018年8月2日

2018年8月2日 ―― KISTERS社は2018年8月2日、Razorleaf Europe社との間に、既存のKISTERS社製品の代替となる予定のAras連携ソフトウェアに関する開発とサポートおよび販売について合意したと発表した。Razorleaf社の新規ヨーロッパ事業によって支援・展開される開発結果は、近日中にサブスクリプションを通じて利用可能となる。

KISTERS社のVisualisation Technologies事業部は、市場をけん引する3DCADビューアーとDMUアプリケーションプラットフォームである3DViewStationを開発しており、同ソフトウェアはPLMやERP、MES、QA、パーツカタログ、MRO、およびコンフィギュレーターシステムなどと連携できるよう最適化されている。現在、KISTERS社は有数のPLMプラットフォームであるAras用の連携製品を保有している。Razorleaf社による新製品の名称は、「Aras Connector for 3DViewStation」となる予定となっている。

今回の変更は、KISTERS社がコア技術であるVisualisationプラットフォームへ注力し、PLM連携またはコネクターに関する専門知識を備えたパートナーと協力していくとする同社の戦略を反映したものとなる。Razorleaf社はAras社と長年にわたりパートナー関係にあり、Aras PLM Platformに関する技術力は実証されている。

KISTERS社Visualisation Technologies事業部長のGermar Nikol氏は、今回の合意について「長きにわたりAras社のパートナーであり、PLMに関する深い知識を備えたRazorleaf社が(Aras PLM Platformとの)連携機能の開発を引き継ぐことを喜ばしく思います。本合意を通じ、我々は全てのリソースを3DViewStation製品の開発へ注ぎ込むことができるため、より高速に、より複雑なCADデータでさえも読み込むことができるように改良し、顧客からの要求に基づく機能を継続的に追加し続けることができるようになるでしょう」と述べている。

Razorleaf Europe社マネージングディレクターのMichael Welti氏は、「本製品は、Razorleafの新規ヨーロッパ事業を通じて開発される最初の製品となるだけでなく、KISTERS社とRazorleafの提携関係の価値を表すものです。大規模かつ複雑な製品開発を行っている企業のためのAras上のEnterprise Visualisationプラットフォームとして望ましい3DViewStationをさらに強化するべく、Aras連携のための開発案件が追加で計画されています。重要なことは、この連携プラットフォームによって、Arasおよび3DEXPERIENCEのようなマルチPLM実装を通じ、単一の3DViewStation Enterprise VisualisationインスタンスをRazorleafが実装することが可能となることです」と述べている。

Razor Corporation社CEOのEric Doubell氏は、「今回のAras PLM連携ソフトウェアの最新バージョンのロールアウトによってKISTERS社をサポートできることを大変喜ばしく思います。PLMは現代のモデルベースエンタープライズにとってなくてはならないものとなっています。より効率的な作業と、統合されたデジタルスレッドまたはデジタルツイン戦略の達成を支援可能な価格競争力の高いPLMツールへ、中小企業であるか大企業であるかを問わず、より容易にアクセスし、導入することが可能となります」と述べている。

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