MSC Software社が有限要素解析ソルバー「MSC Nastran 2019.0」をリリース

2019年 1月15日

MSC Software社 2019年1月11日

2019年1月11日 ―― 解析ソフトウェアとサービスに関する世界的なリーディングカンパニーであるMSC Software社は2019年1月11日、同社製有限要素解析ソルバーの最新版となる「MSC Nastran 2019.0」のリリースを発表した。

MSC Nastranは、世界でも有数の有限要素法ソルバーで、航空宇宙産業や自動車産業、防衛産業、エネルギー産業、製造業、その他ハイテク産業におけるさまざまな複合的な工学的問題を解析することができる。
コンピューティング技術の進歩に伴い、製造業では、有限要素法によってより多くのソリッド要素を用いることで、より精度良く現実世界のシナリオを解析することに注力している。多数のソリッド要素を含むこれらの高信頼性モデルをサポートするために、MSC Nastran 2019.0において、新規ピラミッド要素を用いた、異なる形状のソリッド要素間での滑らかなメッシュ変換機能が導入されている。
モデルがより大きくなるに連れて、より効率的なモデル管理機能が必要となる。MSC Nastranへ新たに導入された、"Module"テクノロジーにより、モデル管理機能へのアクセス性が大幅に向上する。

さらに、電気自動車製造の進歩や電気モーターの静穏性の向上に伴い、高周波数域の騒音や振動がより顕著な問題となっており、これらの解析計算を指数関数的に高価なものとしている。MSC Nastran 2019.0リリースでは、NVH(騒音・振動・ハーシュネス)解析の計算速度を最大で10倍にも高速化しうる、新規FASTFRモジュールが導入されている。

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