Link3D社がRAPID + TCT展にて「True Shape Nesting」を発表
2019年 5月27日
Link3D社 2019年5月23日
2019年5月23日 ―― 積層造形ワークフローソフトウェア開発会社のLink3D社は2019年5月23日、同社製品群への新たな拡張となる「True Shape Nesting」を、RAPID + TCT展において発表した。
この機能は、Multi Jet Fusion方式やSLS(選択的レーザー焼結)方式を用いて3Dプリントする際に、3Dモデルの形状に基づいた最適ネスティング戦略を発見することができる。このため、Z軸方向を含む部品のあらゆる方向を製造者が活用できるようになる。
Link3D社CEOのShane Fox氏は、「企業が量産の準備をできるようにするために必要なことを理解しているチームとして、18か月以上の期間を研究開発に費やし、単なるビルド準備を超えて、コスト計算や計画にも活用可能となるような、APIベースのTrue Shape Nestingソリューションへのニーズがあることが分かりました」と述べている。
形状ベースのネスティング最適化
Link3D社は昨年、機械の利用率を最大化し、歩留まりを追跡し、キャパシティ管理を行えるように設計された生産計画システム(PPS)を発表した。このソリューションは、同社のAdditive Manufacturing Execution System(AMES)および製造企業の3Dプリントオペレーション全体を加速するAdditive Workflow Softwareへ統合される。
PPSは、同社のBuild Simulationソフトウェアを搭載し、自動見積や生産計画、3Dプリント部品用の機械のスケジューリングなどを実行する。True Shape Nestingは、同ソフトウェアのソリューションの一つとなる。Link3D社CTOのVishal Singh氏は、「Link3Dの生産計画ツールは、積層造形を量産に活用しようと考える企業を念頭に置いて設計されました。形状ベースのネスティングにより、機械の利用率の最大化や、注文を処理するために必要となる機械の運転回数の計算、およびビルド準備に関する手作業の削減を通じて、積層造形施設のオペレーションを支援します。このため、顧客がコストを削減し、生産効率を高めるうえで役立つでしょう」と述べている。
連続生産の拡大
Fox氏は、「積層造形の未来に備えるために、連続生産は急速に拡大するとLink3Dは信じています。真の生産コストを理解し、最適な生産計画を実現するためには、動的に計画し、スループットを増加させるために、MESツールセットはより機敏に変化できるようにならなければならないでしょう」と続けた。