Siemens社が3次元CADソフトウェア「Solid Edge 2020」をリリース

2019年 6月17日

Siemens社 2019年6月11日

2019年6月11日 ―― Siemens Digital Industries Software社は2019年6月11日、中小規模の製造企業の製品設計と製造プロセスを加速させる多数の機能強化が行われたSolid Edgeの最新版を発表した。Solid Edge 2020は、拡張現実や検証ツールの強化、モデルベース定義、2Dネスティングなどの新機能を通じて、設計から製造への完全にデジタル化されたプロセスとコラボレーションを強化するための次世代技術を提供する。

Krones社IM-CAD Support部情報管理担当のStefan Islinger氏はSolid Edge 2020について、「Solid Edge 2020のAR/VR機能を用いて設計データを共有することで、我々のやり方をほとんど全てと言って良いほど変革することができました。この機能は究極的なゲームチェンジャーであり、顧客やエンジニアとより効率的かつ効果的なコミュニケーションが行えるため、我々の設計はより優れたものとなるでしょう」と述べている。

Solid Edge 2020では、新たな手法で設計意図を視覚化するための拡張現実機能が新たに提供され、社内のコラボレーションを強化できるだけでなく、設計段階におけるサプライヤーや顧客とのコラボレーションをも強化することができる。加えて、モーションと振動解析のための強力な評価ツールが新たに統合され、費用の掛かる試作を削減することができる。Model Based Definition(モデルベース定義)の追加により、顧客が部品やアセンブリ、および組立指示書を、3次元モデルから完全にデジタル定義できるようになる。切断パターンの最適化や廃棄材料とコストの削減、および製造プロセスの高速化のために、ネスティング(板取り)機能が新たに導入されている。また、Solid Edge 2020では、新規の板金機能や大規模アセンブリのパフォーマンスを3~10倍高速化するための改良、新規データ移行ツール、その他ポートフォリオ全体にまたがる機能強化など、数百の機能強化が実施されている。これらの機能拡張は、ソフトウェアアプリケーションを使い易くし、展開し、維持するうえで役立つだけでなく、製品開発プロセスの全側面を進化させるうえで有用となる。

Eagle Burgmann社の標準化部門PLMビジネスマネージャーのDaniel Froehlich氏は、「Solid Edge 2020の新たなモデルベース定義機能は、我々がまさに必要としていた機能です。単にペーパーレス化を進展させることができるだけでなく、完全なデジタル環境へ移行するための大きな一歩となります。3D PDF文書を作成するために我々のデジタルモデルを用いることで、余計な図面を作成することなく我々自身の設計を共有することができます」と述べている。

Siemens Digital Industries Software社のメインストリームエンジニアリング部門シニアバイスプレジデントのJohn Miller氏は、「Solid Edgeポートフォリオの最新の機能強化は、中小製造企業が製品開発プロセス全体をデジタル化するうえで大いに役立つでしょう。我々は、顧客がコストを削減し、製品の提供を加速できるように、デジタルトランスフォーメーションを支援するための低コストで使い易いツールからなる先進的なポートフォリオを継続的に提供することに尽力しています」と述べている。

Siemens Digital Industries Software社は、製造業のデジタルトランスフォーメーションを駆動するためのソフトウェアソリューションに関するグローバルプロバイダーで、メーカーがイノベーションを実現するための新たな機会を創造する。テキサス州プラノに本社を置き、世界中に14万以上の顧客を抱える同社は、アイデアや製品を現実のものとし、運用中の製品と資産が使用され、理解される方法を変革するためにあらゆる規模の企業と共に活動している。

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