ESTECO社が解析コラボレーション環境「VOLTA 2019 Summer」および最適化ソフトウェア「modeFRONTIER 2019 Summer」を発表

2019年 7月 1日

ESTECO社 2019年6月28日

2019年6月28日 ―― ESTECO社は2019年6月28日、製品開発プロセスをさらに強化するための新機能を備えた、解析コラボレーション環境の最新版となる「VOLTA 2019 Summer」および最適化ソフトウェアの最新版となる「modeFRONTIER 2019 Summer」を発表した。

Volta 2019 Summerで新たに導入されたVOLTA APIを用いることで、Simulation Process機能とData Management機能を外部アプリケーションへ拡張することが可能となる。modeFRONTIERの新規Planner機能によって最適化戦略の設定はかつてないほど迅速かつ容易に行えるようになり、新規MANYアルゴリズムによって連成設計空間を探索できるようになる。新規導入のグラフ形式により、ウェブベースデータ解析と視覚化ツールの広範な組み合わせが実現するほか、メッシュモーフィング用の直接連携ノードが新たに利用できるようになっている。

解析データ管理

  • VOLTA API

VOLTA APIの実装により顧客独自のアプリケーションから、VOLTAの解析プロセスとデータ管理、設計探索、および最適化機能を利用できるようになった。新規VOLTA APIによって外部システムから通信し、セキュアな方法でデータとプロセスへのアクセスを管理することができる。

新規導入のVOLTA APIは、顧客独自アプリケーションからVOLTAとの連携を可能とし、直接その潜在能力を活用することができる。加えて、顧客が慣れ親しんだインターフェイスでVOLTAの最高レベルのセキュリティの恩恵を受けることができる。製品開発に組み込まれた異なるチームが実行中の解析に注目し、解析プロセスの複雑さが隠された単純なインターフェイスによって最適化戦略を適用し、結果をダウンロードすることができる。

最適化駆動設計

  • MANY-目標アルゴリズム

MANY-目標アルゴリズムは、自動車や航空機、家電製品、産業用機械などのマルチドメインシステムのパフォーマンスを評価する際に、最良の設計空間探索を実現する。新規導入のMANYアルゴリズムにより、構想段階から連成エンジニアリング問題の目標を最大15個取り扱いつつ製品の振る舞いを評価することができる。同アルゴリズムでは、ManualモードとSelf Initializingモード、およびAutonomousモードを選択することができる。

  • Planner

Plannerは、ワークフローベース手法の代替として考案された、迅速かつ容易に実行可能な設計空間探索手法となる。技術的な問題をより良く理解し、ユーザーフレンドリーな新規インターフェイスを通じて最適化することができる。また、modeFRONTIERのPlanner環境から、複数のシナリオを同時に管理し、1か所で複数の結果を比較することができる。

エンジニアリングデータインテリジェンス

  • VOLTAアドバイザー

VOLTAアドバイザーは、全ての設計探索データと最適化データに関する包括的な視野を通じて企業の意思決定能力を強化することができる。広範なウェブベース分析・視覚化ツールが用意されており、以下の5種類の新規グラフ形式が導入される。

  • 3D RSMサーフェスグラフ:RSMモデルを3Dサーフェスグラフ上に視覚化
  • 関数プロット:入力値の関数として予想される反応値を表示
  • レーダーチャート:似たような値になる変数を視覚化
  • コンタ図:2次元平面上に3Dサーフェスを表示
  • マルチベクトル図:設計を通じてベクトル要素がどのように変化するかを表示

連携とプロセス自動化

有限要素連成解析用に最も広く使用されているメッシュ生成ソフトウェアであるHypermeshとのシームレスな連携が新たに可能となっている。このため、メッシュ化されたサーフェスの形状をESTECO社のインテリジェントアルゴリズムによって容易に調整することが可能となっている。

More Information