SPECapcがSOLIDWORKS用ベンチマークソフトウェア「SPECapc for SOLIDWORKS 2019」をリリース
2019年10月28日
SPECapc 2019年10月24日
2019年10月24日 ―― 非営利団体SPECapc(SPEC Application Performance Characterizationプロジェクトグループ)は2019年10月24日、SOLIDWORKS CAD/CAMアプリケーションを使用するシステム向けのパフォーマンス評価ソフトウェアの最新版となる「SPECapc for SOLIDWORKS 2019」をリリースした。同ベンチマークは、64ビット版のMicrosoft Windows 10プラットフォームで実行できるよう設計されている。
SPECapc for SOLIDWORKS 2019ベンチマークには、10種類のアップデートされたテストに加えて、グラフィックス機能とCPU機能を完全に確認するための新規テストが含まれている。グラフィックステストでは、標準グラフィックスモードと拡張グラフィックスモードのパフォーマンスを計測することができる。拡張グラフィックスモードでは、より優れたパフォーマンスを提供するための現代的なグラフィックスアダプターを最大限活用できるように設計されている。同モードは、SOLIDWORKS 2019ではオプションであるものの、将来のバージョンでは既定のグラフィックスモードになると予想されている。CPUのレイトレーシング性能の計測のために、選択されたモデルに対して新規SOLIDWORKS Visualizeレンダラーが用いられる。ベンチマークで使用されるモデルのサイズは、392 MBから2.3 GBにまでおよぶ。
ベンチマークには、高速な半透明表示を行うための手法であるOIT(順不同半透明描画)や、より高品質なビジュアル表現のためのFSAA(フルシーンアンチエイリアス)などが含まれている。同ベンチマークでは、エッジとスケッチのみの既定のアンチエイリアスモードとFSAAのいずれかを実行することができる。おのおののテストに対して個々のスコアが生成されるとともに、グラフィックスとCPEパフォーマンスに関する複合スコアが計算される。
SPECapc議長のTrey Morton氏は、「最新版となるSPECapc for SOLIDWORKS 2019は、Dassault Systemes社との継続的な協力関係と厳格なテストの成果によるものであり、プラットフォームの違いを超えて一貫性のある結果を保証してくれるでしょう。各ベンダーは本ソフトウェアを活用することで、SOLIDWORKS 2019を実行するためのシステムのパフォーマンスを最適化することが可能となり、またユーザーレベルではワークステーションを購入し、構成する際の意思決定のためのより良い指針となるでしょう」と述べている。