Altair社がバルク材料解析ソフトウェアのDEM Solutionsを買収
2019年11月11日
Altair社 2019年11月8日
2019年11月8日 ―― 製品開発と高性能計算、およびデータ解析ソリューションに関するグローバルテクノロジーカンパニーのAltair社は2019年11月8日、バルク材料解析用DEM(離散要素法)ソフトウェアにおけるマーケットリーダーであり、EDEMソフトウェアの開発元であるDEM Solutions社の買収を発表した。
バルク材料解析用ソフトウェアEDEMの追加により、ペレットやタブレット、粉末、石炭、泥、および岩と機械との間の相互作用に関する洞察を導くことが可能な新たなツールが加わることで、Altair社の機械と材料解析における優れたソリューションはより強力なものとなる。このシステムレベル解析機能により、製薬や化学および食品加工、農業および鉱業をはじめとした重工系産業などにおける広範な生産効率の改善や機械設計の最適化および材料の取り扱いを改善するうえで大きな意味を持つ情報を提供することができるようになる。
DEM Solutions社の買収により、Altair社の顧客は、バルク材料を取り扱う方法と処理する方法とを同時に最適化しながら動力機械を設計し、開発することが可能となる。
Altair社創設者にしてCEOのJames Scapa氏は、「Altairはこれまでずっと、顧客の業務にとって最良のソフトウェアスタックを提供できるようソリューションポートフォリオを拡張し続けてきました。DEM Solutions社の買収により、離散要素法の領域へソリューションポートフォリオを拡大し、その全体論的なシステム評価を通じて顧客の皆様の事業運営と生産性の改善に役立つことができるでしょう」と述べている。
業務コストの削減や製品開発サイクルの短縮、および製品イノベーションの推進のために、世界中の一流企業がEDEMソフトウェアを活用している。加えて、EDEMは全世界で300以上の学術機関において、研究用として用いられている。
DEM Solutions社CEOのIan Williamson氏は、「我々がAltair社のような急成長している地球規模のソフトウェアプレイヤーの一員となることを大変喜ばしく思います。Altair社の広範な物理ソルバーポートフォリオへ我々のソリューションを統合することでソリューションを拡大する機会が得られることに、信じられないほど興奮しています」と述べている。
2006年に初めて市場へ導入されて以来、DEM Solutions社のソフトウェアは、バルク材料を取り扱い、または処理する装置の解析と開発のために利用されている。同社は本社をイギリスのエディンバラに置くほか、日本と韓国、およびアメリカに事務所を置いている。