Gstarsoft社がCADソフトウェア「GstarCAD 2025」をリリース
2024年 7月16日
Gstarsoft社 2024年7月5日
Gstarsoft社は2024年7月5日、同社製CADソフトウェアの最新版となる「GstarCAD 2025」を正式にリリースした。GstarCAD 2025では、ユーザーエクスペリエンス、ソフトウェアパフォーマンス、設計効率を向上させる新機能追加と機能強化が実施されている。
パフォーマンスの向上
GstarCAD 2025では、ユーザーエクスペリエンス、互換性、カスタマイズ、自動化が強化されている。インクリメンタル保存が導入され、SAVEASとQSAVEのスピードと図面を開く速度が向上した。また、複雑な図面でのTRIMとEXTENDコマンドのパフォーマンスが向上し、HATCHの表示精度も強化されている。さらに、グラデーションや透明ハッチの余分な線が排除され、ワークフローの効率化が実現した。
PASTESPECコマンドの強化
PASTESPECコマンドは、クリップボードから現行の図面にオブジェクトを貼り付け、データ形式を制御するために使用される。Excelワークシートからクリップボードにデータをコピーした後、PASTESPECコマンドを実行し、「Paste Link(リンクを貼り付け)」を選択すると、Excelデータを「DWGエンティティ」として貼り付けることができる。挿入後に表を修正することもできる。データリンクは自動的に作成され、DATALINKUPDATEコマンドを使ってリンクを更新できる。
Lasso選択
Lasso選択では、不規則な形状のウィンドウや交差選択を作成することができ、複雑な図面でオブジェクトを選択する際に便利な機能である。また、フェンス、ウィンドウポリゴン、交差ポリゴンオプションが追加されて、ウィンドウ選択が最適化された。
寸法の簡素化
寸法はCAD図面で一般的に使用されるため、コマンド間での切り替えが不便であったが、GstarCAD 2025ではその必要がなくなり、単にDIMコマンドを実行し、オブジェクト上にカーソルを移動して寸法をプレビューし、寸法配置を確定するためにクリックするだけでよくなった。
効率的なライセンス管理
GstarCAD 2025では、ライセンスを安全かつ効率的に管理するための強化されたシステムがユーザーに提供されるようになった。USBスタンドアロンドングルのアップグレードや、サブスクリプションの期限切れが通知され、GstarCAD Network License Managerではリアルタイムのユーザー数も表示されるようになっている。
GstarCAD 2025の新機能
GstarCAD 2025には、ハードウェアアクセラレーション、パラメトリック制約、BIMデータ編集、3Dマウスデバイス適応、ボイスアノテーション、Break at Point、DWGUNITS、Application Manager、APIなど、効率を高め、ユーザーエクスペリエンスを向上させる新機能が含まれている。
パラメトリック拘束
GstarCAD 2025ではパラメトリック拘束が導入されたが、今回はジオメトリ拘束のみに焦点が当てられている。ジオメトリ拘束により、オブジェクトがほかのオブジェクトとどのように関連するかが管理でき、変更が加えられたときにほかのオブジェクトの自動調整が行われるため、設計の精度と効率が確保できる。
3Dマウスデバイスのサポート
GstarCAD 2025は、3DconnexionのSpaceMouseとCadMouseをサポートしている。コントローラのジョイスティックを使用して2Dビューや3Dパースペクティブを操作したり、マウスのショートカットキーを使用してビューを切り替えたり、コマンドを実行したりすることができ、これらのデバイス用のドライバソフトウェア内でマウスボタンの設定をカスタマイズすることもできる。
ボイスアノテーション
GstarCAD 2025ではボイスアノテーションがサポートされるようになった。ボイスマネージャーパネルで、ボイスアノテーションを簡単に作成、録音、再生、管理できる。