近年、日本を襲った未曾有の大地震は我々の生活に多大な影響を与えました。交通機関は停止・遅延し、電気・ガス・水道などのライフラインは大規模な停止に追い込まれ、復旧までの長時間にわたり企業の経営活動や一般家庭の日常生活は困難な状態へと陥りました。以来、世間では災害に対する警戒心がこれまで以上に高まってきました。
SolidWorksを使用した災害対策製品の設計効率化
災害対策製品の需要急増により競争の激化
企業や建築用に用いられる非常用の電気・ガス・水を備蓄するための設備や、地震の揺れに対する装置、一般家庭用の蓄電・発電装置や非常用のライトなど、さまざまな関連製品が災害対策として注目されるようになり、製品需要は大幅に増加しています。そのため、災害対策製品の市場は今や多くの企業から注目されるようになり、その市場を急速に拡大しています。
被災による一般家庭・企業に与える影響は甚大!
- 揺れによる家屋、ビルの屋内外損傷
- 電気、ガス、水道などのライフラインの停止
- 交通期間停止による通勤・帰宅の困難
激化する製品競争に打ち勝つための製品設計
多くの企業が市場へ参入し、関連製品の市場投入が増えたことで、製品の性能競争はかつてよりも遥かに激しさを増してきました。そのため、各企業は競争力の高い製品を作成するため、より良い性能を持った製品の開発と、製造コストの削減、開発期間の短縮を目標とした、品質の高い製品設計を求められるようになってきました。
さらに災害対策製品は製品の性質上、高い安全性能も必要とされることから要求される条件はさらに高ものになり、すべての品質を満たした製品形状の作りこみを短期間で行うのは非常に困難になります。
SolidWorks機能を活用した設計の効率化
SolidWorksは3次元CADツールとしての特性を生かしたさまざまな機能を搭載しています。使い慣れたWindows準拠のUIに加え、豊富なチュートリアル、ヘルプにより短期間でCAD操作の習得が可能です。フィーチャーベース、パラメトリックでのモデリングにより簡単に製品形状の作成・変更を行うことができ、部品・アセンブリ・図面のファイル間で参照関係を持つことで効率的かつミスのない設計変更を可能にします。
また、3次元データの特性を生かし、3次元空間上での寸法の測定機能や断面表示機能、アセンブリの組み付け状態・機構時に発生する干渉の検証や、質量・重量・重心を計算など、CAD上で形状の検証、致命的な問題の把握が可能です。各種機能を活用することで災害対策製品における設計業務の効率化を図り、コストの削減、開発期間短縮させることが可能になります。
SolidWorksによる設計の改善
豊富な機能
SolidWorksは豊富な機能を使用して、部品、アセンブリ、図面を短時間で作成し、CAD上での検証機能を使用した製品の検証が可能です。
- 部品作成
- アセンブリ作成
- 図面作成
- 検証機能
- 設計機能
設計データを利用した解析による安全性能検証
従来の設計では、製品の作りこみを行っても試作品による実験を行うまで設計上の問題を発見することができませんでした。そのため試作・実験から設計への手戻りが繰り返し発生し、不要工数が発生していました。
SolidWorks上で動作可能な解析ツール「SolidWorks Simulation」製品群を使用すれば、CAD上で製品使用時の負荷などをシミュレーションすることができ、試作・実験でしか判断できなかった製品の安全性能をCAD上で把握することできます。SolidWorksで設計を進めながらSolidWorks Simulationによる解析で設計の適正を評価し、解析結果に問題があれば即座に的確な設計変更を行うことでより精度の高い設計が可能になります。CAD上で事前に問題の把握・修正を行うことで試作品による実験回数を最小限に抑え、製品の開発期間を大幅に短縮させることができます。
試作回数減少により開発にかかる工数を大幅に改善
製品用途に合わせた解析の活用
Simulationによる応力計算だけでなく、上位製品を使用することでより複雑な問題の検証にも対応し、製品の用途や目的に合わせた安全性能検証を行うことが可能です。製品の自重を支える部品の強度の検証に加え、発電装置やバッテリー、基板部品の熱問題の検証、免震装置における固有振動数の検証、携帯用の製品における落下時の安全性の検証など、各種製品に必要となる検証項目に合わせた解析を行うことが可能です。
応用解析
熱応力、熱伝導解析
固有値解析
落下解析
設計業務を効率的にするための機能を豊富に搭載
CAD上での検証機能だけでなく、設計業務を効率化させる機能も豊富に搭載されています。電気系CADで作成される基板データを読み込み、SolidWorks上での検証、編集を可能にする「CircuitWork」や、配管・チューブ、配線設計を効率的に行う「Routing」、ナレッジベースを基に部品・アセンブリ・図面の自動作成を行う「DriveWorksXpress」など、設計者の設計効率を向上に役立つさまざまな機能を使用可能です。
その他にもSolidWorks上で使用可能なデータ管理ツールやレンダリングツール、無償のビューワーなどがあり、設計業務に加え、他部門での設計データの利用価値を高めることのできる機能を合わせて活用することで、SolidWorksにより幅広い範囲での業務の効率化を図ることが可能になります。
無償のビューワ
レンダリングツール
配管・配線ツール
SolidWorksとの連携に優れたデータ管理ツール
電気系CADの読み込み
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