SOLIDWORKS Costingを併用した効果的な原価見積り
SOLIDWORKS Costingで見積った原価をCOSTLink Qeepに反映
COSTLink QeepもSOLIDWORKS Costingも見積りツールですが、見積り手法が異なるため得意分野も異なります。
SOLIDWORKS Costingの見積値をCOSTLink Qeepにインポートすることができるため、あわせて使用することで相乗効果が得られます。今回は、それぞれの製品の得意分野を生かした運用例をご紹介します。
COSTLink QeepとSOLIDWORKS Costingそれぞれの得意分野
COSTLink Qeepの得意分野
部品の見積りを行うだけではなく、アセンブリやユニット単位での原価の見える化も得意分野です。
アセンブリの目標原価と見積り原価の乖離を瞬時に算出することができます。さらに、類似形状検索機能を活用することで、部品の共通化による原価低減や類似部品の原価に基づいた設計者の部品見積りの精度向上を支援します。設計部門に限らず、生産技術部門、調達部門、製造部門などの見積りに関連する複数部門で活用できます。
SOLIDWORKS Costingの得意分野
SOLIDWORKS Costingは、コストテーブルを使用して材質・加工方法などを加味した部品単体の見積りを精度高く算出することを得意としています。部品の設計を行いながら、リアルタイムに原価を算出することができます。
SOLIDWORKSに付随する機能のため設計部門で見積りを行う場合に使用されます。
併用で見積りのスピードアップを実現
COSTLink QeepとSOLIDWORKS Costingを併用することで、両製品の得意分野を生かした見積りができます。
SOLIDWORKS Costingでの見積値は、COSTLink Qeepに自動で取り込めます。例えば、設計者がSOLIDWORKS Costingで担当ユニットの内製部品の見積りを使用設備ごとに詳細に行い、その見積値をCOSTLink Qeepに取り込みます。また、別のユニットでは生産技術部門と製造部門が連携しCOSTLink Qeepで内製部品や外注部品の見積りを行います。購入部品は調達部門が見積りを行うことでアセンブリ全体の見積りを完了できます。
このようにCOSTLink QeepとSOLIDWORKS Costingを併用することで、より効果的な原価見積りを行えます。